アル・パチーノ『ゴッドファーザーPART II』

今後、題名は個人的な名台詞/名文句集にすっかな。単にいまWOWOWで見直してるだけなんだが。
やっぱ、どうしようもなく映画史的傑作としか思えないし、わが原点にして最愛の映画なわけだが、オレの仲間内ではどうにも評価低いので怒りまくりなんである。語り口がたるい、ハワード・ホークスもけなしまくりエトセトラなんて下らん理由が跋扈しとるんだが、かッ、ばっきゃろーどもめ、てィッ! 映画本来の味わいってなぁ、作品の良し悪しじゃねぇんだ、コッポラってぇお人はなァ、アメリカ映画の象徴的存在なんだ、作品のクオリティを評論家然と論じ断じるのに戦々兢々とする前にな、映画ってモンをその「存在感」そのものを把握すべし。映画それ自体を取り巻く世間の空気ごと楽しむというか、要するに、物事は「総体」としてとらえて認識したうえで面白がれって言ってるんだよ!
美食家や食通を気取りすぎると嫌がられるだけだ、と言えばわかりやすかろう。ヤボだのバカだのと思われるのがイヤさに、てめえの趣味の良さだの眼力の確かさ、要するに「オレorあたくしってば賢いの!」ってぇコトを誇示したいのはわかるが、そんな作業に汲々としても、結局、人間が小さく見えるだけじゃないかって。まぁ、こういうナナメな見方をあえて書くこと自体、野暮の極みなんだけどね。だからオレってば、いつまでもボンクラなのさ。