第76回アカデミー賞授賞式

昨日書き忘れたので追記。個人的な覚え書きを書いていたりして2時間くらいしか眠れなかったので、途中、1時間ほどうとうとしたが、結局最後まで見てしまいました。フリー生活はこういうときはありがてぇ。
渡辺謙効果なのかどうか、へっぽこWOWOWの合間のつなぎM.C.も例年になくそつない進行で安心して見ていられた。内藤さんも藤原紀香も仕切り進行をさして問題なくこなしていたし。正直、なっちと評論家稲垣某は余計だったが、今回はそれほど腹は立てずに済み。でも、去年までは毎年録画していたのに、今年は結局見流すことにした(でも、メモリアルとか特別編集映像が例年見どころだったりするんで、ちと後悔)。
で、イラン攻撃の余波で自粛ムードだった昨年とは違い、授賞式自体も例年以上に演出入りまくりだったような。ハプニングが起こらないよう、事前にかなり予行演習済みつうか、リハーサルをしていたんじゃなかろうか? まぁ、ビリー・クリスタルが台本どおりにやってただけかもしれんけどさ。イントロダクション映像直後のジャック・ニコルソン前歯むきだし笑いの顔真似とか笑ったね。
渡辺謙&『たそがれ清兵衛』Wサムライと指輪ネタで話題沸騰だったわけだけど、全体には番狂わせもハプニングもほとんどなかったんで、刺激には欠けたような気も。あ、名誉賞のブレイク・エドワーズの体張ったパフォーマンスはちょっと驚いたけど、間がちょいダレ気味、ギャグが滑った感じで惜しかった。
肝心の受賞結果だが、ようやく栄冠ゲットのショーン・ペン兄貴、そしてティム・ロビンスという、当代きってのリベラル派俳優のW受賞はもっと騒ぐべきかと。ふたりともスピーチは堂に入ったもので、見事でした。イーストウッド、頼もしき後進ふたりにこのうえないはなむけを贈ったわけで、この一事だけみても、『ミスティック・リバー』という作品の風格たるや推して知るべしというわけで。
男気系がのしちまったせいでもあるまいが、一昨年、昨年に比べると、女優陣がどうにも華に欠けたのは惜しかった。ハル・ベリーニコール・キッドマンときて、今年の主演女優賞はシャーリーズ・セロン。本来モデルだから綺麗どこなんだが、エゲツない汚れ役に挑んだせいか二の腕とかごっついままで登場して、やや萎え。でかい女、ニコール・キッドマン以外は怖いんで、ボクは大抵引いちゃうんです。どうでもいいけど、昨年のオーストラリア出身に次ぎ、今年は南アフリカ出身が大賞ゲット、『ロドリン』は言うまでもなくニュージーランド映画だし、ハリウッドの目線は「南」に向いてるのかね? よぅわからんが。
助演女優賞ようやくゲットのレネー・ゼルウィガーはまたまたデブりまくってたが、もともとぽっちゃりなんで驚きなし。このコはコレでいいでしょう。正直ブス系と思うけど、愛嬌があるんで、嫌いじゃないっす。ばぁちゃんになってもいろいろやれるんじゃない?
去年はデブってたキャスリン・ジータ・ジョーンズはしっかりシェイプアップ。旦那のマイケルは去年に比べてえらく老けこんだような…おっさん、励みすぎか? 
あとは何かあったかな? ああ、歌曲賞ノミネート絡みでのパフォーマンスで、『コールドマウンテン』のアリソン・クラウス&スティングのもろルーツ・ミュージックな風情の美しい曲にしんみり。歌曲賞はコレにあげればよかったのにねぇ。
で、最後にひとつ。コッポラファンのオレだが、娘ソフィアの出っ歯だけはどうにも許せん。矯正できんのかいワレ、怖すぎやで、あんた! そらァ旦那のスパイク・ジョーンズ君も逃げるっつぅねん。あんな口で(以下自粛)
※追記:番組の進行とか、仕切りが昨年よりうまい具合にいっていた感じだったのは、WOWOW内部ではなく老舗テレビマンユニオンが番組制作に参加したからでは? との意見を友人から拝受。にゃるほど、それで内藤さんの登板も納得だったり。是枝監督組つながり、みたいな。