笑福亭鶴光『笑福亭鶴光のオールナイトニッポン サンデースペシャル』

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「この歌はこんなふうに聞こえる」
テーマ曲:エルヴィス・プレスリー 「♪3文字3文字チャン3文字ハッ…×∞」

(↑思い出せる方々、どうぞニヤニヤしてくださいッ!)
鶴光のサンスペこそ、今に至るオレのヨタ節の原点。引くな、ひくなっちゅうねん。
中学生1年生の初夏から毎週欠かさず聴いていた。このへんのわが『ラジオデイズ』((C)ウディ・アレンに関してはとうとうと語り出せばキリがないので、またいずれ。
いやぁ、中坊にとって、鶴光の噺家特有のガラガラ声から連発される放送禁止用語(さすがにモロは数えるほど)の数々、サイコーだったわ。<有名人株式市況><なにそれ文>とか、下ネタ炸裂なコーナー、いまだに覚えてるもんな。しばらく毎週、テープにも録音していて、残ってもいたんだが、さすがに今はどっかへ消えた。まぁ、いま聞き直すと他愛ない内容だと思うけどさ。
鶴光のしゃべりも好きだったが、オレが聴いてた名古屋の放送局CBCでは3時台からCMが入らず、ジングルつうかBGMが入った。おそらく全曲イージーリスニングだったんだろうが、ラジオであの類の音楽を聞き慣れたおかげで、その後ラウンジミュージックとか、すんなり入り込めた、なんてオマケもついたなぁ。
母校には鶴光の弟子になった先輩もいたが、このヒトは実際会ってしゃべったけど、鶴光師匠の悪口かますばかりで全然面白くなかった。
……え? 肝心の「この歌はこんなふうに聞こえる」って実際はどんなコーナーだったのかって? 簡単に云えば、タモリ倶楽部』の<空耳アワー>の下ネタ版ですわ。具体的にはって? こんなトコで云えまっかいな!
しゃあないな、大ネタひとつふたつ。レッド・ツェッペリン「How Many More Times」の後半のシャウト部、フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド「Pleasure Dome」のラスト付近、聴きなおしはり。4文字云うてまっせ、4文字。あと、ディキシー・ミッドナイト・ランナーズ「カモン・アイリーン」で3文字とか。
土曜日1時過ぎると、いまだになぜかワクワクする。ああ、またあの下ネタ節、聴きたいなぁ〜。
……シリアスから下ネタまで、ネタの幅はとにかく広く、おっぴろげて観音様御開帳。北野武伝授の<振り子理論>、見事に実践しているんであります、ハイ。