[映画][雑談]『コールド マウンテン』での検索が相変わらず何件かありますが、オレ自身は今年、新作は全く観てません(キッパリ)。

日々、映画ネタ連発で押し切ってる本雑記だが、オレ自身のコトいえば、今年に入って最新作は数本しか見てない。こんなコトは学生時代以来初めて。毎年、確実に新作だけでも150〜300本以上*1はなんのかんの言って観てたモンな。
でも、実のトコ、解放感で一杯でもあって。この10年ほどは新作紹介記事を書くために、あくまで「仕事」として、試写室通いだの新作ビデオを借りるだの等をしてたので、新作チェックという作業自体が、ハッキリ言ってプレッシャーだったのだ。
悪いけど、大半は見ててなにかしら「苦痛」を伴う作品ばかり、増えているんでねぇ。オレ好みな、昔気質の簡素ながら味わい深いオトナな語り口の名作なんて年々消えゆくいっぽう。もちろん、お気楽に観られる過去の名作ばかりニタニタ眺めてちゃダメってコトくらいはわかってる。映画ってモンは新たなる世界の「窓」たる存在、自らの心身更新のためにも最新作はしっかりチェックすべきであろう。ただ、オレ自身は、まずはそういう「義務感」にどうにも囚われるせいか、モロ神経に負担がかかる面も確実にありましてな。まぁ、そういう見方するほうが間違ってるだけなのかもしれないんだけどさ、疲れるのは疲れるんだよね、マジ。
そんなわけで、今年は友人知人にお誘いを受けないかぎり、基本的に試写*2では新作を観ないコトに決めた。お情けか惰性で下さってるとしか思えない試写状はたまりにたまるいっぽう。送って下さってる方面には悪いなぁ、と思いつつも、足は動かず。これまた何度も書いてるコトだが、試写室という場所自体が精神衛生上最悪な環境なんでねぇ。何度でも書くが、映画は映画館で木戸銭払って観るモノです、ぜったい。
いい機会だから今さらながら書いてみるけど、そういう意味じゃ、井筒和幸カントク*3こちトラ自腹じゃ!>テレビ朝日系)なんて、ぜェんッぜェんッ感心なんてしねぇ(笑)ギョーカイで喰ってる人間なんだし、トーゼンしごくのコトしてるだけじゃん、って。大体からして、その仕事分のギャラはもらってんだし、たかだか(とあえて書く)2,000円程度払うくらいで大きな顔されてもなぁ。しかも映画カントクなんだから、ギョーカイで生きる人間の代表として、率先してあるべきふさわしき行動をとって頂かないと困るのである。作品はべつに嫌いじゃないし、カントクの発言それ自体に対しても特に意見はないけど、当たり前のコトを胸そらして言われても鼻白むモノありあり。正直、あの番組がますます邦画界への白眼視を強めてるような観はあるんだけどな、どうよ?
追記。あ、アシスタントの楊原京子(やなぎはら・きょうこ)タンはけっこうオキニっす。まぁ、イモっぽいし、地味なんだけど、しゃべり方が嫌味ないし、フォローの仕方もいいし、アシスタントネェちゃんとしてはかなり上出来な部類だなと。こういうコがいる会社で働きたいです。オレってばいつも動機が不純。
楊原京子関連。公式サイトの写真はTVでの自然な雰囲気があんまり出てない感じがする。本人見たことないから知らんけどさ。
http://www5b.biglobe.ne.jp/~staff-up/profile/staff-up/yanagihara.html
http://www46.tok2.com/home/eeddyy/


もひとつ、美保純サンのコメントはオレ的には聴く価値あるように感じる。そうか? って方はフツーの女優さんが書いてるコラムと読み比べてごらんあれ。たいていの人は当たり障りない、ありきたりなつくった言葉並べてるだけだから。まぁ、気取りなく姐御肌な強みでズバズバ言い捨てているだけなんだが、一言ひとこと、的確でけっこう使えるんじゃないかと。文字起こししてまんま使えそうってのも強み。映画宣伝のネェちゃんニィちゃん、せっかくだから、新作も見てもらいなさいな。いいコメントがもらえると思いまっせ。


*1:全公開作の記録だけは毎年チェック(+作成)してた。今はやってないけど。

*2:下にてネスカフェ様がコメント下さってますが、以下念のため、「釈迦に説法」など。<試写会>には2種類ああって、ひとつは新作宣伝のため、マスコミ各媒体(TV・新新聞・雑誌等)に見せる<マスコミ試写>。これは純然たる宣伝活動の一環。劇場公開より早いときは1年以上前から銀座や六本木等にある各映画会社試写室にて、TVの映画番組担当者やメジャー誌(女性誌・情報誌等)の映画欄担当者、および有名映画評論家を中心に作品を観てもらい、コメントを頂いたり、紹介番組や記事をつくってもらいます。要するに、新作紹介をしてもらえない人には、基本的に来てもらってもタダ見させるだけになってしまうので、試写状を配付して、いちおう原則として「許可」を出した人のみ、観に来てください、という形をとっているわけです。小生が送付して頂いているのは一応こっちですが、今は新作紹介記事の仕事をやめているので、行っても仕方がない(場合によっては先方に迷惑でもあり)、という面もあるのです。もうひとつが新作をたいてい劇場公開直前、全国各地のホールや映画館等にて、一般の方に懸賞等で公募して観て頂く<一般試写会>。懸賞の場合は当たらないともちろん行けませんが、映画館を借りてやる場合、その時間に間違えてコヤ前に行くと、入れてもらえたりすることもあるようです。満席でないかぎり、少しでも多くの方に観てもらえたほうが口コミでの宣伝も期待できますからね。極端な話、悪口等、悪い評判でも話題にならないよりマシなわけでして。小生はこちらには数回ほどしか行けたことがありません。以上、ほかにもヤバい内情もいろいろ存じてますが、最近は興味もないし、不愉快なだけなので、(筆が滑らないかぎり)ココでは一切書く予定はありません。

*3:いつだったか、何かの機会で御挨拶した際は、こっちが驚くほど丁寧な方だった。見知らぬ相手には不遜な態度はとらないってだけかもしれないが、例えば、大島渚はもっと高圧的だったりしたので(彼の場合は昂然とした態度が実に板についていて、腹なぞ立たず、逆に感心したのだが)。