是枝裕和監督、TVドキュメンタリー処女作放映!(フジテレビにて、今夜2:50〜3:55予定)

悪ふざけばっかりじゃなくて、たまには真面目なネタも提供しましょうかね。
ソース元はid:synwさん。
本年度カンヌ映画祭で最年少俳優賞(柳楽優弥)を受賞して話題の『誰も知らない』が今週末から公開、それに合わせた記念番組。
いまだにあまり認知されていないようだが、是枝監督は映画監督である以前に、TVドキュメンタリーの第一人者。デビュー作である本作からして気合いの入り方が違っていた。ビデオ化も再放映もされていない貴重な力作。徹頭徹尾、義憤に貫かれたまっすぐな一作であります、ハイ。
『誰も知らない』を見に行く予定がある方は絶対必見、是枝監督ファンなら録画必至と申し上げておきましょう。

『しかし… 福祉切り捨ての時代に』 (1991年)
フジテレビNONFIXギャラクシー賞優秀作品賞受賞。
水俣病和解訴訟の国側の責任者だった環境庁のエリート官僚が自殺した。山内豊徳53歳。長年にわたり福祉行政に取り組んできた彼が、なぜ自ら死を選んだのか? 現実社会に押し流されていく時代の中で、もがき苦しんだ一人の官僚の生と死の軌跡を辿る−。
(公式サイト<http://www.kore-eda.com/profile.htm>より)

ナレーターは森本レオ。「機関車トーマスは…」なんて云わないので御注意を。
……ただひとつ、先に付言しておくと、オレ、以前見たことがあるんですが、ちょっと音楽の使い方に難ありかも(苦笑)意外なアーティストの曲が使われてます、ハイ。
情報はこちらでも。
http://www.fujitv.co.jp/nonfix/index2.html
ドキュメンタリーってのは、本来こういうモンだ、ってコトがひしひしと伝わり過ぎるほどに伝わってくる作品です。「客観的に事実のみを映し出す」のではなく、監督なり撮影者なりの個人的な「思い」なり「考え」を提示するモノだ、ってコトがね。*1
なお、同じ事件に材をとったノンフィクションとして、文庫化もされています。
・「官僚はなぜ死を選んだのか―現実と理想の間で」(日経ビジネス人文庫
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532190681/qid%3D1091722125/250-7113915-5880253
どうでもいいんですが、冒頭で監督最新インタビューしてるのは友人でした(笑)声でわかった。頑張ってるようで、なによりです<頑張らなあかんのは、お前やーッ!


*1:先月も書いたが、ドキュメンタリーがナンたるかもわかってないクセに、エラソーにマイケル・ムーアを批判してんじゃねぇよ!>ヲタキング岡田 あんたは『BS夜話』で暑苦しい図体さらして能書き垂れてりゃいいの。文化人ヅラして、わざわざ「創」なんぞで唐沢俊一と対談できる身分じゃないんだよ。頼むから「分」をわきまえてくれ。