根本敬「因果鉄道の旅−根本敬の人間紀行−」

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正確に云うとコレ、根本敬センセイの言葉じゃなく、センセイが見学に出向いた、千葉の<ワンニャンの楽園・しおさいの里>なるいかがわしい犬牧場にて、そこで犬のエサ用のタライや桶を洗っていたボランティアの親爺が吐いた一言。

親爺「いいか、俺はね、毎日1日に2回エサをやるけど、エサが終わると全部いちいちこうやって洗ってるんだよ、ぴかぴかに。でもわざわざこんなの洗剤使ってゴシゴシ擦る必要ないんだよ。水でちゃっちゃっとやりゃあ、それでいいんだよ。な、こんな事無駄な事だと思うだろう?」
根本センセイ「え、いやまあ」
親爺「そうだよ、無駄な事なんだよ」
で、次にドスの効いた大きな声で、
「でもやるんだよ!」
 この一言もこっちに云ったってよりは、てめえに云ったって感じかな。(略)

何事も報われそうにないこの御時世、コトあるごとに使うしかないッてェ名台詞だよ、ホント。いや、云えば云うほど虚しくなってくるんだけどな……
「でもやるんだよ!」
……しつこい。