「ロック栄光の50年」(講談社)

なんと50ページというチョー薄手、なのに740えん!
……ハッキリ云って、高い。
しかしながら、中身めくってくと、しょうがないかって気もしてくる。
ZEPだのディープパープルだのおなじみのロック・アイコンどものポートレートがズラリ並んでるワケだが、それがどれも見事なので。
マニアな方でも見たことないブツが多いんじゃないかって。
さすがは音羽グループ総本山・講談社、と云うべきかどうか、写真探しにかなりカネと時間をかけてるとにらんだ。

かつてオレも、ムックの編集作業をやらされてた頃、神保町のオリオンプレスだの築地のNANA通信だのに行って、使えそうなめぼしいスターの写真を探すって作業をした。
緊張に震える手で、ポジの山をしらみつぶしにルーペで見たりするンだが、
映画雑誌だのをめくる程度じゃ見られない、一流キャメラマンの手になるスチールを見てはタメ息、ホント、眺めてるだけでワクワクしたのをつい昨日のように思い出す。
1枚ウン万円の使用料を取られたりするんだけど、それでも使いたくなるイイ写真ってのがあるンだよなぁ。

コレ、1号目からまず奥付をしっかりチェックしてコンプリートで揃える決意をした。
編集協力に大鷹俊一和久井光司レコード・コレクターズ」おなじみの名前があったので。
このコンビが揃うだけで執筆陣まで主に「ミューマガ」勢が参加、カラーが出てしまってて面白い。もっとも、あとは「CDジャーナル」編集長&副編集長とか、個人的にはいまいちなじみない顔触れで、趣味も噛み合ってない感じなんだが。
内容的に、かつてロック少年→今タダの親爺リーマンな諸兄向けじゃなく、けっこうマニア向けな気がするなぁ。かといって、読みでがあるってワケじゃないし、実はかなり中途半端なつくりかも。