撮影監督・篠田昇氏、逝去。

ソース元はm@stervision氏掲示板から。2ちゃんねるの映画板あたりも久々にのぞいたが、どうやらホントらしい。
『Love Letter』はじめ岩井俊二監督作品で有名な方だが、個人的には、もともとファンだったのが、古巣でお世話になった同僚女性社員さんの仲人*1にあたる方であり、同門の大先輩の気鋭キャメラマン行定勲監督とのコンビで有名)の師匠でもあり、という事実がわかるにつれて、ますます勝手に近しい気分にさせて下さっていた方。一度会社の飲み会でお目にもかかれたし(話はできなかったが)。
クレジットを確認せずに、「ああ、篠田さんか」とわかるくらい、個性的な画作りができる方でした。透明感あふれる映像タッチが見るたびに心地よかった。反面、やや「美的」すぎる、スタイリッシュにすぎる面はあったので、好みはわかれるでしょうが、個人的には安心して見られる人でした。
今でこそ、友人知人を除き、映画関係業界から縁遠くなっているけど、学生時代からなじみある方の訃報というのは、正直、気が滅入る。オレは昔も今も、スターや監督よりスタッフの方に話を聞くほうが好きだから、もし前職を続けてたら、確実にインタビューなりはしに行ってただろうし。
最近は「映画なんて…けッ!」なんて具合に、この雑記でバカげたヨタのネタにしたりするだけ、思うトコあってあえて距離をおいているけど、実際、昔*2は誰よりも映画青年だったし、そういう過去なくして今のオレもないので、複雑微妙な気分にさせられるのだ。
遺作は『世界の中心で、愛をさけぶ』か。原作はともかく、映画はいい出来なのかも。行定勲監督は、評価わかれる演出はともかく、映像タッチだけならけっこう好みだし。こうなれば、見に行くべきかもしれぬ。合掌。


*1:だったハズ。

*2:……少なくとも6年前までは(笑)