☆F・W・ムルナウ(1888〜1931)

映画監督。戦前のドイツ映画界で『ノスフェラトゥ』(22)『最後の人』(24)『ファウスト』(26)など数々の傑作を発表後、ハリウッドへ招聘され、『サンライズ』(27)等を手掛けた映画黎明期の巨匠。私生活では男色家として知られ、起用した俳優はすべて同性愛者だったともいわれる。31年、愛車のパッカードで、同乗していた愛人の14歳フィリピン人少年と事故死。運転中、少年に「ご奉仕」させている最中、文字どおり逝ってしまったといわれる。遺作の題名は、皮肉にも『タブゥ』(31)。