年明け1曲めは本年は文句なく、本日のタイトル部どおりU2「New Year's Day」。寒風吹きすさぶ戸外の音に、ボノの雄叫び、エッジの空間引き裂きギター、アダムの地鳴りベース、ラリーの火炎太鼓が見事にマッチ!
映画は今年はあえて正月にはべつに何も見ないかも。オレは時代劇を見るのが好きだが。マキノ雅弘の『次郎長三国志 初笑い清水港』なんてイイよなぁ。
ひと昔までは、正月にはよくTVで小津安二郎作品がよく流れていたような印象がある。小津映画には正月風景は出てきた記憶はいまいちないのだが、日本人独自の国民の祝日、正月には純・日本映画というべき小津映画がよく似合うとは思う。『お早よう』あたりなんてちょうどいいかも。
アメリカ映画では新年のカウントダウン風景はけっこうおなじみ。『タイタニック』とか、『ゴッドファーザーPARTII』とか。ミレニアム前年の瞬間をクライマックスに持ってきた『ストレンジ・デイズ−1999年12月31日−』なんてのもあった。
オレのお気に入りはウディ・アレンの『ラジオ・デイズ』。アレンの少年時代をモチーフにした主人公一家の様子と共に、ミア・ファロー扮する女優のステップアップが描かれるワケだが、彼女が下積み時代を振り返り、客をビル屋上に集めるシーンは、地味ながらしんみりと感動を呼び起こす。
……しかし、アメリカ映画の新年カウントダウン場面はしょせんカウントダウンであり、「お正月」とは違うんだよな。となると、やっぱりお正月映画の定番は映画黄金期のオールスター映画、『初春狸御殿』とか『水戸黄門』とかになってしまうのか。はたまた、『寅さん』シリーズとかさ。それじゃつまらない、正月が舞台背景のメインになっていなくても、典型的な正月を思い出させる作品がなかったかなぁ……と首をひねってしまう。シンプルにはクレージーキャッツでもフランキー堺でもモリシゲでもエノケンでも何でもいい、喜劇ものを見ておけばイイとも思うんだけどさ。
あッ、『トラック野郎』シリーズってのもあったな!