『新・座頭市 III』第7話「ゆびきりげんまん」

大谷直子はカツシンとは『やくざ絶唱』はじめ、印象深すぎる競演作が並ぶ。

原作:子母沢寛
脚本:佐藤繁子、中村努
監督:国原俊明
音楽:村井邦彦
制作:勝プロ/フジテレビ


座頭市勝新太郎
おりん:大谷直子
弥八郎:清水紘治
仙蔵:根岸一正
政吉:松山照夫
半助:新郷隆
女中:鳴尾よね子
おふく:小谷真貴子
源六:水上保広
善助:志摩靖彦
おいめ:高橋芙美子
浪人:鈴木康弘
ほか

時空間を超越する、アンゲロプロスみたいなショットがあったやら、なかったやら(汗)正確には、アンゲロプロス風の長回しはなく、カットバック等、編集の妙で巧く10年の歳月を経て、かつての少女が大人の女に変わったことが暗示されるという具合。いずれにせよ、いつになく映像自体が語る情報が整理されている感じで見ていて心地よかった。お定まりの賭場でのイカサマ見破りの場面も、予想外の形だったりするし。
シリーズ中、上位20本に入れていいくらい、上出来な一編かも。