クロアチアVSドイツ

、、、おぃおぃ、ゲルマン魂よ、いずこへ???
いや、そんなものはあのカーンを最後にすでに抜け落ちてしまったのかもしれない。不勉強にも最近知ったのだが、ドイツの司令塔バラックはゲルマン系ではなくスラヴ系のソルブ人という少数民族出身者だそうな。要するに、純粋アーリアなゲルマン人などすでに司令塔からしていなくなっていて、移民出身が主流となった混成軍団と化していたのだ。
ドイツW杯では開催国ということで下馬評を覆す善戦ぶりだったが、実際のところ、あれはホームならではの後押しがあってのことで、かつてのゲルマン黄金時代が再来したワケでは全くなかったようだ。
今季のバラックは怪我から復帰後、チェルシーで獅子奮迅の大活躍。ついに皇帝復活! と意気込んでしまい、今回もバラックを見たいがためにドイツ優勝の可能性大とまで吹聴していたが、どうやら怪しくなってきた。運動量こそ多いかもだが、見ていてどうも体が重く、動きにいまいちキレがない。
やはりどうにも、ワールドクラスの選手が少なくなっているのが痛い。バラック以外はせいぜいラーム、フリングスポドルスキ、クローゼくらい。守備陣は不安定大王レーマンが正キーパーという時点で終わっている。今夜のゲームもレーマンのキャッチングミスが異様なまでに目立った。決勝点も彼のミスだったように個人的には思われてならず。
クロアチアはピクシーの言葉どおり、モドリッチが圧倒的な存在感を見せている。今大会最大の注目選手になったのは間違いない。後半になると守備陣がややスタミナ切れするような面も目につくが、やはり「東欧のアルゼンチン」(<しつこいがオレの勝手な命名)、クセモノぶりは健在。やはり1998年フランスW杯のメンバーが首脳陣にいるせいなのか、どうか?
順当にいけばドイツはさすがにオーストリアには勝って2位通過はできると思うが、まだまだわからない。ポーランド戦はあえて見ず、今夜は寝るけど、第3戦までもつれそうですな、こりゃ。