バルセロナVSサラゴサ

昨季までは岩鬼クライフェルト、今季からはホナウジーニョちゃんを見るためだけにチェックしてるバルサ戦。フリーキックの折りなど、きッと見据えた眼差しの鋭さ、カッコよすぎ。でも、あっけなく外して、歯をむき出しにしてニコニコ笑顔。かわいいね。素晴らしきかな珍獣。ナニ、獣扱いするなって? フツーの動物でしかない並みの人間どもよりエラいという意味で云ってンのよ! 今季は珍獣つうか猛獣エトーまで加入、珍猛違い過ぎるだけにかえって仲はいいらしく、ボールあるトコないトコ構わぬ、ホナウジーニョエトーの息あった和気あいあいプレイが楽しかった。
プレイ全体を冷静な観点から見据えたような書き方はできないので、ざっくりした感想しか書けないんだけど、昨季までのオランダ中心のチーム、見てる分には美しいパスワークながらも決定機はなかなか演出できなかったカッコ満点&中身零点サッカーから、今季はセレソン組中心、華麗なパスワークに変幻自在なテクニックが加わり、さらに南米人特有、抜け目なく相手を出し抜いてゴールを決める勝負師精神が加わって、見応えある試合内容へと変貌。昨季も後半から勝負犬ダーヴィッツが加わって盛り返したが、要するに骨の随から勝ち気な選手がいないとチーム全体のモチベーションもあがらないからダメってコトなんだな。
レアル・マドリーがふるわないのもこのへんに理由がありそう。いくら闘士肌のベッカムが踏ん張ろうとそこは新参の悲しさ、攻撃の要たる主将ラウールが「投げ」たら勝てる試合も勝てなくなるワケだ。イエロみたく、自陣から叱咤激励、味方のケツを蹴上げる歴戦の強者がいないと辛いのだ。
まぁでも、今季就任した監督カマーチョにはハナから期待してなかったんですけどね。前任のスペイン代表監督時の消極的かつ非効率な采配ぶりをさんざん見せられたからなぁ。せいぜい、脇の下に汗かくだけが得意なオッサンでしかないと思うね。レアル・マドリーにはやっぱりデル・ボスケみたく、悠揚迫らぬどっしり泰然と構えた渋い漢が似合ってる。そういう意味じゃ、ヒゲつながりの新監督にはちょいと期待してるぜ。まぁ、ヒッツフェルトあたりの超大物を呼んできたほうがベンチ前もしっくり見栄えもするから、そのほうがベターだろうけどさ。