抜弁天〜曙町:禿坂、暗闇坂、新坂、津の守坂、念仏坂

昼食はなじみの<とん亭>でロースカツ定食。玉子入りのとん汁(しじみ汁もアリ)、豆腐のサラダとたまにもらえるカードで作ってもらえるコロッケが絶品。ネックは値段の高さだが、この味とボリュームなら、東京ならイイ方だろう。カツはもちっと肉厚で欲しいけど。
新宿でハロワに寄ってから、日も高いので久々にバカ歩きを決行。新宿の裏手を実はあまり歩いていなかったので、ちょっと散策してみることに。
大江戸線・若松河田で降りて、団子坂を下り、抜弁天へ。ヌケ! 弁天! というフレーズに、つい(場所が全然違うが)『赤線玉の井・ぬけられます』だの、『新宿乱れ街・いくまで待って』だの、にっかつロマンポルノ名作タイトルを頭に思い浮かべるが、そんな色気が漂う街角ではもちろん、ない。ただ、ちょっと裏通りに入ると、都心とは思えないゴミゴミとした路地だの、込みあった家々の間を細い道が縫っていて、なかなか風情あり。起伏ある地形なんで、坂道が多いのもマニア的には嬉しいかぎり。
禿坂を降り、マンションの谷間の石段をあがると靖国通り。成女学園前の歩道橋を渡ると向かいが丘陵部。通り脇の細道に石段があり、それを登ると路地があり、また坂があって、また下り。そんな調子で暗闇坂、新坂、津の守坂と回る。休日ならともかく、平日の夕下がりとはいえ、ボンクラ一匹フラフラしてるのはハタから見るとあやしいだけ。予想以上に、古アパートやマンションも多いのに驚いた。車通りが多いのはネックだが、子供は楽しめる町並みかも。
津の守坂は以前、某社で仕事してた時、新宿御苑のデザイナーさん宅に原稿届けなどをするとき、タクシーの運転手さんが必ずといっていいほど使っていたのを思い出す。
中央大学横の建設現場に妙なる通用路を見つけ、歩いてみたくなって近付いてみたら、そこは防衛庁の工事現場だった。国防の拠点は大日本印刷と向かい合うように、市ヶ谷の丘陵を覆い尽くしているワケだが、正味のハナシが、霞ヶ関からのアクセスとか改善されたのだろうか? 立地に至るまでの経緯が不勉強のせいもあり、把握できないでいる。
暗くなってから、地図上では場所がいまいちわからないままに見当つけて、河田町の旧フジテレビ(現・新宿支局)へ。昔、『就職戦線異常なし』のロケに来て以来ではないか? とすると、13年ぶりだわ(笑)当時もそうだったが、ホント、ボロッちくてちっちゃい。高層マンションが真向かいに建ったので余計に小ささが露呈。当時と同じく、念仏坂を降りて、曙町駅に戻った。
新宿でディスクユニオンが明日からセールなのを確認してから、フィルムを現像に出し、タワレコへ。「ミュージック・マガジン」最新号と以下2枚を買う。
●V. A. 「オール・ザット・ブルース ブルースの誕生一世紀」
アントニオ・カルロス・ジョビン「波」

ブルースものコンピは正直、どれを買うかずっと迷っていたのだが、昨日買った「ブルースの世界 オフィシャル・ガイド」がなかなかユニークなつくりで面白かったので、敬意を表してCD版も購入。名盤セレクションは正直、Pヴァインのアルバム優先じゃん、って雰囲気もあるが、全然許容範囲。いま聴きながら書いてるんだが、要するにオレは古典的ブルーズこそ大好物とわかった。とにかく昔のモノから順繰りに聴いていけばよさそうだ。コレはボサノバでも同じ、ワールドミュージックでも同じ。ロックの場合は70年代以降中心だけどね。チャーリー・パットンとサン・ハウス、エエわぁ〜。