馬込文士村散策記。

たぶん約2年半ぶりに、ひそかに愛してやまないエリア、<馬込文士村>へ出向いた。
馬込駅で下車。池上本門寺の反対方向へ第二京浜をテクテク、立体交差を降りて環七通りへ。一昨年に見つけて以来、行きたかった新幹線ガード手前のラーメン屋<醤屋(じゃんや)>へ。知らぬ間に店名は<醤道(じゃんどう)>に変わり、メニューも違っていたが、とりあえず入る。
味についてはこちらなどを参照あれ。
http://www.otaku-town.com/do/001/005/

野球帽が似合う口ひげ生やしたヒップホップ系のいかついにいやんとねえやん3人が控えめながらもドスきかせて迎えてくれてドキドキ♪ なかなかシビれる。味は個人的にはオススメできるけど、以前記憶にあったほどではなくなったかな? ☆3つ半くらい。薬味のタマネギとチャーシューはうまい!

ガードくぐった先にある蛇坂をあがり、そのまままっすぐしばらく住宅街を進むと萬福寺鎌倉時代の武将・梶原景時菩提寺。お墓だけ参っておく。樹木に囲まれてちょい不気味。。。

門前の坂をあがり、さらに進むとかなり素敵な石段を見つけた。このあたり、通称<九十九坂(つくもざか)>というくらい、とにかく複雑怪奇、迷路のような細道に路地、坂道があって、経路を説明するのが難しい。自分は今回で三度目になるので、多少土地カンはあるのだが、それでも迷いまくった。慣れてくると、この「迷宮感覚」がたまらなくなってくるのだが。。。

興味ある方は以下のサイトでもチェックしてみて下さい。。。
<東京23区の坂道>:http://members.at.infoseek.co.jp/fookey/otaku5-minamimagomesanno.htm
地図:http://www.mycgiserver.com/~fookey/map-ota-minamimagomesanno.htm

右近坂をあがり、延々と続く臼田坂を下ったところにある古本屋を覘く。一昨年来た時にはいなかった猫がいて、店先までこちらの顔を覘きに来た(笑)
古本に関しては今日は3軒寄ったが、特筆すべきほど、大収穫だった*1

今日は文士村を表敬訪問したワケなので、道中、親切にも各所に設置してある解説板も当然、いちいちしっかりチェックした。

池上通りに出て、<大田区文化の森>で「馬込文士村散策マップ」を受付でもらい、さらに歩く。

大森郵便局の向かいあたりの道を入ると、善慶寺、そして奥に熊野神社。そこから車では通行できないような住宅街の細道を抜けて、山王花清水公園、弁天池へ。こじんまりした公園だが、奥にあずまやがあったりとなかなかイキなスポット。もっとも、これからの時期は薮蚊が多そうだが。。。

すぐ前の細い通りが梅の木通り、瀟洒なマンションに家並み、そこに室生犀星の旧居跡があったり。
さらに進むと<ジャーマン通り>に出る。ここでも古本屋を覘いてから、通りを横切り、しばらく行くと蘇峰公園に。
かの徳富蘇峰の旧宅が山王草堂記念館として残っている。
蘇峰の遺品のほか、明治期の名士たちの貴重な手紙などが飾ってあり、入場無料なのが勿体なかった。。。

ここからがかなり迷いに迷った。「人生劇場」の作者・尾崎士郎の案内板を探すのに手間取り、日夏耿之介の案内板にいたっては1時間以上歩き回ったのに、結局たどりつけずじまい。山王小学校付近をうろうろするうち、西大井にまで出てしまい、どこにいるやら見当がつかなくなり、コンビニで場所を聞く始末だった。
迷いまくるの覚悟で、興味が向かれたら、ぜひ一度行ってみて下さい。ハマるかもよ?


*1:前日日記参照