ヤタガラス、白きアズーリの前にあえなく沈む。
オレにとってのアテネは早くも実質終わった。
やけに目についたことだけ。日本はボールをもらうと、いちいち足元できっちりトラップしてから、前方をウォッチし、パス出しするという生真面目なさばきに終始。アズーリは前半はトラップする間も惜しむように、ワンタッチでゴールをガンガン前へ送る。で、勝ち越して時間稼ぎしだしてからはゆったりパス回し。この差、歴然としていた。戦術以前に、パスワークからして、速度・精度共に、ミシンと手縫いくらいの違いがあったような。
もっとも、アズーリもディフェンスに余裕がありすぎたのかどうか、日本に攻め込まれる局面も多々だったが。お得意の攻めさせて守り切る、というスタイルでもあるんだろうが、今回のU−23イタリア代表は攻撃のほうが好きみたいな感触。ガーナはともかく、今日の日本に2点取られているようでは甘い、あまいってトコ。
実のところ、イタリア・パラグアイ・ガーナという3チームを見た時点で、日本の予選突破は半ば諦めてしまっていた。A代表なら死のグループ、U−23ならなおのことかと。
というか、山本監督の「優しさ」が本番で裏目に出たようにも思う。予選突破段階で涙を見せたりして、全精力を使い果たしているよう(少なくともそう見えた)ではダメだ。
チームリーダーたる小野をチームにフィットさせる時間も作戦も少なすぎた。せめて親善試合で組ませることができていれば……もはや、「たられば」の話でしかないが。
かくて、ヤタガラスの目標はドイツW杯のみ。くれぐれも予選敗退なんてことがないよう祈りたい。
……え、なでしこJAPANですか? ボクはきれいなおねえさんが好きなんで、、、なんて云ったら刺されるか。応援はしっかりします、ハイ!