暑中、散財。

先週火曜日と本日、ごぞんじフジヤエービックを探索。合わせてメモ。
今日は特に2枚100円、5枚1,000円セールで個人的にかなり収穫あり! つうか、コレだけ買ったのは正月明け以来だ。
たまには棚よろしく、五十音順に。ホントは名字でアルファベット順に並べるべきなんだろうけど、もぅデータにこだわるのはイヤなんで、あくまで備忘録として。
なお、*印はプラケースなし、ビニールケース入りというアバウトさ。でも、よく考えたら盤の状態なんて聴ければいいんだし、あとはライナーノーツ、できれば解説/訳詞が入ってたら、コレでも全然オッケーだなと。ウチもさすがにCD増加しすぎだし(数えてないけど、1,000枚くらいかな?)
今回はコメントもつけてみたぜ! 意味なしだぜ!
●V. A. 「Original Motion Picture Soundtrack : The Truth About Cats and Dogs」(50円)*
ジャニーヌ・ギャロファロ&ウマ・サーマン主演『好きと言えなくて』のサントラ。なぜかずっと見逃してる映画! ウマたんでジャケ買い。スティング、スザンヌ・ヴェガ、カウボーイ・ジャンキーズ、ブルース・トラヴェラー、ポール・ウェラー等、意外と収録アーティストもよし。
●k.d.ラング「オリジナル・サウンドトラック カウガール・ブルース」(200円)
上に同じウマたん主演&ガス・ヴァン・サント監督作。コレも見逃してる。出来なら信頼印のラング姐御なんでイケるはず、たぶん。
●エレクトロニック「トゥイステッド・テンダネス」(200円)
バーナード・サムナー&ジョニー・マーの黄金コンビ、音はモロ80年代メロメロエレポップでもこのふたりなら文句なし! 聴き込んでも何の発見も驚きもないが、ンなコトどうでもいい、とにかく曲がイイから許せるの! 昔買ったのに即日売ったので、再確保。怪僧ラスプーチンのジャケも素敵。ちなみに、ラスト曲ではマンUのコトも歌ってるぞなもし。
●ザ・ゴールデン・パロミノス「The Golden Palominos : a history」(50円)
……これまた、結局、「時代の産物」モノですな。ベースはビル・ラズヴェル、ギターがピーター・ブレグヴァドとか、クセ者な顔合わせはイイんだけど、改めて聴いてみたら、意外と平板なポップソングが並んでるかなと。
アメリカ音楽は昔からニューヨーク周辺系メインに、なぜか東海岸もの(少なくとも出身者)ばかり聴いてるような。あのBOSSだって、ニュージャージー出身だもんな。西海岸系で思いつくのが、いきなりブライアン・ウィルソン、ドアーズ、はたまたザッパ(爆<出身は東部ボルチモア)ってな、悲しいよね。カントリー&ルーツミュージック系あたりからたどって、「西」を目指して進むべし。
●ザ・ジョージア・サテライツ「ベスト・オブ・ザ・ジョージア・サテライツ」(200円)*
なつかしすぎ! ジージャンズの、ジージャンズによる、ジージャンズのための軽々飄々アメロク!(<決めつけ)。パリパリカラカラ、スカッとさわやかコカ・コーラまんまな音。いやはや(笑)
●ザ・フォーク・インプロージョン「Dare To Be Surprised」(200円)
へろへろ音響系フォーク男、ルー・バーロウ兄貴。マッチョより、やっぱこういう軟弱系ロッカーにしぜんとシンパシー。音の重なりとかは計算してるハズだが、どうにもそっけなくて物憂気な曲調にハマる。
●ザ・フリーホイーラーズ「Waiting For George」(50円)*
昔買ったけど、即売った(<こんなのばっか)。萩原健太センセイも当時オシてたごりごり土臭アメリカンロック。ノリノリよいよいです。
●サニー・ランドレス「Outward Bound」「South of I-10」(200円)
スティーヴィー・レイ・ヴォーンのファンな方は、一聴価値ありかもな、テキサス拠点に活動する異才ギタリスト&シンガー。全編超絶スライドがうねりのたうち、ボトムにクるクる! 渋好みなメチャクチャエエ音出しとりまっせ、ダンナ!
ジェネシス「アバカブ」(700円)
81年発表です。ヒュー・パジャムです。フィル・コリンズのドラムが「ばしゃばしゃ」鳴っちょります。トニー・バンクスのシンセが菅原文太が出てたビールのCM文句みたく「しょわしょわ〜」云うちょります。薄手な音作りに苦笑いしながらも、これこそわが原体験の音ゆえ、いまだに聴き入り、ノっちまうんだな、これが(汗)
●シャナイア・トゥエイン「The Woman In Me」(50円)*
「あたしのなかのおんな」、か。ふん、ちぃとばかし、グッとくる題名じゃねぇか。よぅ、ネェちゃん、ひとつ酌でもしてくんな……てな親爺風ヨタかましは似合いそうにない、いかにも健全なるカントリーガールみたいで、ちと残念。ややもすると、きれいきれいにすがすがしく歌いあげすぎかなぁ。「毒」気まではいらないけど、味つけは欲しい、てなトコ。
●ジュエル「心のかけら」「スピリット」(200円)*
大体(でぇてぇ)よぅ、オレっちはもともと、健康的すぎるアメリカンガールにゃちと引き気味なんだ。「ケバい、キツい、パツキン!」三拍子狂のオッサン・秋本“「銀幕姐ちゃん品定め」”鉄次*1とは絶対喧嘩せずに済むね(爆)
そこいくと、北国アラスカからの山出しだけに苦労をしてる、ジュエルたんはジャケだけでマジ、燃えさせてくれるねぃ。一見楚々としながらも、よくよく見返せば「はッ」とさせるようなエロさもあり。
ちなみに、映画初出演作楽園をくださいでは、南北戦争の渦中、身重のカラダで逃げまどう南軍ゲリラの若妻役をやってて、コレがもぅ最高でさ。美乳チラ見せ、授乳シーンまであって、もぅ「ぽッ」てなモンで。最後は永遠なる童貞“蜘蛛男”青年トビー・マグワイアくんの筆下ろしまでやってくれるんだから、いたれりつくせり。ま、それ以前に、細部に至るまで香気と気高さが行き届いたアン・リーの演出が素晴らしい相当な力作なんで、機会あれば見てやってちょ。
……え、本題の「唄」ですか? か細くて済んだ声ながら、そこは幼い頃から鍛えたヨーデル仕込み(両親がスイス系)、芯は強く表現力も豊か、まさに名前(本名)のごとく「宝石」のようにキラキラと様相変える歌声。可愛い顔と歌声に合わず、歌詞もキツかったりするし。ジャケばっか眺めずに、コレからじっくり聴き直します(汗)。

ジョニ・ミッチェルドッグ・イート・ドッグ」(890円、未開封
オレが偏愛する狂気博士トーマス・ドルビーを一大フィーチャーした、かつての話題作。さすがのジョニ姐でも、今聴き直すと、音的にはきつい面はちとあるかな? 
●デイヴィッド・リー・ロス「イート・エム・アンド・スマイル」(200円)*
何気に今日一番嬉しい収穫! 高校生当時のオレにとって、最高のハードロックアルバムにして、アメリカンロックの「王道」も何となく教えてくれた一枚。スティーヴ・ヴァイビリー・シーンの変態ギター&ベースの複雑系カラミも、カラリとあっけなく吹っ飛ばす、アメリカが誇るお祭り男デイヴが雄叫びまくり、芸道人生一直線!
●バッハ「Organ Works」(200円)
バッハ!!!!!!!! スタントマンもワイヤーも使ってません、すべて生身、モノホンのバロックです……でも、どっかの親爺がオルガンを弾いてます。
●トーマス・ドルビー「地平球」「アストロノーツ&ヘラティックス」(690・490円)
いまやIT界に転身したドルビー兄貴。音楽界へ帰ってこいよぉ〜♪ ま、このヒト、実は上記2作の間の第4作「エイリアン・エイト・マイ・ビュイックでピークに達してしまい、後はネタ切れ、新機軸打ち出せぬまま頭打ち。ゆえに、本人は見切りつけたんだろうけど、個性的で完成度の高い曲をつくるヒトではあったので、やっぱこのまま音楽活動完全封印というのは……惜しい。
ピーター・ガブリエル「IV」(900円、紙ジャケ)
ピーガブ師父、最高潮へ至る前の、「密度」だけは濃く、深く、暗く沈み込むような音世界。前作「III」で抜いた伝家の宝刀“ゲートリバーヴ・エコー”に続くアプローチで、本作ではエスニック・ミュージックに大傾斜、フェアライトとドラムマシンを駆使してアフリカ打楽器等を巧みに融合、本人云うところの<プリミティヴなエレクトロニクス・ミュージック>を創造した。オレ、意外やピーガブで一番好きなアルバムかも? 80年代男泣き佳作のサントラ『バーディー』に使用された曲も多いしね。
ブライアン・イーノ&デイヴィッド・バーン「My Life in the Bush of Ghosts」(890円)
説明無用、イーノ&バーン、80年代ロックを先導した二大鬼才が放つ、世界/民族-エスノ/マシンビート-超攻撃/超保守的-搾取/享受-様式美/脱構築等々、二項対立/共存を具現化した問題作。要するに、スキゾ/パラノが見事に両立したアルバムってこった<テキトー/狙いな批評 
……ちなみにトリビアながら、映画『ウォール街』(音楽はスチュワート・コープランド!)でも2曲めが使われたりしとりました。
●ブランドX「Livestock」(890円)
オレの昨年来のマイブーム、フィル・コリンズのドラム! 凄すぎます、カッコよすぎます!  少なくともこの時期のフィル公、勢いだけならビル・ブルフォードも凌駕していたような。パーシー・ジョーンズのぶぃぶぃ言わせまくりフレットレスベースもあまりに能弁。
●ブルース・トラヴェラー「Straight On Till Morning」(50円)*
米バンドサーキット界のティム・ロビンス(<勝手命名)こと、でかぶつの超絶ハーピストジョン・ポッパーが率いるごきげんバンド。アメロク界の懐の深さを垣間見せてくれる、聴いてて楽しい軽妙洒脱、歯切れよい音。ファレリー兄弟の映画『キングピン』で延々フィーチャーされてて、以来、ちょっとファンです。『ブルース・ブラザーズ2000』にも出てたな。
マーク・ノップラー「Golden Heart」(200円)*
自慢のでかい親指とボヤキ節で世界各国津々浦々鳴らしに鳴らす達人ギタリスト&シンガー、サントラ作以外での初ソロアルバム。これまた昔持ってて売ったのを再確保。内容は忘れたけど、品質だけなら保証付き。
リチャード・トンプソン「ミラー・ブルー」(890円、帯付き)
才人ミッチェル・フルームのプロデュースによる90年代作品。ドラム&ベースがタイトにビンビン響き、それに年々渋みと凄みを増すギターが絡むという音構えからしてカッコいいっす。オレはすでに持っていたが、かつて出ていた国内盤って中古でしかゲットできないから、意外と貴重。てなわけで手持ちのほうは友人にプレゼントすると決め、自分用に帯付きゲッツ。
●レイジ・アゲインスト・マシーン「People of the Sun」(50円、シングル)*
アルバムと間違えた(……)そういや、ザック・デ・ロッチャって最近どうしてんだっけ?
……25枚買ってしめて8,940円。1枚平均約358円。どうでぇ、この買い物上手! と自分を誉めてやりたい<人間がミニチュア


*1:若人のために「説明しよう」。「銀幕姐ちゃん品定め」とはな、かつて「ぴあ」と並ぶ情報誌だったシティロードで90年代廃刊まで人気を博した名物コラムだったのじゃ! 秋本のオッサンは評論させるとごく平凡でつまらんが、お高くとまった映画女優とやらをそこらのネェちゃん呼ばわりさせたら右に出る者なし! ボンクラ映画ファンならお役立ちネタふりまきまくり、そのスケベ親爺全開のセクハラ文章はなぜかまっとうな女性読者にまで支持を得たほどだったのじゃ。すべては過去の話、じゃがな。