カンヌ映画祭男優賞最年少受賞の報を受け、柳楽優弥君の両親の発言(ソースは『JNNニュースバード』より)

わが子の演技に対する予想外の世界的評価に、「こんな子供が受賞するなんて!」と両親が思わず漏らしたという発言から。
いやいや、どうかなっちゃって下さい、マジ! これを契機に、心ある役者も映画人もどんどん海外進出を本格化すべし。日本の狭〜いギョーカイよりも、ワールドワイドに顔を知られたほうが絶対いいって。
「賞をとったから、学校とかでワルさができない。まじめにしようっと」なんて、本人は殊勝(?)なコメントも。いやいや、「芸」のためなら多少の無軌道もオレは許す(笑)
すったもんだの小泉訪朝騒動から一夜明け、ようやく邦画界が世界に向けて真に誇るべき快挙*1の報道が各界をにぎわせるように。役者稼業を続けるなら、仕事はできれば選ぶべきだろうけど、なんつってもまだ中学生。ちっちゃくまとまるんじゃなく、でっかく勝負する志がどっかにあったりすれば、きっとまた凄い仕事をやることができると思う。
ただひとつ、これは個人的意見だが、映画なら、日本人監督より海外の監督、近いトコなら韓国や中国の映画人と交流を深めるべきかなと。あえて冷淡な見解を示すが、是枝裕和監督はじめごく一部を除き、現在の邦画界には、真の意味で映画的才能を感じる御仁は皆無(もちろん、邦画界だけに限らないけどさ)。一部で勝手に盛り上がってる「日本映画黄金時代再来!」なんて大ウソだもん。映画館に行けばわかるこった。ハリウッド超話題作でもガラガラだったりするんだから。
これから映画を志す若人には、現実をしっかり見極めたうえで、本気で世界を相手に勝負してほしい、とつくづく願う。しょせんタコツボな、腐ったギョーカイ内での遊泳だけに汲々とするのだけはやめたが吉よ。


*1:といっても、実際は従来の映画業界出身者ではなく、TV畑出身の方々が為した功績ゆえ、業界内部では風当たりもあろう。愚かしいかぎりだが。