未公開の「玉」を探せ!((C)伊藤勝男先生)

実質「最後」になるかもしれん仕事のための資料/情報集め&読みヨミ作業なぞをたらたら。で、「DVDビデオぴあ」なんぞをめくったり、関連サイトを覗いたりしてるんだが、リーマンのボーナスあてこんでのDVDリリースラッシュはなかなか壮観。
残念ながら(?)、オレも映画に関してはマニアの部類。 具体的には、作品名を聞けば、それがいつごろ劇場公開されたか、はたまた未公開作品なのかどうか、ビデオ化されてるかどうかってコトまで、即座に判別できたりするので(※今までやってきた“特殊”仕事以外で、実生活で役立つはまずないから、どっちかつうと恥じている。ただのヲタだし)。てなわけで、どのブツがレアかどうかってのは作品名見るだけでたいていわかるのだ。おいおい、こんなン出よるんや! ってのがけっこうありまっせ。
今月、特にすげぇ! と驚嘆したのは、イエジー・スコリモフスキー『ザ・シャウト』ブライアン・フォーブスの『雨の午後の降霊祭』。『ザ・シャウト』は実はオレ、ここ10年ほど、どこのビデオ屋行っても絶対ホラーの棚を漁って探していたヤツだったりする。青●真治も好きとか書いてたな。『雨の夜の降霊祭』は黒沢清さんの『降霊』の元ネタらしいし、この2作をセレクションした担当さん、絶対立教大パロディアス・ユニティとかのシンパじゃねぇかって思うんだけど、どうなんざんしょ? 高橋洋のいちおう後輩筋にあたる人間としては気になるねぇ。
ところで、60〜70年代の英国映画って、実はいまだ知られざる「玉」の宝庫かもしれない、と80年代以降の遅咲きの映画ファンとしては思うこと実はしばしばで。
例えば、オレは『ヘルハウス』を異様に偏愛してるけど、この作品の監督ジョン・ハフフィルモグラフィーとか見てると、もぅドキドキしてきたりするのね。
ジョン・ハフなんてまだメジャーなほうで、『ヘルハウス』のヒロイン、パメラ・フランクリンの出演作なんぞも何とか追いかけてみたい、と思ったりもするのですよ。「映画秘宝 セクシーダイナマイト猛爆撃」(P98)で牛山健治氏が書いてる『私は誘拐されたい』(68)『女子大生/恐怖のサイクリングバカンス』(70)とか、メチャクチャ見たくてしょうがないんですけど。
パメラ嬢の作品はおいとくとしても、とにかくミステリー系で美味しすぎるのが一杯埋もれている感じがするんだよなぁ。『バニー・レイクは行方不明』とか、題名見てるだけでワクワクする作品、一杯あるのよ。オレの趣味が古すぎるのかもしれんが、願わくば、奇人変人マニアックと後ろ指さされようが、まだ見ぬ「玉」を探して余生を送りたい、とつくづく願う。