丸の内線の向こうは、迷宮だった。

これまで在宅仕事ばかりだったが、どうやらそれも年内でオワリらしい。「ひきこもり」生活とはおさらばすべし、てなモン。
それとはあまり関係なく、一日一回はナニがあっても家を出て散歩でもしよう、などと思うようになり、夕方、図書館に本を返却がてら南阿佐ヶ谷周辺を歩き回ってみる。17時を回るとすでにあたりは暗く、一度来ている道でもそこがどこかいまいち判断がつかなくなったりする。目的地は例によっていちばん近場の坂道、三年坂。杉並高校そばの天王橋を渡って坂道をあがってほどない場所。地図でアタリをつけておいたのに、間違って町中の方角へ歩きだしてしまい、住宅地や路地をふらふらさまよってしまう。とにかく善福寺川に出ればいい、という考えが甘かった。もともとごちゃごちゃ入り組んでいる所なので、気付いたら荻窪のほうへ向かっていたり。結局、善福寺川緑地公園まで行ってしまい、川沿いを阿佐ヶ谷方面に戻った。あたりは閑静でしかもそれなりに裕福そうな家が並ぶ住宅地。なぜだか、むかむかさせられた。
おめあての三年坂は杉並第二小学校と宝昌寺の間にある細くて短い坂道。丘が張り出して、善福寺川がちょうどぐにゃりと蛇行する所なのだが、江戸の頃とかどういう風景だったのか、いろいろ想像してしまう。でも、夕暮れなので良かったけど、夜には通りたくない雰囲気だったな。
帰宅後は日課の軽い運動をして入浴してから、また味噌汁をつくる。さつまいもと大根が余ったからだが、愛着のある<料亭赤だし>が切れたので、ついつい安売りされてたマルコメ味噌なぞを使ってみたが……安いだけだったな(苦笑)ま、食えればイイんですけどさ。