市ヶ谷〜飯田橋〜靖国神社〜神保町〜お茶の水

やらねばならぬことは多いのだが、家にいると気分が滅入るのでムリムリ外出。本格的な冷え込みを前に、新年最初のバカ歩きを決行。市ヶ谷で降り、線路沿いの散歩道をぶらついてから靖国神社裏手の富士見坂をあがる。例によって朝日新聞<江戸の坂>を見ながら3つあるとかいう幽霊坂を探すが、いまいち見当をつけることができずじまいに。各所に警官が物々しくやたら立っていたが、どうやら察するに、靖国神社の警備と共に、東京逓信病院の向かいにある在日朝鮮人関係施設を警戒していたらしい。年若い警官にいきなり呼びとめられたので、恥ずかしながら正直に坂道見物をしていると答えたり。坂道の多い山の手は大使館や高級住宅地等の密集地でもあるし、警官や警備員を見かけるのは珍しいことではないが、いちいち誰何されたりするので愉快ではない。いかにも散歩しているような格好をしているべきだったのかどうか?
東京大神宮前を通ったので、ついでにお参りもしていく。今年は初日の出を拝んだ後、地元の神社に25年ぶりくらいにひとり参拝したりと初詣づいている観あり。神頼みでもしたいことばかりだって個人的事情もあるんだが。大神宮近く、ampmトイ面の二合半坂をあがる。坂の途中に暁星中学校。あがりきる手前に冬青木(もちのき)坂。下がって1ブロック行くとすぐに中坂。坂途中にある築土神社は真上にマンションが建った、一見奇妙、つうか罰当たりとも思える構え。
九段下から神保町まで歩く前に靖国神社に寄る。以前、この近辺にあった小さな編集プロダクションに通っていた頃、たしか一度来たことがあるはずだが、忘却の彼方。けっこうな数の観光客が中に入っていくのにつられて、自分も参拝していくことにする。母方の祖父の弟、大叔父さんが実は南洋で戦死(戦場に着く前に派遣船が撃沈されたそうな)しているが、彼も英霊のひとりとして祀られているのだろう。地元で墓参りは済ませたのだが、今回も大叔父さんのために参拝したようなものだったかもしれない。夕暮れ前で光線がいい具合に参道にさしこんでいたので、写真も何枚か撮影。