『座頭市物語』第18話「すっとび道中」

原作:子母沢寛
脚本:池田一朗
監督:黒田義之
音楽:富田勲
制作:勝プロ/フジテレビ


座頭市勝新太郎
清太郎:中村嘉葎雄
お初:横山リエ
沼田の安五郎:土方弘
松三:樋浦勉
由松:角間進
松川の大吉:南祐輔
平造:田村正男
定吉:三木昭八郎
宿の女中 せん:海原千里
宿の女中 まん:海原万里
ほか

*以下は数年前のBSフジ放映時、HPに掲載されていた「あらすじ」です。理由がわからないが、なぜか実際とは内容が違う場合が多い。

お互いに浮世のあぶれ者同士、島帰りの江古田の清太郎(中村嘉葎雄)と大酒飲みのあばずれ女お初(横山リエ)の二つの孤独な魂が、行く方定めぬ旅の空で自然とあい寄った。憂いものつらいものの旅も、二人でする道中は楽しい。ばくれんのお初は、心底はやさしい女だった。清太郎は、お初にきれいな着物の一枚も買ってやるつもりで、沼田の安五郎(土方弘)の賭場に上がるが、かえって莫大な負けをこしらえてしまう。安五郎が、ライバルの松川の大吉(南祐輔)をバラせば、借金は棒引きにしてもよい、と持ちかける。清太郎は、渡りに舟と飛び付いた。お初を人質に置くと、早速松川宿へすっ飛び、首尾よく安五郎の要求を完遂。
 松川一家に追われ重傷を負った清太郎は、座頭市勝新太郎)に救われた。「どうせめんない鴉のこの俺には、ホレたのハレたのとは生涯無縁だ」とあきらめている市には、命を懸けるほどの恋人がいる清太郎がうらやましかった。二人はすっかり意気投合。市は頼まれもしないのに、相変わらず松川一家の執拗な追及の続く清太郎のボディガードを引き受けた。
 市のエスコートで、清太郎が約束の刻限までに無事に沼田宿に帰ってみると、留守に、好色な安五郎はお初の美貌に目をつけ、日夜くどきにかかっている最中であった。難くせをつけてお初の引き渡しをしぶる安五郎に、市は、清太郎に代わって盆ござの上で勝負をつけることを提案…。