『新・座頭市 I』第6話「師の影に泣いた」

映画秘宝系ファンwにはセリフが入れずに現場入りしてただの、おどけたイメージで語られる丹波哲郎だが、本編のようにシリアスに挑まれると重量感たるや凄い。殺陣の切れ味も鋭く、座頭市の師匠という役も納得のゆるみのない演技。ガチ。物語は田中徳三監督による『新・座頭市物語』の焼き直しだが、見せ場ばかりが満遍なく入っていて見応え充分。最後は本気で泣かされる。シリーズを支えた助監督・南野梅雄、入魂の演出による傑作。