ピンク・フロイド「Hey You」(対訳:山本安見)


Hey you, out there in the cold(ねえ、きみ! 寒空の中で)
Getting lonely, getting old, can you feel me ?(独り淋しく年老いていくきみ、ぼくを感じるかい?)
(略)
But it was only fantasy(ああ でもそれは幻だったのだ)
The wall was too high, as you can see(ほら きみも見て分かるように あの壁はあまりにも高すぎた)
No matter how he tried he could not break free(男がどんなに力を尽くしても 自由の身になることはできなかった)
And the worms ate into his brain(そして 男の頭の中にはうじ虫が住みつき 脳ミソを食い尽くしていった)
(略)
Hey you, don't tell me there's no hope at all(ねえ、きみ! 望みはまるでないなんていわないでくれ)
Together we stand, divided we fall(二人並んで立っていても 堕ちていく時は別々なのだ)

ロジャー・ウォーターズがロック史に傲然と打ち立てた白亜の巨壁は、今もなお、ロックファンの前に屹立。プログレといったジャンルの枠を超え、世界の孤独者にひそかに愛される名曲。