プロちゃん・グレたんの珍々漫々大放談!:第1回「ピンク・フロイド」@新宿西口公園

プロ「プロで〜す!」
グレ「グレで〜す!」
プログレ「ふたり合わせて、プログレでぇ〜す!」
プロ「なんつってもウチら、コンビの名前からし『先進的』ですから」
グレ「要するに、エエとこ、どこでも何でも誰よりも『先取り』ですのや」
プロ「ところが、誰よりも先へ先へ進み過ぎてしもて、気づいたら誰もおらへん、ワケわからんトコまで来てました!」
グレ「何を云うてんのやしかし! 早速ですが、今日のお題はピンク・フロイドです!」
プロ「あ、こらまたいきなり、エラい大ナタふるってきたな〜」
グレ「大ナタって何やねん。マキ割ってどうすんねん。ネタや、ネタ!」
プロ「コレはですな、要するに、ふたりのヒトですのや」
グレ「…あ、こらまた初心者みたいなボケかましてほんまに、エエこれしかし」
プロ「コレ、チョー有名なロックバンドでしてな。ピンクゆうのんとフロイドゆう、ふたりのブルーズ・ミュージシャンの名前からとったんですわ」
グレ「そのとおりやないかい。ボケへんのかいな? ほいでほいで?」
プロ「ピンクの役割、バンドの『色(カラー)』云うモンをまず担ったのがシド・バレットゆう天才でした。で、フロイドゆうのんはあとのメンバー。要するにピンクゆうフロント・マンをひとり立てて、そいつにくっついていく形云うのんが最初からできてたワケですわ。ウソやないでっせ! だいぶ後のアルバムで、本人たちが自分らの実録モンやってますのや!」
グレ「なるほど〜聞いたコトないけど、着眼点はユニークかもや」
プロ「まぁ、聞きや。バンドは派手にデビューしました。ところが、ピンク役のシド・バレットがいきなりクスリでちょっと頭どうかしてもうて、2年やそこらで引退してもうたんですわ!」

夜明けの口笛吹き

夜明けの口笛吹き

グレ「そら大変や。ほらフロイド、困ったね〜」
プロ「困ったけど、ところが残されたフロイドが賢かったね〜。とりあえず、リーダーはロジャー・ウォーターズゆう、しゃくれアゴぬらりひょんみたいなニィちゃんが継ぎました。こいつがごっつぅエラかった! 知らんうちにどっか行ってもうたシドちゃんを曲のネタにするコトを決めたんですわ!」
グレ「それって結局、内輪ネタやん!」
プロ「まぁ、ロック界ではよくあるハナシですわ。ビートルズでジョンもポールもふたりともやりまくりですわ」
グレ「で、出たのがコレかい? 『ウマグマ』(69年)

ウマグマ

ウマグマ

プロ「なんや『ウマグマ』って? ウマとクマ? それか、「スメグマ」とかのもじり? ようわからんジャケやな。長髪のむさいボンクラが座ってるだけやないかい。まぁそうやって、シコシコ続けるうち、1970年10月に出したアルバムがコレですわ(上記参照)」
グレ「牛やないかい! しかも、乳牛や!」
プロ「これぞ、『The Atom Heart Mother』。邦題は『原子心母』、「げんし、しんぼ」云いまんねんッ!」
グレ「なんじゃそれ? 乳牛→でかいおっぱい→母ちゃん、ってアホみたいな発想やないかい! 担当アホやろ?」
プロ「それがでも、エラいバカウケでおましたんや。この頃初来日して、箱根アフロディーテ(1970年8月)ゆうトコでライヴしました。霧の中、メチャ幻想的な演奏やったそうですわ」
グレ「伊藤政則とか評論家のアホどもが今でも自慢してケツかるヤツやろ? あんなン、単にサイケ入ってるだけやん! どーせ客も皆クスリキメてたんやし」
プロ「見られやんだからってヒガんだらあかん。いずれにせよ、やっぱジャケの力は強いね。コレ、世間でも大ウケ! それからはもぅ、とにかく鬼面人を驚かすジャケットばっか狙いまくりで出しよったワケですわ!」
グレ「次がコレかい? ナニこれ、茶色いのがふわふわしよって、ラクダかいな?」
プロ「ちゃうちゃう! コレ、耳のアップでんねや。題名は『Meddle』。邦題『おせっかい』(1971年11月)」

おせっかい

おせっかい

グレ「ヒネリないな〜直訳かいな?」
プロ「ほいでもジャケがコレで、題名がアレやろ? イメージにメチャ開きがあったね。で、いきなりコレ、あのアブドラ・ザ・ブッチャーのテーマから始まるねん! コレには日本中驚いたね! ひゅーびゅー、でででッででで、でんででんでん!」
グレ「発売当時はまだブッチャーは出てきてへんっつぅの! この曲のあとはたるいブルーズ続くだけや。つまらん!」
プロ「まぁさすがに、メンバーも反省したみたいですわ。それでスタジオこもって練りに練ったアルバムをつくったワケ。それがコレ。『The Dark Side Of the Moon』(1973年3月)!」

狂気 (30周年記念盤)(SACD)

狂気 (30周年記念盤)(SACD)

グレ「キタ〜〜〜!!! 『狂気』や! プリズムや! 光線が曲がってる、 ゆがんでる、狂ってるわ、コレが狂気か!?」
プロ「直訳『月の暗面』を漢字2文字で『狂気』と言い換えた担当者はエラいね。表彰モンやね。今じゃコレ、放送禁止用語ギリギリですもん。こいつこそ、<言葉狩り>の名手!」
グレ「なんで<言葉狩り>やねん!」
プロ「オリコンチャート1位ってのが凄い。まさにバカ売れ。ビルボードでもつい最近までチャート入りしてたってんだから、ぶっとぶね」
グレ「まぁでもココまで売れちゃうと、ロックバンドはウラでメチャクチャになるね」
プロ「人間、売れへんだら大変やけど、売れたら売れたで大変やね。エラいこっちゃ、もー休みなんかあらへん、人生火の車やッちゅうワケで、次のアルバムは、ほれ、ジャケから火事起こってまンのや!」

Wish You Were Here

Wish You Were Here

グレ「うわッ! 人間が燃えてるわッ!
プロ「コレで題名が「Wish You Were Here」、邦題「炎〜あなたがここにいてほしい」(1975年9月)ちゅう」
グレ「背中に火がついたヤツなんて、どこにも居てほしゅうないわ!」
プロ「……ところが、それが居よったから怖いねん!」
グレ「え、ヤバいやん! まさか、復帰したん? あの初代ピンクが?」
プロ「いやいや。曲のネタにしただけや。でもな、そしたら、その曲を録音してるさなかにシド・バレット本人がスタジオに来たっちゅうから、こらもう怪談や!」
グレ「頭のどっかでシグナルをキャッチして、呼ばれたんやろな〜。やっぱ、行(イ)ッてるヒトは来(ク)るよね!
プロ「お前がボケてどないすんじゃ! ところが、このアルバムでピンクネタ使ったら、ロジャーのネタがまた切れました」
グレ「あかんやん、ロジャー! で、自分らネタにするのやめて、動物に走ったと? 獣姦やな、まるで」
プロ「それが『Animals(邦題:アニマルズ)』(1977年1月)ですわ。直訳の必要あらへん。まんまや! 人間全部、犬・豚・羊の3種類のみやッ! って言い切ってはる! めっちゃ強引やわ! 『西遊記』のキャラ設定よりひどいね!」

アニマルズ

アニマルズ

グレ「ジャケは原子力発電所やん。どこに動物が映ってるん?……あ、豚や! 豚が空飛んでるぅッ!」
プロ「この豚、今も空、ごっつぅ飛んでるからね! ライヴ行くと絶対飛びよるねん! 『One of These Days』、邦題『吹けよ風、呼べよ嵐』ゆう曲で」
グレ「『近日いずれ』がどこでどうしたら風と嵐になるねん! 与太郎ネタの『近日息子』かってぇの! 邦題もテキトーやけど、メンバーまで投げてどないする! 豚まで飛ばしてどないする!」
プロ「まぁ、豚飛ばしてるのは最近の余生延命よいよいバンドのほうやけどね。ところが、畜生をネタにしたから心身共に吹っ切れたハズが、見世物ライヴショーがバカウケして、また人気爆発や! コレで今度はロジャーが完全にキレてしもた。で、コレをつくったちゅうワケや!」
グレ「『The Wall(ザ・ウォール)』(1979年11月)! 人生で『壁』にぶちあたったら『壁』ッ! イメージまんまやん! めっちゃベタやん! わかりやすいヒトやなぁ〜マジ! 前の『アニマルズ』も客が動物に見えたってコトやろ?」

ザ・ウォール

ザ・ウォール

プロ「ロックンローラーが壁にぶつかるゆうハナシまでやってしもたら、年貢のおさめどき、ってこっちゃね。てなわけで、コレでいよいよロジャーはネタが尽きた。で、『ファイナル・カット』(1983年3月)で最後の絞りカス出しきって、ジ・エンドや」
グレ「つくづく、ココで終わっとくべきやったなぁ」
プロ「まぁでも、ココでまた例の<ピンクとフロイドの法則>が顔出すねん。今度の3代目ピンクはギターのデイヴィッド・ギルモアや!」
グレ「いや、別にもぅそれ、関係ないんちゃうん?」
プロ「ギルモアはもうオッサンやからな、バンド活動再開しただけでしんどい疲れたゆうて、アルバムのジャケからいきなりベッドに腰掛けてまんねや」

Momentary Lapse of Reason

Momentary Lapse of Reason

グレ「メチャメチャようけベッド並んでるな〜! コレ、実際に砂漠に並べたんやろ? アホやね、努力する方向がまちがってるっちゅうねん!」
プロ「題名からし『鬱』(1987年9月)では、もう聴く前から悲しくなるわな」
グレ「ココからはジャケもタダのギャグになるな。『対』(1994年)はモアイ像向かい合ってるだけやし、あと出たライヴ盤は電飾でごまかしてるだけやし」
プロ「まぁ、ほんでも実質ラストアルバムが『対』ってのは正しかったな。やっぱ、このバンドは<ピンク&フロイド>、ふたつの要素(メンバー)の対立&共存あってこそやったってこっちゃ」
グレ「あ〜なるほど。やっぱ、さすがオチまで決めてたんや、と」
プロ「『名は体を現す』ってぇコトを、誰よりも知らしめてくれた偉大なバンドやったってこっちゃ!」
グレ「……ほいでも、なんか、ダマされてるみたいや!」
プロ「ツッコんだらあかんあかん。云ったモン勝ち、やったモン勝ち、コンセプトだけで勝負ちゅう世界やねん! しょせんプログレってな、そんなモンや!」

Division Bell

Division Bell

(つづく)