安原顯

気配りの人。繊細で傷つきやすいA型。
理解されにくいけど、ほんとなんだぜ(笑)。
重度の活字中毒患者で、新刊だけでも月に100冊以上読み、書評は日に1冊は必ず書いている。バカなのだ。
 ジャズ、現代曲、クラシックも好きで、これまた月平均50枚は輸入盤を買う。となれば当然良い音で鳴らしたく、ハイエンド・オーディオ狂でもある。02年1月現在のラインナップは、リンCD12、マッキンMC1201×2、マーク・レヴィンソン32L、B&Wノーチラス801。

昨日たまたま赤羽の古本屋で上記書の白地社刊のオリジナル版を発見(500円ナリ)。決定版は大体コレをなぞっているが、オリジナルでは名前が伏せられていたボケ老人作家(丹羽文雄!)やタレコミ事件を起こした大作家(大江健三郎!)といった実名が暴露され、さらに出版当時は評価していた書き手でも、やれ競馬予想屋高橋源一郎!)になり下がっただの、クソ東大学長(蓮實重彦!)だのと罵倒しまくり。とにかく全編、悪口雑言の嵐、先に挙げた作家たちの暴虐無尽ぶりをしのぐ破天荒キャラがうかがい知れようというもの。本人は晩年ネットもやっていて、亡くなる直前まで毒舌を吐き続けており、それを毎日のように戦々兢々とチェックしていたのを思い出す。
一度も謦咳に接することはなかったが、尊敬する編集者を挙げろ、と云われたら、オレはヤスケンを真っ先に挙げる。とにかく、若き日以来、その身その手でその口で選びに選んだ書き手のナラビの壮観さを見よ!彼ひとりで一個の「文化」を想像/創造、発信していたことが、「マリ・クレール」の目次をめくるだけでも如実に知れる。編集者は決して社畜になり下がることなく、永遠に一個の本キチガイとして、おのれの心眼にかなう書き手を選ぶことに命賭けるべし! はた迷惑もかえりみず、おのれがバカと思う輩にはバカと体張って云い続けたスーパー・エディターもとい編集キチガイ親爺・ヤスケン、永遠にリスペクト!!! *1


*1:ま、オレなんざたぶん、ホントにホント会ってたら、罵倒に次ぐ罵倒されたあげく、キレて殺しあいになったんじゃないか、なんて気がするけどね(笑)