BS−2放映の映画はプリントも綺麗だし、サイズもきっちり合ってたりと、マニアも納得な高品質。てなわけでのどかな春の昼下がり、昼飯喰ってのんびりと名画座気分で鑑賞。流麗な横移動が心地よいキャメラワークを駆使した手慣れた話運び、決してこれ見よがしにならぬ、適度にして適確なる才気ある演出等、ショットひとつひとつに本物の才気がみなぎる。かつて東映で新感覚の任侠映画路線の先駆者となるなど、“真”の和製ヌーヴェル・ヴァーグの一翼を担った沢島忠作品、久々にまとめて見たくなりました。旧文芸座が残っていたらなぁ、惜しいなぁ。てっとりばやくはフィルムセンターあたりってことになっちまうんだろうな、いやはや。