以下、自分のためにフィルモグラフィおよび著作等をメモ。
劇場公開/オフシアター/映画祭上映はもちろん、VHS廃盤でも過去にソフト化されたのは数知れず。今後もCS/BS、配信等でチェックできそうな作品は多そうです。
同年生まれの映画人で健在なのは、クリント・イーストウッド、ジーン・ハックマンなど。
追記訂正予定→フィルモグラフィ文字情報のみ訂正版は別掲
Jean-Luc Godard, 1930/12/3 - 2022/9/13 , R.I.P.
<監督作>
1954年:コンクリート作業 Opération béton(短編)
1955年:コケティッシュな女 Une femme coquette (短編、ハンス・リュカス名義)
1957:男の子の名前はみんなパトリックっていうの CHARLOTTE ET VERONIQUE, OU TOUS LES GARCONS S'APPELLENT PATRICK(短編)
1958年:シャルロットとジュール CHARLOTTE ET SON JULES(短編)
1958年:水の話/プチ・シネマ・バザール UNE HISTOIRE D'EAU
(アンソロジー、「水の話」フランソワ・トリュフォーと共同監督)
1959年:男の子の名前はみんなパトリックっていうの CHARLOTTE ET VERONIQUE, OU TOUS LES GARCONS S'APPELLENT PATRICK(短編)
1960年:勝手にしやがれ À bout de souffle
1960年:小さな兵隊 Le Petit Soldat (1963年公開)
1961年:女は女である Une femme est une femme
1962年:女と男のいる舗道 Vivre sa vie
1962年:新7つの大罪 「怠惰の罪」 LES 7 PECHES CAPITAUX : La Paresse(オムニバス、短編)
1963年:カラビニエ Les Carabiniers
1963年:軽蔑 Le Mépris
1963年:ロゴパグ 「新世界」 RO.GO.PA.G.:Il nuovo mondo(オムニバス、短編)
1964年:オルリーについてのルポルタージュ Reportage sur Orly (短編、ドキュメンタリー)
1964年:はなればなれに Bande à part
1964年:世界詐欺物語 「立派な詐欺師」 LE GRAND ESCROC (オムニバス、短編)
1964年:恋人のいる時間 Une femme mariée
1965年:アルファヴィル Alphaville, une étrange aventure de Lemmy Caution
1965年:気狂いピエロ Pierrot le fou
1965年:パリところどころ 「モンパルナスとルヴァロア」 PARIS VU PAR... : Montparnasse et Levallois (オムニバス)
1966年:男性・女性 Masculin féminin
1966年:メイド・イン・USA Made in USA
1967年:彼女について私が知っている二、三の事柄 Deux ou trois choses que je sais d'elle
1967年:中国女 La Chinoise
1967年:ウイークエンド Week-end
1967年:愛すべき女・女(め・め)たち 「未来展望」 LE PLUS VIEUX METIER DU MONDE : Anticipation ou l'amour en l'an 2000 (オムニバス)
1967年:ベトナムから遠く離れて 「カメラ・アイ」 LOIN DU VIETNAM Camera eye (オムニバス)
1968年:たのしい知識 Le Gai Savoir (1969年公開)
1968年:ワン・アメリカン・ムービー One A.M. (ドキュメンタリー D・A・ペネベイカーと共同監督、1972年公開)
1968年:ワン・プラス・ワン One Plus One / Sympathy for the Devil (ドキュメンタリー)
1968年:あたりまえの映画 Un film comme les autres (1968年、ジガ・ヴェルトフ集団名義)
1968年:愛と怒り 「放蕩息子たちの出発と帰還」 AMORE E RABBIA : L'Aller et retour des enfants prodigues (オムニバス)
1968年:シネトラクト Les Cinétracts(短編、サイレント短篇映画群、監督名のクレジットなし)
1970年:勝利まで Jusqu'à la victoire (Méthodes de pensée et de travail de la révolution palestinienne) (未完成、ドキュメンタリー、ジガ・ヴェルトフ集団名義)
1970年:ブリティッシュ・サウンズ British Sounds (ジガ・ヴェルトフ集団名義)
1970年:東風 Le vent d'est (ジガ・ヴェルトフ集団名義)
1970年:イタリアにおける闘争 Lotte in Italia (ジガ・ヴェルトフ集団名義)
1971年:ウラジミールとローザ Vladimir et Rosa (ジガ・ヴェルトフ集団名義)
1972年:ジェーンへの手紙:Letter to Jane (ジガ・ヴェルトフ集団名義)
1972年:万事快調:Tout va bien (ジガ・ヴェルトフ集団名義)
1975年:パート2 Numéro deux (ドキュメンタリー)
1975年:うまくいってる? Comment ça va? (アンヌ=マリー・ミエヴィルと共同監督、1978年公開)
1976年:6x2 Six fois deux, Sur et sous la communication(TVシリーズ、アンヌ=マリー・ミエヴィルと共同監督)
1976年:ヒア & ゼア こことよそ Ici et ailleurs (アンヌ=マリー・ミエヴィルと共同監督)
1977~1978年:二人の子どもフランス漫遊記 France tour détour deux enfants (アンヌ=マリー・ミエヴィルと共同監督、ドキュメンタリー)
1979年:「勝手に逃げろ/人生」のシナリオ Scénario de 'Sauve qui peut (la vie)' (ヴィデオ)
1980年:勝手に逃げろ/人生 Sauve Qui Peut (la vie)
1981年:フレディ・ビアシュへの手紙 LETTRE A FREDDY BUACHE
1982年:パッション Passion
1982年:「パッション」のためのシナリオ Scénario du film 'Passion' (ドキュメンタリー)
1982年:映像を変えること Changer d'image, Lettre à la bien-aimée (短編)
1983年:カルメンという名の女 Prénom Carmen
1983年:映画「こんにちは、マリア」のためのささやかな覚書(CS放映題:ゴダールのマリアに関するささやかな覚書) Petites notes à propos du film 'Je vous salue, Marie (短編)
1985年:ゴダールのマリア Je vous salue, Marie
1985年:ゴダールの探偵 Détective
1986年:映画というささやかな商売の栄華と衰退
Série noire: Grandeur et décadence d'un petit commerce de cinéma (#1.21) (テレビ映画)
1986年:ウディ・アレン会見レポート Meetin' WA
1986年:ソフト&ハード Soft and Hard (アンヌ=マリー・ミエヴィルと共同監督)
1987年:アリア 「アルミード」 Aria : Armide(オムニバス)
1987年:右側に気をつけろ Soigne ta droite
1987年:全員が練り歩いた On s'est tous défilé (短編)
1988年:言葉の力 Puissance de la parole (短編)
1988年:パリ・ストーリー 「最後の言葉」 LES FRANCAIS VUS PAR... : Le dernier mot(オムニバス)
1989年:ダルティ報告 Le rapport Darty (短編、ドキュメンタリー、アンヌ=マリーミエヴィルと共同監督、ヴィデオ)
1989年:ゴダールの映画史 第1章 すべての歴史 HISTOIR(S) DU CINEMA: FATALE BEAUTE
ゴダールの映画史 第2章 単独の歴史 HISTOIR(S) DU CINEMA: LA MONNAIE DE L'ABSOLU
1990年:ヌーヴェルヴァーグ Nouvelle vague
1990年:忘却に抗って 「インドネシア、トーマス・ワインガイのために」 Contre l'oubli : Pour Thomas Wainggai, Indonésie(テレビ映画オムニバス、ドキュメンタリー、短編、アンヌ=マリー・ミエヴィルと共同監督)
1991年:子どもたちはどうしているか 「芸術の幼年期」 How Are The Kids?:L'enfance de l'art (オムニバス、短編)
1991年:新ドイツ零年 Allemagne 90 neuf zéro
1991年:キング・オブ・アド KINGS OF ADS (オムニバス)
1992年:パリジェンヌ・ピープル Parisienne People (短編、アンヌ=マリー・ミエヴィルと共同監督)
1993年:ゴダールの決別 Hélas pour moi
1993年:子どもたちはロシア風に遊ぶ Les enfants jouent à la Russie (テレビ映画)
1993年:たたえられよ、サラエヴォ Je vous salue, Sarajevo (ヴィデオ、短編)
1995年:JLG/自画像 JLG/JLG - autoportrait de décembre
1995年:フランス映画の2×50年 Deux fois cinquante ans de cinéma français (アンヌ=マリー・ミエヴィルと共同監督)
☆テレビ朝日放映題:映画誕生100年特別企画/フランス映画編
1996年:フォーエヴァー・モーツァルト For Ever Mozart
1996年:TNSへのお別れ Adieu au TNS (ヴィデオ、短編)
1996年:フランス・ギャル「プリュ・オー!」 Plus oh ! (ミュージック・ヴィデオ)
1994〜1998年:ゴダールの映画史 Histoire(s) du cinéma (ヴィデオ)
1A すべての歴史 1A Toutes les histoires 1988年〜1998年
1B ただ一つの歴史 1B Une histoire seule 1988年〜1998年
2A 映画だけが 2A Seul le cinéma 1994年〜1998年
2B 命がけの美 2B Fatale beauté 1994年〜1998年
3A 絶対の貨幣 3A La monnaie de l'absolu 1995年〜1998年
3B 新たな波 3B Une vague nouvelle 1995年〜1998年
4A 宇宙のコントロール 4A Le contrôle de l'univers 1997年〜1998年
4B 徴(しるし)は至る所に 4B Les signes parmi nous 1988年〜1998年
☆2005年:再編集版公開
映画史特別編 選ばれた瞬間 Moments choisis des histoire(s) du cinéma 2002年
2000年:二十一世紀の起源 L'Origine du XXIème siècle (短編)
2001年:愛の世紀 Éloge de l'amour
2002年:10ミニッツ・オールダー イデアの森 「時間の闇の中で」 TEN MINUTES OLDER: THE CELLO 「Dans le noir du temps」 (オムニバス)
2002年:自由と祖国 Liberté et patrie (ヴィデオ、短編、アンヌ=マリー・ミエヴィルと共同監督)
2003年:シャン・コントル・シャン : Champ contre Champ(オムニバス『パリ、ジュテーム(Paris, je t'aime)』の一編として製作されるが収録されず、短編、アンヌ=マリー・ミエヴィルと共同監督)
2004年:アワーミュージック Notre musique
2006年:レフューズニクたちへの祈り aka 徴兵拒否者への祈り Prière pour refuzniks (短編)
2006年:偽造旅券 Vrai-faux passeport
2006年:この人を見よ Ecce homo
2006年:Une bonne à tout faire (nouvelle version)
2008年:演出家たちの日記 - ゴダール篇 TSR - Journal des réalisateurs : Jean-Luc Godard (短編シリーズの一編)
2008年:あるカタストロフ Une catastrophe (ヴィデオ、63秒のトレーラー)
2010年:ゴダール・ソシアリスム Film Socialisme
2014年:さらば、愛の言葉よ Adieu au Langage
2018年:イメージの本 The image book
2023:ジャン=リュック・ゴダール/遺言 奇妙な戦争
Film annonce du film qui n'existera jamais: 'Droles de guerres'
<主な出演作>
1950年 ガラスの城 LE CHATEAU DE VERRE (クレジットなし)
1950年:ル・カドリーユ Le quadrille (短編)
1951年 紹介、またはシャルロットとステーキ PRESENTATION OU CHARLOTTE ET SON STEAK
1956年 王手飛車取り LE COUP DU BERGER
1959年 獅子座 LE SIGNE DU LION
1961年 パリはわれらのもの PARIS NOUS APPARTIENT
1962年:瞳のなかの太陽 Le soleil dans l’oeil
1962年:5時から7時までのクレオ Cléo de 5 à 7
1963年 バルドーとゴダール BARDOT ET GODARD
1963年 パパラッツィ PAPARAZZI
1964~1967年:われらの時代のシネアストたち Cinéastes de notre temps (テレビドキュメンタリー映画シリーズ)
『ヌーヴェルヴァーグ自身によるヌーヴェルヴァーグ』 La nouvelle vague par elle-même (1964年、アンドレ・S・ラバルト監督)
『恐竜と赤ん坊』 Le dinosaure et le bébé, dialogue en huit parties entre Fritz Lang et Jean-Luc Godard(1967年、アンドレ・S・ラバルト監督)
1982年 666号室 CHAMBRE 666
1993年 フランソワ・トリュフォー/盗まれた肖像 FRANCOIS TRUFFAUT: PORTRAITS VOLES
2000年 そして愛に至る APRES LA RECONCILIATION
2008年 アニエスの浜辺 LES PLAGES D'AGNES
2009年 シネマ・ゴダール JEAN-LUC CINEMA GODARD
2010年:ふたりのヌーヴェルヴァーグ ゴダールとトリュフォー
DEUX DE LA VAGUE
2012年:旅する写真家 レイモン・ドゥパルドンの愛したフランス JOURNAL DE FRANCE
2022:ジャン=リュック・ゴダール 反逆の映画作家(シネアスト)
Godard seul le cinema
<著作集>
ジャン=リュック・ゴダール著「ゴダール全集」全4巻 蓮実重彦/柴田駿監訳 竹内書店
4巻:蓮実重彦・保苅瑞穂共訳 1970年
ジャン=リュック・ゴダール著「ゴダール 映画史(全)」奥村昭夫訳 ちくま学芸文庫 2012年
元版「ゴダール/映画史」奥村昭夫訳 筑摩書房(全2巻) 1982
アラン・ベルガラ編「ゴダール全評論・全発言〈1〉1950-1967」奥村昭夫訳 筑摩書房 1998年
アラン・ベルガラ編「ゴダール全評論・全発言〈2〉1967-1985」奥村昭夫訳 筑摩書房 1998年
アラン・ベルガラ編「ゴダール全評論・全発言〈3〉1984-1998」奥村昭夫訳 筑摩書房 1998年
シリル・ベジャン編「ディアローグ デュラス:ゴダール全対話」福島勲訳 読書人 2018年
ジャン=リュック・ゴダール /マルセル・オフュルス「映画をめぐるディアローグ:ゴダール/オフュルス全対話」福島勲(翻訳) 読書人
ゴダール他(聞き手:カイエ・デュ・シネマ編集部)「作家主義」[新装改訂版] 映画の父たちに聞く」須藤健太郎(監修) フィルムアート社 2022年
<サウンドトラック>
<参考書籍>
<関連書籍>
コリン・マッケイブ著「ゴダール伝」堀潤之訳、みすず書房、2007年
蓮實重彦編「光をめぐって : 映画インタヴュー集」筑摩書房、1991年
蓮實重彦「ゴダール革命」筑摩書房「リュミエール叢書」、2005年
蓮實重彦「ゴダール マネ フーコー 思考と感性とをめぐる断片的な考察」NTT出版、2008年/増補版・青土社、2019年
山田宏一「ゴダール、わがアンナ・カリーナ時代」ワイズ出版、2010年/増補版 同・映画文庫 2020年
四方田犬彦・堀潤之編「ゴダール・映像・歴史 : 『映画史』を読む」産業図書、2001年
松浦寿輝「ゴダール」筑摩書房「リュミエール叢書」、1997年
浅田彰・松浦寿輝「ゴダールの肖像」大野裕之編、とっても便利出版部、増訂版2000年
佐々木敦「ゴダール・レッスン:あるいは最後から2番目の映画」フィルムアート社、新装版1998年
佐々木敦「ゴダール原論:映画・世界・ソニマージュ」新潮社、2016年
佐々木敦責任編集「フィルムメーカーズ21 ジャン=リュック・ゴダール」 宮帯出版社
カイエ・デュ・シネマ・ジャポン編集委員会編「ゴダールとストローブ=ユイレによる映画」勁草書房、1997年
「ジャン=リュック・ゴダール」エスクァイア・マガジン・ジャパン、改訂版2003年、初版1998年
「ユリイカ 詩と批評 特集 60年代ゴダール」1998年10月号、青土社年
「ユリイカ 詩と批評 特集 ゴダールの世紀」2002年5月号、青土社
「ユリイカ 詩と批評 特集 ゴダール2015」2015年1月号、青土社
「KAWADE夢ムック ゴダール 〈文藝別冊〉」河出書房新社、2002年