<性悪説>信奉者のバイブル量産! 鬼畜大王ポール・ヴァーホーヴェン!

実は今日は無聊に耐えかねてもう1本、昨日買ったDVDインビジブルを見てしまった。公開当時、聖路加タワー1階のソニー・ピクチャーズ試写室で見たが、横にいたネェちゃんが途中で吐き気でもしたのか、顔をひきつらせて出て行ったのを覚えている。徹頭徹尾、まごうことなき鬼畜作だもんな、ホント。透明人間になったら当然女湯ノゾキ! なんてガキ以来の夢を実現するのもいいけど、もっとほかにやるコト考えつくだろうって。ヴァーちゃんの世界へのすさまじい悪意が端的に伝わってくる、大変素敵な映画ぢゃないかと、ホント(笑)。
そういや、こんな話も。
スターシップ・トゥルーパーズ公開時、中原昌也氏がヴァーちゃんにインタビューしたんだそうな。すると朝からのインタビューだっつうに大将テンション高く、大熱弁ふるって、
「こりゃな、とにかく戦争映画なんだ。で、だ。オレはとにかく陰惨なモノを見せつけて、アメリカ人に世界の真実てぇモンをわからせてやろうってんだ! どうだ、文句あるか!」
なんていきまいたらしい。
「いや〜、そうはいっても、アメリカの観客ってバカだから、監督のそういう意図は気付かないんじゃないですかね?」と中原氏。
ヴァーちゃん、目をむいて、たちまちおかんむり。中原氏あわててフォローのつもりで、
「でも、僕は監督の作品にはルイス・ブニュエル的なモノを感じますよ、ええ」なんておだててみたら、
「なにッ、そうかッ! 今日はなんてハッピーなインタビューなんだ! よくわかってるじゃねぇか、てめえ!」
大将、さっきまでの仏頂面もどこへやら、たちまち御機嫌になったそうな。
以上、また聞き*1なんで不正確だが、ヴァーちゃんの破天荒きわまりないキャラが伝わってくる素敵なエピソードだと思うね、うん。
蛇足ながらこの日、中原さんは午前中はポール・ヴァーホーヴェン、午後はパム・グリアという、すごい組み合わせのインタビューをこなしたそうだ。パム様の記者会見はオレももぐりこみましたけど、あの美しさ、感動モンでしたぞい。

*1:「リラックス」だったかどっかの雑誌のインタビューだと思う。もしかしたら、読めるかもしれない。未確認のまま書いちまってすんまそん。