素敵なジョンジー

深夜、WOWOWで『GUITAR WARS』(再放送)なるライヴをチェック。メインはメタル系のギターヒーロー、ポール・ギルバード&ヌーノ・ベッテンコートだが、ゲストがすごい。ジョンジーことジョン・ポール・ジョーンズとティーヴ・ハケット! なんやねん、この顔合わせは(呆)で、ドラムはパット・マステロットだったりして。元レッド・ツェッペリンジェネシス組に現キング・クリムゾンのドラムがバックという布陣なわけね。ハケットの“ふんにゃか”ギターにジョンジーのずんどこベースがどんな具合に絡むんだろう? とちょっとワクワクして見たのだが、結局、ふたりがギターとベースで絡んだのはアンコールの「ロックンロール」だけだったんでガッカリ。
ハケット先生、「Horisons」「Firth of Fifth」「Los Ends」(<一瞬「月影の騎士」のソロも披露)といったおなじみのジェネシスナンバーをやってくれてるのは嬉しかったが、そのなんだね、最近のメタルキッズはオレらの頃みたく、プログレも聴いたりしとるのかねぇ? まぁ、単純にメロディアスな曲調ってコトでウケるかもしれんけど。ハケット先生、意外とノって弾きまくっている雰囲気で可笑しかったねぇ。
いっぽう、ジョンジーはZEP時代同様、ひたすら堅実なプレイぶり。もっとも、ペダルスチールも御披露してくれてて、こっちではかなりノリノリ。元ZEPのなかでプレイヤーとしていちばん「現役」なのは、やっぱジョンジーってコトのようだ。今度ソロツアーで来日でもしたらぜひとも行ってみよう。
ああ、もうひとつだけ。オレ、やっぱパット・マステロットのドラムって嫌いです。巧いんだろうけど、どうにも「味」ってモンがないような。“ヌエヴォ・メタル”だかなんだか知らないが、現クリムゾンへの興味が薄れたのもこういうワケワカなドラマーを使ってるから。要するに、イエスのアラン・ホワイト系のドラマーじゃねぇか、って思うんですけど、どうざんしょ? オレはイエスなら断然ビル・ブルフォード派なモンで、ハイ。