サミュエル・フラー『最前線物語』

昨昼、テレビ東京で久々に放映。映画史上最強最高の鬼軍曹、リー・マーヴィンの声はもちろん小林清志、語り手たるザブ(ロバート・キャラディン)の声は津嘉山正種。あれ? 以前録画したテープが出てこないし、確認できていないが、今回*1のは記憶にあるのと違うバージョンのような? 津嘉山正種は好みな声優だけど、ちょっと声が年輩すぎるだけに本作のごとき若年兵役には落ち着きすぎで、違和感があった。これまたやはり、まずはオリジナルで見るべきかもしれぬ。まぁ、フラー作品で現在吹替版が見られる作品はたぶん本作くらい*2なんだけど、ホントはもしあるのなら大傑作『拾った女』を、大塚周夫リチャード・ウィドマークで見たいんだけどね。ヒロインのジーン・ピーターズは……そうですな、往年なら山東昭子サンあたり? 趣きを変えて現在なら田島令子サンならハマりかいなと。今からでもいいから吹替版をつくってほしい一作ではあるな。


*1:翻訳:大野隆一/演出:福永芫爾

*2:大昔、『Verboten』(59)なる作品が『戦火の傷跡』という題名で放映されたみたい。