『義経』

「原点」に帰るべく(?)大河ドラマをついつい見ている。
トーゼンつうかタッキーの義経だの上戸彩のうつぼなんて若僧キャストはどーでもいいんですわ。おそらく徐々にキャラを変えていくんだろうが、異常ニヤケ演技全開の中井貴一の頼朝もキショい。北条政子役の財前直美は近年のババぁキャラに磨きがかかるいっぽう、出てくるごとに苦笑いするしかないがさつな容姿と物腰。ま、最終的には義経を死に追いやる役回りだけに、可能なかぎり、鬼婆キャラで行くんだろうがな。
そんなわけで、オレでもいちおう真面目にチェックできるのは、団長・渡哲也の平清盛だったり、名傍役ぶりを発揮してる平幹二郎後白河法皇であり、語り部白石加代子、さらには常盤御前の影の薄いダンナのえびすよしかず(<変換めんどい)といったクセモノ配役。大河ドラマだからこそ見られるんだろうな、こういうのは。一昨年の『武蔵』もたけしに佐々木まで出してたしなぁ。
いずれにせよ、オレが本気で楽しめる時代劇なんて、今後はTVではまず拝めないだろうな。それだけはたしかだ。アメリカで西部劇が見られないように、日本では時代劇はもはや、見られないのだ。残念ながら。