ミドルズブラVSニューカッスル at リヴァーサイド・スタジアム

ノースイースト・ダービーニューカッスルは開幕からいきなりクライフェルト岩鬼プレミアデビューか!? と期待したが、先発はシアラーとベラミー。新加入のバットが中盤で守備の要となり、カーは右サイドバック。よくぞまぁ、こんな土手カボチャみたいなむくつけき野郎どもばっかり揃えるモンだ。クライフェルトもひょっとこだかンな。かろうじて美男と呼べそうなのは、ギヴンとロベールくらいか。顔触れだけ眺めてると、なにやらガラ悪い場末の卸市場にまぎれこんだみてぇ(笑)。
ボロはジョブと新加入ハッセルバインクの2トップ、ところが、新生2トップは機能せずじまい、左サイドバック、リゴットのクリアミスで、ベラミーに一気にゴール前へ突入され、あっけなく先制点を喰らう。新生2トップは審判にぶつくさ不満垂れるのみ。ジョブなのにお仕事できず、なんてな。
そこいくと、左右サイドのゼンデンとメンディエタはプレミアきっての<仕事師>。メンディエタバレンシア時代に大ファンになり、いまだオキニ選手。定位置の右サイドにとどまらぬ攻守全般、献身的なプレイに加えて、ゴールへの意志の強さが素晴らしい。ゼンデンは傭兵軍団オランダの中でも特に頼りになるワザ師。いまさら付け加えることはないよね。
前半、攻めきれず守り切れずと煮え切らないボロを悠然と受け流したニューカッスルだが、後半、交代カードをうまく使って、組織を立て直してきたボロに反撃を喰らう。それでも、ロベールと交代で左サイドに入ったアメオビ*1が、信じ難い足のリーチ活かして一瞬ゴール前に進入、これをたまらずゼンデンが倒してPKに。
これをシアラー様がきっちり決め、開幕から幸先よしと盛り上がるオレ。
さらにボビー様、終了まで残り5分で、ついにシアラーに代えてクライフェルトを投入。
おおォッ、岩鬼プレミアリーグデビューだァァッ!(感涙)
意気込んで走り込んだパト公、いきなりゴール前でチャンスメイクするなど、さすが変幻自在な動きで魅せる。
ところがロスタイム。サイドバックに下がりながらも、前線に再三走り込んできていたゼンデンをマークしていたカーがいきなり意味不明にも転倒。ゼンデン、ゴール前に切り裂くように入れたグラウンダーのクロス、コレをそれまでアシストしかしていなかったハッセルバインクがダイビングヘッドでゴールに押し込み、同点に追いついた。
前半こそ中盤2枚の不調で組織が機能しなかったが、さすがは知将マクラーレン、見事後半、立て直して見せ場をつくった。ニューカッスルはせっかくのアウェイでの勝ち星を逃したが、なぁに、ずっこけて点を失ったりと、すっとこどっこいなフットボールであればこそ、愛嬌もあるってモンで。優勝なんて高望みはしない、頑張って4位以内を目指してくれればイイんだ。開幕から早速、オモロいゲームが観れて大満足! 
終了後、ゴールに気をよくしたのか、ハッセルバインクがクライフェルトに自分から歩み寄り、デビューを祝福しているのが印象的だった。つうかさ、パトちゃん、先輩には自分から挨拶に行こうぜ、な? ま、でもその大物ぶりが岩鬼ならではでもあり。
それにしても、新生ニューカッスルは「ドカベン」つうよりは「魁!! 男塾」だな。そうかッ、パト公は冨樫か! 以下、妄想キャスティング。
大豪院邪鬼:シアラー
冨樫:クライフェルト
虎丸:ベラミー
伊達臣人:バット
雷電:カー
月光:ダイヤー
飛燕:ロベール
秀麻呂:ミルナー
田沢:アメオビ
松尾:ベルナール
剣桃太郎:ギヴン

そして……
わしがニューカッスル塾長、サー・ボビー・ロブソンである!
……「ジャンプ」のある国に生まれて、よかった。押忍!
 

*1:前半、ベンチで思いっきり大アクビかましてて笑った。