プリズナーNo.6

スーパーチャンネルで今月から放映開始。英国が誇る鬼才俳優・監督パトリック・マクグーハン肝入りの“最も難解な”カルト・シリーズ。いずことも知れぬ“村(The Villege)”に、英国情報部を退職したその日に拉致された元諜報員No.6と、“情報”の提供と絶対服従をあの手この手で迫る“村”の支配者No.2との丁々発止の闘争を描く不条理ドラマ。第9・12話など、数回を除いて毎回冒頭で同じやりとりがある。*1
「ここは?」
「村だ」
「要求は?」
「情報だ」
「誰の味方だ?」
「いずれわかる。秘密を吐け。情報だ」
「しゃべるものか」
「何が何でもしゃべらせる」
「お前は?」
「新No.2だ」
「No.1を出せ」
「お前はNo.6だ」
「番号で呼ぶな! 自由な人間だ!」
「ハハハッ」

毎回No.2はゲストスターが登板、No.6と丁々発止の問答対決。しかしま、このシリーズほど「役名」が登場しないドラマも珍しい。

*1:アイアン・メイデンの曲「The Prisoner」でこのやりとりがそっくり流用されてますな。リーダーのティーヴ・ハリスがマクグーハン本人に許可をもらったとインタビューで語ってた。