1/1-3/31：１日１本オススメ映画

1/1-3/31

4/1-6/30→http://d.hatena.ne.jp/hibiky/20160004

※ソフト化の有無、原作や参考資料、サントラ等をAmazonで確認。
作成は2016年。あくまでも御参考までに。
ソフト化されていればレンタルor中古で入手の可能性、またはCS/BS等で放映の可能性もアリ。要チェック。

＜１月＞
1/1
欲望の翼
#１日１本オススメ映画 1/1はザビア・クガート生誕祭。60年代香港の青春群像を、時間・空間・人間関係等、自在に解体＆再編してクールに語った天才ウォン・カーウァイの傑作。劇中で絶妙に使用されるラテン音楽がクガート作品。
https://youtu.be/77FVVVx0irg

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1/2
レッド・コップ／ゴーリキー・パーク殺人事件
#１日１本オススメ映画 1/2はジョアンナ・パクラ生誕祭。モスクワの公園で起きた謎の惨殺事件がKGBも絡む陰謀劇に発展。パクラは市警察大尉ウィリアム・ハートを惑わせる蠱惑的なヒロインで好演。熱血漢ブライアン・デネヒー、黒幕リー・マーヴィンと脇役も魅力。
日曜洋画劇場で淀川長治センセイが特に解説で気合が入ってた作品。一番のお気に入り役者ブライアン・デネヒーの出演作だからｗ吹替は石田太郎。ハートは堀勝之祐、パクラは戸田恵子、マーヴィンは小林清志と最強布陣だがDVDは未収録？　CSで再放送希望！
オススメの雪映画でもあり。雪がしんしんと降るような場面はなかったかもだけど。

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1/3
眠狂四郎勝負
#１日１本オススメ映画 1/3は藤村志保生誕祭。「初春の吉凶禍福占いましょう♪」と美声を響かせる占い女で登場し、狂四郎を翻弄。その後も『女妖剣』『無頼剣』とシリーズで妖艶な魅力を振りまいた。大映時代劇入門作に最適ｗ
http://p.twipple.jp/aRjb0

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1/4
ＧＵＭＭＯ ガンモ
#１日１本オススメ映画 1/4は奇才ハーモニー・コリン生誕祭。オハイオの田舎町で殺伐たる日常を過ごす少年たちを描く青春問題作。カラックス作品の名手ジャン＝イヴ・エスコフィエが活写するウラ米国の荒廃ぶりに戦慄。
https://youtu.be/gtY_545-ST8

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1/5
鬼が来た！
#１日１本オススメ映画 1/5は姜文生誕祭。日中戦争下、日本軍兵士と中国人村民の奇妙な人間関係を、批判的観点ではなく、あえて冷然と突き放して痛烈に描いた野心作。自作自演で挑む姜文の向こうを張る香川照之の熱演が見応えあり。
https://youtu.be/Qb6-lT8lMw4

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1/6
ヤング・シャーロック／ピラミッドの謎
#１日１本オススメ映画 1/6はシャーロック・ホームズ生誕祭。ホームズとワトスンが若き日に学校の同級生という設定で古代エジプトの邪教集団と戦う。クリス・コロンバス脚本による青春冒険活劇。懐かしい。
https://youtu.be/-wwkx6d6_AI

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1/7
燃えよデブゴン
#１日１本オススメ映画 1/7はサモ・ハン・キンポー生誕祭。水島裕の吹替で楽しんだ中坊のヒーロー、デブゴン！　当時てめえのガタイに自信なかったが、「デブもやればできる！」と見るたびに勇気がｗ武道の実力はマジもん。ジャッキー・チェン同様に武術指導も兼任して自作自演で気を吐いた。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=23463

1/8
ライフ・オブ・ブライアン
#１日１本オススメ映画 1/8はグレアム・チャップマン生誕祭。キリストをネタにしたモンティ・パイソン映画の傑作で主演。本作に限らないが山田康雄による吹替版が断然オススメ。人生明るい面を見ていこう♪
https://youtu.be/tOOVm4kY4lE

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1/9
悪いことしましョ！
#１日１本オススメ映画 1/9はピーター・クック生誕祭。悪魔を怪演してダドリー・ムーアを弄びまくるブラックコメディ。監督はなんといまだ健在の名匠スタンリー・ドーネン。お色気担当はラクエル・ウェルチ♪　リメイクも悪くないがやっぱりオリジナルが最強（凶）。
https://youtu.be/y8tA1wH3cck http://p.twipple.jp/yxFAf

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1/10
クレムリンレター 密書
#１日１本オススメ映画 1/10はリチャード・ブーン命日。鼻が潰れた容貌魁偉な俳優がスパイ映画史上でも出色の悪役を怪演。錯綜した人間関係の謀略劇を名匠ジョン・ヒューストンがハードかつシリアスに語り切る。
小説や映画に悪役は数限りないが、『クレムリンレター』のリチャード・ブーン扮する男ほど謎すぎて度し難い悪党はいない。ネタバレとかそういう次元ではなく、原作を読むか映画を見ないと極悪ぶりは理解できないはず。スパイ物では珍しくないの？

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1/11
（ハル）
#１日１本オススメ映画 1/11は深津絵里生誕祭。ふかっちゃん絶頂期、当時まだ新人の内野聖陽とW主演した初主演作。20年前の公開当時はネット黎明期、パソコン通信で知り合う男女の恋話は故・森田芳光らしい才気が光りすぎる意欲作だった。
https://youtu.be/I5W6r7gPfHU

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（ハル）

1/12
砂の器
#１日１本オススメ映画 1/12は名優・加藤嘉生誕祭。有名すぎるけどあえてネタバレを避けて触れないが、劇中で彼が渾身の思いで振り絞る台詞は好き嫌いは関係なく、永遠に記憶に残る名演。山田五十鈴が惚れたのも頷けます。
http://p.twipple.jp/Kht0e

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1/13
雪崩（別題：風景の中の人物）
#１日１本オススメ映画 1/13はジョゼフ・ロージー生誕祭。ロバート・ショウ脚本・主演、マルコム・マクドウェル助演。ただひたすら山野を逃げ惑う男二人組を背景も理由も説明せず、ヘリコプターから空撮を駆使、超然と見据えて撮りきった異様な映画。 プログレ！ｗ
観念的な映画と言ってしまえばそれまでかもだが、まさに原題にふさわしく、風景と人間が拮抗するかのような迫力に満ちている。


Figures In A Landscape -Malcolm McDowell Part1 https://youtu.be/ttq5CLRUCMs

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1/14
ウィンター・ゲスト
#１日１本オススメ映画 2016/1/14、名優アラン・リックマン逝く。監督作は悪役イメージとは異なり、愛すべきヒューマンドラマ。スコットランドのある町の人間模様をあたたかい目線で描く。本人もチョイ役で登場。
https://youtu.be/31SHaFJfxhI

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1/15
薄桜記
#１日１本オススメ映画 1/15は語りの天才・森一生の生誕祭。市川雷蔵扮する隻腕の剣士と彼の妻をめぐる悲劇。ふたりを見守るのは勝新太郎演じる堀部安兵衛。忠臣蔵外伝としても名高い大映時代劇最高峰。脚本は伊藤大輔！
http://p.twipple.jp/ksJYm

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1/16
エスケープ・フロム・L.A.
#１日１本オススメ映画 1/16はジョン・カーペンター生誕祭。ニューヨーク１９９７続編、スネーク・プリスキン復活。キナ臭い米国近未来を予見、文明社会も鼻で嗤って蹴散らすニヒルな悪党ぶりは痛快無比。
https://youtu.be/o6SWofbYD90

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1/17
御法度
#１日１本オススメ映画 1/17は坂本龍一生誕祭。大島渚&ビートたけし＋教授と戦メリのトリオが集結した大島の遺作。司馬遼太郎の連作集「新選組血風録」の２作を元に映画化。完全に原作まんまの台詞はじめ構成にもヒネリがなく、残念ながら病だった大島演出に往年の冴えはないが、教授の劇伴は斬れてる感。
原作の愛読者としてはツッコミだすとキリがないが、映画館では坂上二郎（！）が登場した途端、あたたかい笑いが起こったり、配役だけで観客にインパクトを与える大島マジックは健在だったと実感。栗田豊通の撮影も見事で予告編はカッコいい。
https://youtu.be/cKjLErF6Ars
いわゆる傑作ではなく失敗作と言っていいが、大島渚が終生追求した性愛のテーマの扱い方など再検証し直す価値はありそうではある。

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新選組血風録 (中公文庫)

1/17
マン・オン・ザ・ムーン
#１日１本オススメ映画 1/17は夭折した喜劇俳優アンディ・カウフマン、そして映画で彼に扮したジム・キャリーふたりの生誕祭。奇妙な芸風で人気者になった奇妙な男の短い人生が綴られる。REMの名曲が泣かせる。
https://youtu.be/pCcQB-iT7LY

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1/18
キッズ・リターン
#１日１本オススメ映画 1/18は北野武生誕祭。バイク事故から奇跡の復活、文字どおり起死回生の一作はボンクラ男泣き青春映画。ネタバレ控えてあの名台詞には触れないが、主人公ふたりの運命を変えた軟弱男が実は無名時代のクドカン。『あまちゃん』の原点はたけしにあった。
キッズ・リターンもあまちゃんも人生のリベンジがテーマで、少年／少女、兄貴姉貴／弟妹分な親友コンビ。クドカンがどこまで意識したか意図的だったかはさておき、朝ドラの枠を超えてひた走ったアキとユイの勇姿はたけし映画なしにはあり得ない場面だったのでは。見るたびに泣ける。泣けよバカヤロウ！ｗ
出てくるヤツがどいつもこいつもバカヤロー、クレバーさのカケラもない。どんづまりな人生の負け犬ども。だからこそいとおしき青春絵巻。
キッズ・リターン - 劇場予告編 (Takeshi Kitano) https://youtu.be/MvY6JCFCrQk

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Kids Return(キッズ・リターン)

1/18
未来惑星ザルドス
#１日１本オススメ映画 1/18は鬼才ジョン・ブアマン生誕祭。不老不死境に潜入した野蛮男をめぐり、人間の真実を見据え超SF野心作。北村和夫のショーン・コネリーらDVD収録吹替版が完璧。劇伴の古楽も素晴らしい。
https://youtu.be/kbGVIdA3dx0
殆どカットされないまま（ノーカット？）、吹替音声が収録されている。字幕だけでは情報量が不足がちなんで吹替版は映画の内容を解読するためにも重宝。

未来惑星ザルドス [DVD]

未来惑星ザルドス (1974年)

音楽でクレジットされているデイヴィッド・マンロウは夭折の古楽音楽家。残念ながらサントラは未発売のようだ。

十字軍の音楽

1/19
地獄の警備員
#１日１本オススメ映画 1/19は松重豊生誕祭。黒沢清が筒井康隆「走る取的」を映画化…という触れ込みだったが、完成したら尋常ならざる観念ホラーになりましたの巻。相撲部出身、いまや『孤独のグルメ』で舌鼓を打つ怪優の若き日の勇姿。
「それを知るには勇気が要るぞ？」

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1/20
イレイザーヘッド
#１日１本オススメ映画 1/20はデイヴィッド・リンチ生誕祭。祝古希。奇怪な映像はじめ世界観が騒がれるが、本作はじめ映像を「観る」より「聴く」べき映画作家でもある。夭折の天才アラン・スプレットと共同作業で織りなすインダストリアル・ノイズには永遠に凝然。
さびれた工場街に住む奇妙な髪形の青年が、奇形の赤ん坊との共同生活のなかでみる悪夢を描くファンタジー。深夜上映で全米中に熱狂を呼んだリンチの出世作。なお、物議をかもした赤ん坊の正体はいまだ明らかにされていない。
https://youtu.be/oK-2_OsBe0s
1972年から撮影は始まったが、５年に及んだ撮影期間中、資金不足による中断や妻ペギーとの離婚など、様々な障害が立ちふさがった。
一時スタッフたちは撮影場所で生活。主演のジャック・ナンスは傍の馬小屋の中の土にジャガイモを植えたが、インゲンほどの大きさにしかならなかったと回想。
奇形の赤ん坊が物議をかもしたが、リンチはその製作の秘密をいくら質問されても決して答えようとはしていない。牛の胎児、毛を剃って丸裸にされたネズミ説（町山智浩氏による）など、諸説が飛び交っているが、リンチ自身からは諸事情があるらしく、真相はまず明かされそうにない。

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1/21
脱走山脈
#１日１本オススメ映画 1/21は英国の偉才マイケル・ウィナー命日。没後３年。ナチスに追われサーカスの象を連れてアルプス越えの逃避行に挑む漢のアクション。オリヴァー・リードが名演。当時のウィナーは才気みなぎってた。
https://youtu.be/csy7DALXnjc

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1/22
コンタクト
#１日１本オススメ映画 1/22は名優ジョン・ハート生誕祭。ジョディ・フォスターと異星人を引き合わせる謎の富豪スポンサーを怪演。悲劇的な役が似合う人だが本作では文字どおりユーモラス。吹替は大塚周夫でハマり。
http://youtu.be/Et4sMJP9FmM

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1/23
危険な愛
#１日１本オススメ映画 1/23はルトガー・ハウアー生誕祭。72歳。オランダ時代のポール・ヴァーホーヴェンと組んだ過激作。モニク・ヴァン・デ・ヴェンとふたりして体当たりでブチかます情欲の嵐、狂気じみた愛の情景にただ絶句。
http://youtu.be/G_3RXzoEfWk

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1/24
フューネラル
#１日１本オススメ映画 1/24はクリス・ペン命日。没後10年。クリストファー・ウォーケン、ヴィンセント・ギャロらマフィア三兄弟の次男を熱演、血の宿命の悲劇を描く。ヴェネチア映画祭で助演男優賞受賞。得難い役者だった。
https://youtu.be/uRgBedsCOWk

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1/25
スポンティニアス・コンバッション 人体自然発火
#１日１本オススメ映画 1/25はトビー・フーパー生誕祭。73歳。呪われた出生により体内に業火を抱える男をブラッド・ドゥーリフが怪演。フーパーらしい異形の演出と強引な語り口に瞠目。
http://youtu.be/UU10XUyQL94

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1/26
サウンド・オブ・ミュージック
#１日１本オススメ映画 1/26はマリア・フォン・トラップ生誕祭。ジュリー・アンドリュース☓ロバート・ワイズの大定番。史実ではマリアは悪妻で暴君、エーデルワイスの大佐（クリストファー・プラマー）は善人だったとかｗ
３時間と長すぎるのがちょっと難だけど、親子で安心して観ていられる名作中の名作といえば、サウンド・オブ・ミュージックじゃないかなぁ、とありきたりだが思ったりする。繰り返しますが、ありきたりですが。
http://youtu.be/lEcKXr3mJ_o

サウンド・オブ・ミュージック (字幕版)

サウンド・オブ・ミュージック (吹替版)

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新書759『サウンド・オブ・ミュージック』の秘密 (平凡社新書)

サウンド・オブ・ミュージック (Modern Classic Selection)

わたしのサウンド・オブ・ミュージック―アガーテ・フォン・トラップの回想

歌うトラップ一家 (アルバ文庫)

1/27
アマデウス
#１日１本オススメ映画 1/27はモーツァルト生誕祭（1756-1791）仇敵サリエリが忌々しげに語る神童の華麗なるも儚き人生。『サウンド・オブ・ミュージック』に続き高校の音楽の授業で見せられたｗ
ファルコのPV↓
http://youtu.be/Wo4pdhKL4b4

アマデウス 日本語吹替音声追加収録版 ブルーレイ&DVD(2枚組) [Blu-ray]

アマデウス(字幕版)

アマデウス ディレクターズカット(初回限定生産) [Blu-ray]

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アマデウス オリジナル・サウンドトラック盤(ディレクターズ・カット版)

Amadeus: The Complete Original Soundtrack Recording

アマデウス

1/28
生活の設計
#１日１本オススメ映画 1/28はエルンスト・ルビッチ生誕祭。ミリアム・ホプキンス☓F・マーチ☓G・クーパーの三角関係を描くラブコメ古典傑作。小柄だが魅力全開なヒロインに観客も惚れ、ルビッチも絡んで五角関係ｗ
https://youtu.be/2dkk6XosYzY

ゲーリー・クーパー 究極の名作集 DVD10枚組 (ケース付)セット

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1/29
ブギーナイツ
#１日１本オススメ映画 1/29はヘザー・グラハム（グレアム）生誕祭。ポルノ全盛期の業界内幕物。日陰者で内向キャラな女優ローラーガールを体当たり演技。スレンダー巨乳なエロい姿態よりも、どん詰まりに生きる哀しげな姿に泣かされる。天才監督PTAの出世作。スコセッシやデ・パルマら先達の手法は真似つつ、その題材選びと語り口は彼らをも凌ぐ直球さと骨っぽさ。

http://youtu.be/pkkcvtrIUSg

ブギーナイツ (字幕版)

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ブギー・ナイツ

ブギー・ナイツ2

1/30
カンバセーション･･･盗聴･･･
#１日１本オススメ映画 1/30はジーン・ハックマン生誕祭。「ゴルゴ13」の名作『芹沢家殺人事件』の元ネタｗ妄想より奇怪でおぞましい現実がプロの盗聴屋をたじろがせる。現代人の心の闇を文字どおり“聴かせて見せた” コッポラはミステリの才人でもあり。
コッポラは本作を『ゴッドファーザー』２作の間に撮った。ニューロティックな演出にハックマンの熱演、見るべきものが多すぎる意欲作。コッポラの最高傑作ではないかと思えたりすることも。
ジーン・ハックマンといえば『フレンチ・コネクション』のポパイはじめ巨躯のタフガイというイメージが先行するけど、それ以上にアレだけのガタイでありながらどこか破滅的でニヒリスティック、時にペシミスティック、内面のひ弱さも感じさせるあたりが役者としてさらに奥行きを出してる。
http://p.twipple.jp/EDzxy https://youtu.be/w_LJ5ICMbP4

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1/30
カリブの熱い夜
#１日１本オススメ映画 1/30はフィル・コリンズ生誕祭。主題歌が大ヒットしたサスペンス。ジェフ・ブリッジズ☓ジェームズ・ウッズ☓レイチェル・ウォードら三者が絡む陰謀劇。ロバート・ミッチャム主演のフィルム・ノワール名作『過去を逃れて』のリメイクで、旧作のヒロイン、ジェーン・グリアもゲスト出演。
『カリブの熱い夜』は高校時代にテレビで、学生時代に名画座で観た（文芸座２にてオライオンのジャンク上映で観た）オリジナルと違うのはジェームズ・ウッズが恋敵役で存在感が大きくなっていて、かつヒロインの悪女ぶりが抑えられてた観。ムードは甘めだが悪くない。
映画『カリブの熱い夜』より、フィル・コリンズ「見つめて欲しい」PV。かつてはベストヒットUSAとかで流れまくってたんだけども。
Against All Odds (Take A Look At Me Now)
https://www.youtube.com/watch?v=uVjEcINv1o…
オリジナルの『過去を逃れて』は名匠ジャック・ターナー。競演者カーク・ダグラスはいまだ健在という凄さ（オリジナルではさほど目立たない印象だが）日本では未公開作。かつて出てたビデオで見たきりだが、画質等、素材が酷くてがっかり。廉価版でDVD化もされてるが、中身はどうだろう？
…もうちょっと内容について語れと自分で自分にツッコミたいんですが、なにせ20年以上前に見たきりなもので（恥）確言できるのは間違いなく傑作フィルム・ノワール。ジェーン・グリアの「宿命の女」ぶりはノワール史上でも屈指。詳細は語れないけど凄い。ミッチャムの武骨さが悲痛で余韻に浸れる。
原題はオリジナル『過去を逃れて』は（Out Of The Past）
リメイクは『カリブの熱い夜』（Against All Odds」）
https://youtu.be/saurMhQHblc
https://www.youtube.com/watch?v=7SvYYPyuAI…

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カリブの熱い夜 ― オリジナル・サウンドトラック

過去を逃れて（字幕版）

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1/31
ある殺し屋
#１日１本オススメ映画 1/31は成田三樹夫生誕祭。凄腕の殺し屋・市川雷蔵、フーテン女・野川由美子を向こうに回す三すくみで若きヤクザを好演。名匠・森一生による簡潔完璧な語り、宮川一夫が本人自ら「やりすぎた」と語ったコダワリの撮影に映像、増村保造らの研ぎ澄まされた脚本。和製ピカレスクロマンの一大傑作。

https://youtu.be/NP2wlHfqhRQ

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ある殺し屋

ある殺し屋/ある殺し屋の鍵 オリジナル・サウンドトラック

続編『ある殺し屋の鍵』

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＜２月＞
2/1
わが谷は緑なりき
#１日１本オススメ映画 2/1はジョン・フォード生誕祭（1894-1973）末っ子ロディ・マクドウォールが回想する炭鉱町の一家の思い出。姉モーリン・オハラが美しい声で彼を呼ぶ場面だけで号泣。これぞ映画史上最高作では？
何度かテレビで見てたけど、20年近く前に三百人劇場であったジョン・フォード特集上映に出かけて改めてスクリーンで観たら、なぜか泣けて泣けて泣けて仕方なかったのを思い出す。涙で銀幕が見えなかったなんて経験はこのときくらいかも。
自分にとって（おそらく誰にとっても）あり得ない「理想郷」を観てしまったことが悲しくて泣いた。絶対に現実には体験できるわけのない世界を目の当たりにしたとき、人は悲嘆なのか何なのか、感情はよくわからないが、泣いてしまうものらしい。
https://www.youtube.com/watch?v=gNYPqVqBr_A&feature=youtu.be

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我が谷は緑なりき 日本語吹替版 ウォルター・ピジョン モーリン・オハラ DDC-021N [DVD]

テレフォン
#１日１本オススメ映画 2/2はドナルド・プレザンス命日。プレゼンス、プリーゼンスと異説あるが正しい表記は？　チャールズ・ブロンソンに追われるソ連の破壊工作員の親玉を怪演。
http://p.twipple.jp/tQkBn http://p.twipple.jp/wEbCy
電話口、いきなり重苦しく沈みこむような口調で語りかける怪優ドナルド・プレザンスの不気味さ、夢に見そうなほど。なんでもない公衆電話ボックスが突然、テロ秘密指令装置と化す、奇々怪々なる物語設定の妙、素晴らしきかな。吹替は島宇志夫。
https://youtu.be/altSJMUmmHw
全編ひたひたと、静かな狂気に満ちみちたサスペンスで押し通しながら、オチではいきなり、「おッ、アメリカン♪」なんてムードで幕引き。「粋」なんだよなぁ。70年代アクションって、どうしてこうも愉快痛快なのかしらw大塚周夫のブロンソンが堪能できる吹替版はDVD未収録なので残念。
「森は美しく、暗く、深い...だが、全てを思い出し、眠りにつくまで道はまだ遠い。思い出せ、眠りにつくまで道はまだ遠い...」
「思いだせ、眠りにつくまで道はまだ遠い...」
ロバート・フロスト（詩人）

テレフォン [DVD]

天国からの中継
#１日１本オススメ映画 2/3はキース・ゴードン生誕祭。高橋幸宏がアルバム題名にも流用したカルト青春映画。TBSで深夜に放映されただけの幻の一作。ソフト化が無理ならCS等で放映だけでも希望！
"Static" https://youtu.be/WmdJNC3627c
ヒロインは名優クリストファー・プラマーの娘アマンダ・プラマー。『パルプ・フィクション』のハニー・バニー。監督のマーク・ロマネクはロビン・ウィリアムズ主演『ストーカー』も撮ってるが、PVの作品歴が壮観。デイヴィッド・ボウイの"Jump They Say"も素晴らしかった。

STATIC

見知らぬ乗客
#１日１本オススメ映画 2/4はパトリシア・ハイスミスの命日。没後21年。列車で知り合ったばかりの偏執的な男に交換殺人を強要されるサイコ・サスペンス。ヒッチコックが映画化。狂気の殺人者ロバート・ウォーカーに戦慄。 http://youtu.be/B70_R1igohw

見知らぬ乗客 [Blu-ray]

見知らぬ乗客 スペシャル・エディション(2枚組) [DVD]

映画史に残る怖いオッサン最恐３人はミッチャム『狩人の夜』、ウォーカー『見知らぬ乗客』、ショウ『サブウェイ・パニック』の’トリオ・ザ・ロバート’である。異論は認めない！　コイツらより怖いヤツなんていないほうが世界はきっと幸せだ。なお、プログレ界にはフリップもいる。

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サブウェイ・パニック [DVD]

未来は今
#１日１本オススメ映画 2/5はジェニファー・ジェイソン・リー生誕祭。コーエン兄弟が往年のスクリューボール・コメディに挑んだとおぼしき奇作。舞台は50年代だがリーの速射砲な台詞回しはホークス映画のヒロインもかくや。
https://youtu.be/dBa8p0NFwM8

未来は今 [DVD]

傷だらけの挽歌
#１日１本オススメ映画 2/6はジェイムズ・ハドリー・チェイスの命日（生誕110年、没後31年）「ミス・ブランディッシの蘭」を鬼才ロバート・アルドリッチが映画化。強盗団と彼らに誘拐された富豪令嬢をめぐる悲劇。
https://youtu.be/r_m0WsMrfzU

傷だらけの挽歌 [DVD]

ミス・ブランディッシの蘭 (創元推理文庫)

ブラジルから来た少年
#１日１本オススメ映画 2/7は死の天使ことナチス逃亡犯メンゲレの命日。アイラ・レヴィンの同名作の映画化。誠実派グレゴリー・ペックが意外にノリノリな悪役。『マラソンマン』でメンゲレ風のナチ残党を怪演したローレンス・オリヴィエが本作ではナチハンターで登場。
https://youtu.be/WzKkgg8Aw_0

ブラジルから来た少年 [DVD]

ブラジルから来た少年 (ハヤカワ文庫 NV 286)

「ゴルゴ13」は映画のパクリも多いが、「百人の毛沢東」は『ブラジルから来た少年』よりさらに大掛かり（？）で、毛沢東の成長過程まで「再現」する等、ムチャクチャな展開ｗ同じ環境で育てても仮に同じDNAでも同じ能力を発揮するわけないｗ
…なんて冷静に考えると原作も映画も全く楽しめなくなるので、くれぐれも忘れてください＜じゃあ言うなよ！

ゴルゴ13 143 百人の毛沢東 (SPコミックス)

白い刻印
#１日１本オススメ映画 2/8はニック・ノルティ生誕祭。暴力という心の闇を抱える父子の宿命劇。ノルティは屈折した小さな町の警官に扮し、ジェームズ・コバーンが因業な老父を巧演してオスカー受賞。ポール・シュレイダー監督ならではの問題作。
https://youtu.be/3_CDpH7ieko

白い刻印 アフリクション [DVD]

狩猟期 (Hayakawa Novels)

カジノ
#１日１本オススメ映画 2/9はジョー・ペシ生誕祭。『グッドフェローズ』よりさらに狂犬度倍加、デ・ニーロと再競演するも愛憎半ばを超えて大暴走。要所でデ・ニーロ＆ペシ＋主要登場人物がナレーションで語る構成。映像と音楽（ロック名曲）をシンクロ＆クラッシュさせる編集の妙技に酔う。
音楽監修はロビー・ロバートソン。ストーンズ「Can't You Hear Me Knocking」、ディーヴォ「サティスファクション」で襲撃、「朝日のあたる家」に乗せて大殺戮。そしてゴダール『軽蔑』のテーマで大河ロマンな風情を醸し出したり。スコセッシ十八番の名曲選も聴きもの。
『タクシードライバー』や『レイジング・ブル』を公開当時に観られなかった後追い世代の悲しさ。リアルタイムで満を持して観に行ったスコセッシ作品としては個人的には最高作。ネタバレはしたくないので予告編だけにします。
https://youtu.be/EJXDMwGWhoA 
某東洋一の試写室でまず観たが、音響がエゲツないほど凄絶でビックリした。ネタバレはしないが、要所の爆発爆裂、ドカーンボコボコガンガン…と鉄が引き裂かれ骨まで砕かれるような音がモロに響いた。その後、渋東シネタワーで見直したらスカスカの音だったのでガッカリした。まるで別物に見えた。
モロに金属な音が単なる木製の音に聴こえた…と言えば、どれほど違うかわかるはず（苦笑）ブルーレイで音響も最良状態で見るべき映画ではないでしょうか。字幕がなっちなのはもっとガッカリしたがｗ高校生でもわかる世界史の基本なミスしてたり。１箇所、語り手まで間違ってたり（訂正されてない？）

カジノ [Blu-ray]

カジノ [DVD]

Casino: Original Motion Picture Soundtrack

カジノ (ハヤカワ文庫NF)

ワイルド・アット・ハート
#１日１本オススメ映画 2/10はローラ・ダーン生誕祭。彼女とN・ケイジ、若き情熱的なカップルの愛の逃避行を暴力描写てんこもり、凄絶に映し出すロードムービー。パツキンギャルから知性派まで何気に幅広い人。
https://youtu.be/R0xwTSxZnHg 
ローラ・ダーン、ブルース・ダーンの娘というだけでも素晴らしいが、ベン・ハーパーの元妻というのもさらにポイント高いｗ一時、ライヴにも通ってたほどのベン信者だったが、まさかローラ・ダーンと結婚するとは思ってなかったから驚いた。
もっともベンさん、リンチワールドはもちろん、映画界に引き込まれるようなことはなかったようだが。
…なんて言ってたらツイン・ピークス最新作に出まくってたりしてｗローラ・ダーンも登場するそうで楽しみですな。

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ワイルド・アット・ハート

ワイルド・アット・ハート (文春文庫)

2/11
シャーキーズ・マシーン
#１日１本オススメ映画 2/10はバート・レイノルズ生誕祭。自作自演の俳優兼監督としても才能発揮。レイチェル・ウォード扮する蠱惑的な高級娼婦、不気味な殺人者ヘンリー・シルヴァと配役もキマりまくり。
https://youtu.be/Nv3RsHiWSUo

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2/12
突破口！
#１日１本オススメ映画 2/12はジョー・ドン・ベイカー生誕祭。味方につければ頼もしく敵に回せば恐ろしいゴツい体躯のコワモテ役者。素人強盗ウォルター・マッソーと彼の一味をひたひた追い回す殺し屋役、怖すぎ。
https://youtu.be/TxaqjQWQVAk
ホントはジョー・ドン・ベイカーで何気に最高の名演はカルト作『刑事ロニー・クレイブン』じゃないかと勝手に思ったりしてるが、テレビドラマだし、一度紹介してるので涙をのんで外した（汗）

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2/13
ブレーキング・ポイント
#１日１本オススメ映画 2/13はボー・スヴェンソン生誕祭。ギャングに狙われた男の逆襲を描くＢ級アクション。肉弾戦よりあの手この手、頭を使って組織へ戦いを挑む姿が見もの。素人反逆ものの佳作♪
http://youtu.be/Ba1nvqsNCn0

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素人がプロのギャングや殺し屋相手に奮戦するという設定のアクションにやたらワクワクする。『突破口！』もそうかもだが、なんつっても『わらの犬』『真夜中の処刑ゲーム』が図抜けてるか。マイナーなトコで『復讐教室』（レイチェル・ウォード主演）や『ブレーキング・ポイント』を忘れたくない感じ。
『ハリー奪還』とかもそういうネタでしたな。もうちょい頑張るとケンリック「バーニーよ銃をとれ」風っぽくなったかもで。まぁ、実は『ブレーキング・ポイント』は主人公が元海兵隊という設定だったので厳密には素人じゃないんだが…まぁいいでしょｗ探せばけっこうあるんでしょうな。
ああ、立てこもりではないけど、『教授と美女』や『ヒットパレード』もそうか。ギャングに反逆するわけじゃないが、『まぼろしの市街戦』あたりも入れたい。『殺人天使』『天使の復讐』も入れたい。そういや『デスウィッシュ』シリーズもホントは素人のはずだが、ブロンソンは素人に見えないよねｗ
日本映画はヤクザは何のかんので素人を殺るけど殺られはしない設定ばかりなんで、あまり素人大暴れ系はなさそう。時代劇で山賊とかやくざ者とかを敵に回して戦う素人衆…なんてのを見た気もするけど、たぶんテレビで映画じゃないだろうな。七人の侍はやはりプロの話と思うし。

＜「素人の乱」ｗ映画＞
突破口！
わらの犬

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真夜中の処刑ゲーム

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ブレーキング・ポイント
殺人天使

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天使の復讐

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3-4X10月

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まぼろしの市街戦

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教授と美女

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ロサンゼルス

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2/14
バーディ
#１日１本オススメ映画 2/13のピーガブ生誕祭に続き、2/14はアラン・パーカー生誕祭。ロック派監督の面目躍如、ピーガブの音楽が映像と絶妙にシンクロ。目の前のおっぱいポロリよりペットの鳥に夢中なマシュー・モディンのあまりの純粋ぶりに男泣き。甘酸っぱい青春映画傑作。
『バーディ』サントラはB面にあたる後半が燃える。ピーガブ既発曲のインスト版だが、単体で聴いてもハマる。落ち込んだときも聴けば救われた愛聴盤。オレもマシュー・モディーンのように過去のトラウマを振り捨てて飛翔したい！　と何度願ったことかｗ本気で男泣きできる永遠のＤ.Ｔ.映画であるｗ
ちなみに80年代香港映画でサントラはやたらパクられてる。例えば『男たちの挽歌』でチョウ・ユンファ大暴れ場面で堂々と流れてる。新宿ミラノ座の閉館特別上映でピーガブが聴けたから嬉しかったがｗ『北京オペラブルース』でも流れてた。
https://youtu.be/hfGwJGrLz2w

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2/15
鷲は舞いおりた
#１日１本オススメ映画 2/15は広川太一郎生誕祭。広川節が堪能できる吹替洋画名作は数あるが、あえて王道な凛々しすぎる名演でマイケル・ケインをアテた本作を。残念ながら吹替版はソフト未収録。CS・BSで放送祈願！
https://youtu.be/fD9soYn4tQA

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2/16
ボディ・パーツ
#１日１本オススメ映画 2/16は不遇の天才エリック・レッド生誕祭。殺人鬼の腕を移植された男の恐怖。異常な緊迫感に満ちた異形サスペンス。文字どおり心身が裂かれる描写が突発的に炸裂し暴走。「心臓急停止」再び！
http://youtu.be/DGeNnrbKxa4
エリック・レッド。名前の響きからして簡潔で力強く直截的な作風。『ヒッチャー』『ニア・ダーク』『ブルースチール』、そして『ジャッカー』『ボディ・パーツ』…悪魔な才能。真にプログレッシヴな才気を誇る映画作家、その理想型であり究極形。この世で最も敬愛する映画作家。復活を祈願！

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2/17
アクシデント
#１日１本オススメ映画 エリック・レッド生誕祭に続き2/17はルー・ダイアモンド・フィリップス生誕祭。嵐の夜、山間の孤立した家屋で流れ者の男と夫婦（チャールズ・ダンス＆ミア・サラ）が三すくみで丁々発止の神経戦を展開！
https://youtu.be/uQzndiAr4UA
共同脚本はキャスリン・ビグロー。エリック・レッドとビグローは『ニア・ダーク／月夜の出来事』『ブルースチール』でも組んだ最強コンビ。ビグローはレッドのように精緻で繊細ではないが、より豪快で明快、男性的と言うか、男のガタイを使い切る骨太演出を押し通し、オスカーまで得たのであった。
…あ。ルー・ダイアモンド・フィリップスはダシでしかなかったのがロコツすぎかｗいやいや、『ラ・バンバ』はもちろん、『レネゲイズ』も『ヤングガン』も『ペンタグラム』も好きですよ。出てきたら見ちゃう親しみあるあんちゃん役者。『ビッグ・ヒット』なんて拍手モンですよｗ…ちょっと昔すぎか？

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ステップ・アクロス・ザ・ボーダー
#１日１本オススメ映画 2/17はフレッド・フリス生誕祭。国境も人種も超越、縦横無尽に活動する音楽家とその交友録。これぞレコメンの真髄、真の意味でプログレな音楽映画。立川シネマシティで再上映希望！
http://youtu.be/4_vm1dUpXTM
フレッド・フリスの『ステップ・アクロス・ザ・ボーダー』はたしか1991年頃、吉祥寺バウスシアターで『ヘビーペッティング』『０＆１』と３本立てで観たような記憶アリ。『ストップ・メイキング・センス』も何かと２本立て？…思い出せないのが残念。当時のメモやチラシもどっかにあるはずだがｗ
当時の媒体ではけっこう取り上げられてたが、1993/94年：「MARQUEE」vol.51/vol.53『特集：ステップ・アクロス・ザ・ボーダー』ってメモが出てきた。フレッド・フリスは1996年クリス・カトラーとのデュオを観に行き、ゲスト出演した八木美知依さんも初めて見た。

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2/18
コカコーラ・キッド
#１日１本オススメ映画 2/18はグレタ・スカッキ生誕祭。懐かしの銀幕姐ちゃん品定め（©秋本鉄次）、いつも堂々たる脱ぎっぷりにマニアはこぞって感謝してた青春の思い出（笑）音楽はティム・フィン！
https://youtu.be/V0l9S_MGCCg
主演は今はどこへ行ったエリック・ロバーツ。監督は奇才ドゥシャン・マカヴェイエフ。90年代当時はシネセゾン渋谷のレイトショーはじめミニシアターの定番、名画座の特集上映は深夜映画でも放映したりしてたし、ビデオもよく見かけたが一挙に知名度が下がったようで残念。まとめて見直したい。
＜銀幕姐ちゃん品定め＞は今は亡き情報誌「シティロード」の人気連載であった。どの映画のどの女優がエロい、ってことをオッサン評論家が紹介するだけ…なんだが、映画秘宝とはまた違う一時代前のどうしようもなさｗがあって懐かしい。

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2/19
フレンチ・コネクション２
#１日１本オススメ映画 2/19はジョン・フランケンハイマー生誕祭。ポパイ刑事が「ひげだるま」こと悪党シャルニエを執念で追い詰める続編の傑作。クライマックスの追跡劇は何度見ても男泣き。
https://youtu.be/BK10bJ3rSjQ
ウィリアム・フリードキンより５歳年長、経歴は似ているが30代まもない頃に『終身犯』のような力作を撮ったり、才気走った監督でもあったが、根は職人気質だったのが何よりの美点。平然とオスカー受賞作の続編の演出も引き受けた。『フレンチ・コネクション２』も『RONIN』もフランス語ができるから受けただけ、と語っていたりする。
メイキングの経緯をいまいち調べきれてないので外したが、『D.N.A.』なんて殆どおバカなゲテモノ映画（大好物ですが）も監督が降板した後でも平然と引き受けたり、遺作は自分の原点であるテレビ映画だったり…と、映画作家になりきらず、カントクに徹したあたりに漢を感じてしまいますのや。

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2/20
ロング・グッドバイ
#１日１本オススメ映画 2/19はロバート・アルトマン生誕祭。原作のフィリップ・マーロウ像を一新、当世風感覚でクールに突き放して語ったハードボイルド名作。猫映画（？）として見ても泣けたり。
https://youtu.be/fAYheZweypk

アルトマンがいかにレイモンド・チャンドラー原作☓リイ・ブラケット女史脚本を自在に解釈してオレ流な演出をキメたかというメイキングは町山智浩先生「狼たちは天使の匂い 我が偏愛のアクション映画1964〜1980� （我が偏愛のアクション映画1964~1980）等を参照されたい。「アルトマン・オン・アルトマン」も必読だが興味ある方のみどうぞｗ
チャンドラーは男のロマンみたいなのを妙に歌い上げていて、それにつられていわゆるファム・ファタルもできあがってる形なんだけど、そこは脚本家リイ・ブラケット、同じ女性だからか冷ややかなくらいリアルに書いてる感じ。原作の骨格部分だけ取り出した具合のストレートな脚本が素晴らしい。本業はなんとSF作家で、男性映画の巨匠ハワード・ホークスの『リオ・ブラボー』『ハタリ！』『エル・ドラド』『リオ・ロボ』も手掛けた女傑（とあえてお呼びする）『帝国の逆襲』まで書いてるってのがすごい。平伏。
原作の翻訳者である清水俊二先生は「ハリウッドの知性派ロバート・アルトマン」が「チャンドラーの文明批評、社会批評をとりいれて」「チャンドラーらしい匂いがあった」と評した。ちなみに、なぜかピーター・バラカン先生がラジオでdisってて驚いたｗバラカンにさよならを言う言葉はまだ見つかっていない（こらこら
吹替版が素晴らしいので必見。エリオット・グールドは森川公也。DVDにもめでたく収録。ネイティヴならともかく字幕では拾いきれない情感や設定まで台詞で語られるのは吹替ならでは。松田優作がこの吹替を見たかどうか未確認だが、『探偵物語』の雰囲気は字幕版より吹替版のほうに近い？

なお、マーク・ライデル扮するヤクザのボスは青野武。このテのイカれた役も十八番、ズバリとキメまくり。まぁ、吹替から見るにせよ、オリジナルとも見比べて堪能したいところではあるんだが。
「ま、どうでもいいけど」

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ロング・グッドバイ フィリップ・マーロウ (ハヤカワ・ミステリ文庫)

長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-1))

狼たちは天使の匂い 我が偏愛のアクション映画1964～1980① (我が偏愛のアクション映画1964~1980 1)

2/21
ガルシアの首
2/21はサム・ペキンパー生誕祭。元カノの元カレの首を奪いに行くうらぶれたピアノ弾き…なんて冴えない話が「究極の男気」に昇華する映画の奇跡。アレックス・コックスを招いた特別上映で再見して感動。
https://youtu.be/4-48J_x23ZE

（映画の天使が一瞬降臨）サム・ペキンパーはすごいなあ。機関銃がバンバン、人がバタバタ、血をビュウビュウ吹いて倒れる。それをまた細かいカットでカタカタ…まァこわいこわい。正直いうてどう見ても賢いとは思えんバカな男の話ばっかやけど、それを何のてらいもなくやってしまうのが偉いなあ。だから見てしまうなあ。
『ガルシアの首』は男と女のロマン。飲んだくれな男についてってしまう女。その女の昔の恋人の生首を掘って持っていってしまう男。こわいなあ。でも、それが映画全体を詩にしてるんやなあ。すごいすごい。これが映画やなあ。ウォーレン・オーツとか、もう男臭いくさい、西部劇とかの役者を使うのが巧かったなあ。もうそういうのが撮れる監督はおらんなあ。さみしいなあ。

…『ガルシアの首』は最初はビデオ、シネセゾン渋谷でレイトショー再公開された際に映画館で初めて見た。その後、東京国際フォーラムでぴあ主催、アレックス・コックス推薦作として特別上映があり、トークショー付きで再見。フォーラム外を闊歩するコックスは目撃したがトーク内容を覚えてないので残念。
荻昌弘さんのTBSの洋画劇場で放映されたときはおどろおどろしい題名すぎたし、そもそもチャンネル権ｗが当時はなかったので見られなかった。曖昧な記憶だが、この吹替版はあまり再放映されていなかったような。なので、この作品に関してはオリジナル音声で楽しんでいる。
題名どおり首の話だったが、最初に題名を見た当時はまだガキだったし、生首とか想像しただけで怖かったので、興味はあったけど、実際に見るまでは時間がかかった。学生時代になってやっとこさ見たはず。サム・ペキンパーは順当に『ワイルドバンチ』から見た。次が『わらの犬』で衝撃だったな。
よくペキンパーは時代に乗り遅れた映画作家、西部劇最後の監督だのと評されてたけど、実際は原則、誰よりもリアルタイムの感覚で撮っていた映画作家じゃないかと思えたりもして。なんつってもドン・シーゲルの弟分（？）でもあったりしたわけで。老成せずに生々しい映画を撮れた人だったろうな。
「おれは仕事がほしいんだ。おれは娼婦なんだよ。だから、虫酸の走る相手とも仕事をする。ただし、おれは凄腕の娼婦だがね」
―サム・ペキンパー（「PLAYBOY」インタヴューより）

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2/22
バロン
2/22はほらふき男爵ことミュンヒハウゼン男爵の命日。チネチッタで撮影、フェリーニばりの美術過剰趣味でめくるめくテリー・ギリアム十八番の幻想絵巻。関係ないがバロン薩摩こと薩摩治郎八の命日でもある。
https://youtu.be/O0p9W47frhI
ほらふき男爵の冒険はいわゆるホラ話の代名詞で有名だが、「瓢箪から駒」風、虚構が現実をぶっ飛ばす展開に胸がすく。『サボテン・ブラザーズ』『ギャラクシー・クエスト』系つうか。高校時代に名古屋の映画館で拝んで以来、我が座右の映画。吹替版はバロンが富田耕生と意外な配役だがなかなかハマリ。

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2/22
サムシング・ワイルド
2/22はジョナサン・デミ生誕祭。メラニー・グリフィスが往年のルイーズ・ブルックス風のボブカットで登場。ジェフ・ダニエルズ扮するヤッピーを翻弄するファム・ファタルを快演。何気に名作♪
https://youtu.be/r_B6fLIdhgo
主題歌はデイヴィッド・バーン、音楽はジョン・ケイルとローリー・アンダーソン。撮影はデミと名コンビを組んだ日系人２世キャメラマン、タク・フジモト（本名はタカシ・フジモト）このへんの80年代米国映画、（特にトーキング・ヘッズつながりの作品は）もうちょい本気で再評価されてもいい。
ジョナサン・デミといえば今でこそ『羊たちの沈黙』の印象が強いが、ジャンルにとらわれぬ才人。コーマン門下出身で70年代から現在までロックシーンとも重要なリンクを保つ堅実な活動は映画作家として理想形では。『ストップ・メイキング・センス』と『羊たちの沈黙』だけで決して語るべからず。

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2/23
野獣教師
2/23は撮影監督ブルース・サーティースの命日。日本の劇場公開では本作が最終作。ギャングが占拠する荒れた高校で、代用教員で入り込んだ傭兵（トム・ベレンジャー！）が大暴れするＢ級アクション快作。
https://youtu.be/itZVrq6MJMo
ブルース・サーティースと言えばもちろんクリント・イーストウッド主演作。『ダーティハリー』等で拝める漆黒の闇の場面、黒はあくまでも黒い、あの明確明晰な画面設計が完璧。一方で何気に『ビッグ・ウェンズデー』『卒業白書』『ビバリーヒルズ・コップ』なんてのも撮ってる。

野獣教師【字幕版】 [VHS]

野獣教師【日本語吹替版】 [VHS]

2/24
早春
2/24は淡島千景生誕祭。池部良と倦怠期の夫婦をしんみりと演じた小津演出でも異色作。淡島さんを放置してまで生意気盛りな小娘・岸恵子と浮気するスケベ良ｗ今年の春はまだまだ先か…。
https://youtu.be/hwz42d-bZWI
淡島千景さんは成瀬巳喜男『鰯雲』が一番好きだったりするのだが、時期的に何となく違う気がしたのであえて小津の『早春』にした。関係ないが、スコリモフスキーの『早春』は大昔に深夜映画で『茂みの中の欲望』となぜか勘違いして見てしまってる（苦笑）題名じゃなく場面を覚えてる。

あの頃映画 松竹DVDコレクション 「早春」

2/25
殺人天使
2/25は名匠ニール・ジョーダン生誕祭。処女作はテロリストに知人の少女を殺されたサックス奏者の復讐を描くサスペンス。かつてアイルランド映画祭で鑑賞。ビデオは廃盤、ブルーレイ化熱烈希望！
http://p.twipple.jp/1bGbZ

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2/26
巨人と玩具
2/26は高松英郎の命日。没後９年。開高健の原作以上に猥雑で力強い映像化に増村保造＆白坂依志夫が挑戦。川口浩や高松ら役者陣も熱演、全編が活力に満ちていて物語の陰惨さも吹っ飛ぶ。
http://p.twipple.jp/o7KJc

ヒロインのヤンキーアイドル、野添ひとみより、川口浩を見守る姉のような知的な女性が印象的で、いかにもというか当時らしいモダンな役回りだなぁ、と思ってたら、長谷川一夫の娘だったのね。長谷川季子（小野道子）。小説の映画化は失敗ばかりとは全く限らないという好見本。

巨人と玩具 [DVD]

2/27
ＢＵ・ＳＵ
2/27は大楠道代＆富田靖子生誕祭。故・市川準の監督デビュー作では叔母と姪に。富田は芸者置屋で見習い中の女子高生（性格ブス）大楠さんは粋な芸者。２ショット画像が探せなかったのでDVD予告編。
https://youtu.be/G5IhhI2pxE0

あの頃映画 「BU・SU」 [DVD]

BU・SU [DVD]

2/28
コンクリート・ジャングル
2/28はスタンリー・ベイカー生誕祭（1928-1976、今年で没後40年）いかつい顔つきにガタイの英国タフガイ。刑務所内の悪党どもの駆引きを描く。監督は異才ジョゼフ・ロージー。
https://youtu.be/5o803td-xSE
ロージーとのコンビでも知られる役者で『エヴァの匂い』が名高いが、またの機会に。ジャンヌ・モローはフランス映画祭横浜で本人を見ましたが、老いてもあの声の素晴らしさには聞き惚れた。そりゃあ、スタンリー・ベイカーみたいなタフガイでも魂を抜かれるわ…と虚実混同で感動した。
予告編を見直したが、メチャクチャかっこいい映画なんですよ、コレｗ刑務所ものとしても名作級。キューブリック作品でおなじみ、パトリック・マギーの鬼看守も良いｗ日本テレビだったか、たぶん水野晴郎氏が絡んでた頃の深夜映画で見た（ビデオに録画したが手元にはない）国内でもソフト化希望！

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2/29
人生とんぼ返り
2/29は映画の神様・マキノ雅弘生誕祭。名作は数限りないが、 森繁＆山田五十鈴の夫婦漫才、殺陣師バカ一代の男の人生を涙と笑いで綴った浪花節映画がお気に入り。娘役は左幸子。
http://p.twipple.jp/eikkj
「センセイ、『りありじゅうむ』ゆうのんはどこで買うたらよろしいんでっか？」
センセイこと新国劇の祖・沢田正二郎は河津清三郎。
「通天閣の上でトンボ切ったんねん！」
名台詞ふんだんだったな、このシャシンも。マキノの中では平均作なのかもしれないけど、こういう話はどうにも好き。

人生とんぼ返り [DVD]

＜３月＞

3/1
Tommy／トミー
3/1はロジャー・ダルトリー生誕祭。盟友ピート・タウンゼントによるロックオペラ映画化で主演。鬼才ケン・ラッセルとは続く怪作『リストマニア』でも組んだ。最愛の青春映画の１本。
https://youtu.be/G4K_9WyQCgA
「Tommy」はオリジナルアルバムを聴く前に映画から見てしまった。ケン・ラッセルのハッキリ言ってキワドい過剰演出は好き嫌いがわかれるだろうが、自分は圧倒されて、感動感激した。その後、オリジナルを聴いたらイメージが違って、さらに感銘を受けた。邪道だけど正直、映画のほうが好きだが。
映画館で何度か見たが、いつも「ピンボールの魔術師」の場面で拍手が起こってｗキース・ムーンがドラムを壊す場面では口笛や歓声があがるのだ。変態アーニーおじさん登場では「ﾌﾞｰ！」と顰蹙の声が漏れてｗでも、それもロジャー・ダルトリー扮するトミーの存在感あってこそ。シビれるよなぁ♪
アルバムが提示するヴィジョンと映画版は違うと思うが、映画版がたまらないのはどうにもプログレッシヴ、しかも究極形って感じの風情。これぞプログレ映画ですよ!? ワケワカ連続、怒濤の展開の果てに、妙に神々しく感動的な終幕へ持っていくお手並みがケン・ラッセルならでは、紙一重演出で拍手。

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トミーオリジナル・サウンドトラック+1(紙ジャケット仕様)

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3/2
SEPTEMBER Songs ９月のクルト・ヴァイル
3/2はクルト・ヴァイル＆ルー・リードの生誕祭。ハル・ウィルナー制作の名作「星空に迷い込んだ男」に続いてルーは題名曲を再演。他にも名演名曲揃い、優れた映像集なのでソフト化希望！
SEPTEMBER Songs ９月のクルト・ヴァイル
Lou Reed on September Songs https://youtu.be/dHVqWRxpqXk

セプテンバー・ソングス~9月のクルト・ヴァイル

3/3
ビーン 劇場版
3/3は広川太一郎の命日。
「絵（え）〜画（エ）ェ……額（ガク）ッ」台詞がなくてもナァ〜んだってしゃべっちゃうんだからして、コノコノ〜！ カゼの季節も助かりマスク♪
http://p.twipple.jp/rFI5r

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3/4
御用牙
3/4は村井邦彦生誕祭。小池一夫＆神田たけ志の劇画をカツシン主演、剣劇の鬼才・三隅研次のコンビで映画化。エログロバイオレンス活劇、血湧き肉踊る。モップスの主題歌もイカす。明日FCで上映（※2016年執筆当時）
https://youtu.be/E-ZvLtoV0yo
予告編は一時代前の邦画の通例どおり、助監督等が本編とは違い、予告編用に編集したものなので現物とは少し違う。この予告自体の劇伴は村井邦彦ではないかも？　それはともかく、御用牙について語りだすと…今夜一晩（こンやひとばン）くらいじゃ語りきれないンでぃッ！
「相手が上様ならなおのこと、それだけ斬り甲斐、死に甲斐があるッてもんでぃッ！」（『かみそり半蔵地獄責め』）
相手が誰でも噛みつく融通無碍なる腹芸、鎖十手と鉄拳で武装する竹内流小具足術の使い手、鍛えぬいた肉体に天下無双の逸物を武器に江戸の表と裏を闊歩する。小池美学の究極キャラ！
ようつべでいくつかあがってる『御用牙』名場面集。２作目以降が混ざっていたりするが、殺陣の凄いトコとかエログロなトコはピックアップしてある感じ。モップスの主題歌はマジでかっこええわｗ
https://youtu.be/BoQbNB7ELbw　https://youtu.be/RS270T1l2hY

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3/5
フルスタリョフ、車を！
3/5はスターリン命日。旧ソ連暗黒の近現代史を力技で語りきる群像劇だが、Ａ・ゲルマン監督の才気はロシア観だけでなく世界認識も変容させる狂気じみた迫力に満ちみちている。
https://youtu.be/VGOJ1aE9SMI

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3/6
薄桜記
3/6は高田馬場の決闘の日（西暦1694/3/6）カツライスが宿縁で結ばれた剣士、堀部（中山）安兵衛と丹下典膳を好演した大映時代劇最高峰。忠臣蔵外伝としても繰り返し観たい。二度目の紹介で失礼。
https://youtu.be/MbppVeut8lc

3/7
ラスト・イン・ザ・ダスト
3/7はディヴァイン命日。没後28年。ロジャー・コーマン門下の奇才ポール・バーテルによるモンドな西部劇。キワモノだけど王道なつくり。ビデオ廃盤なんでソフト化希望。
https://youtu.be/GVp4HIj1JcA
オレの紹介作は何割かは「ソフト化希望」とか「テレビ放映希望」みたいなのが目立つ。学生時代、裕福だった仲間連中よりは仕送りの金額も少なくて、名画座や特集上映に通えなかった反動で、あちこちのレンタル屋へ日参したりしてた時期を思い出す。今でもビデオを探す夢をよく見るほど（笑）

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3/8
雁の寺
3/8は水上勉生誕祭。若尾文子が鬼才・川島雄三と組んだ３作はどれもエロさ全開、本作での禅寺坊主の愛人役は特に色っぽい。ミステリらしい落とし方も見事。某皇帝映画ｗはパクッてないか？
https://youtu.be/wWchggc7sVE
昭和平成の日本女性が大映時代の若尾文子みたいな人ばかりだったら、男なんざ半減していたのではないかｗ
どうでもいいが、『雁の寺』は「DT（系）が怖い映画」10本のうちに入れていいんじゃないかと思う。みうらじゅん先生なら賛同してくれそうな気がする。悪影響を受けてるだけかｗ

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3/9
町でいちばんの美女／ありきたりな狂気の物語
3/9はチャールズ・ブコウスキー命日（没後22年）でオルネラ・ムーティ生誕祭。自傷癖が酷い壊れゆく美女と酔いどれ詩人のどうにも苦く切なすぎる愛の物語。
https://youtu.be/B_ABOQv1i2Q
ちなみに3/9はマゾッホの命日でもある。「町でいちばんの美女」のヒロインは自傷癖があるけど、容姿しか見ようとしない人間に絶望したあまりの、ひたすらに自滅的というか自壊衝動のようなもので、いわゆるマゾヒスティックな快感に酔いしれるタイプではないけど、妙な因縁をここでも感じたり。

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ブコウスキー。この親爺の文章にゃ、おためごかしなんてカケラもない。喜劇も悲劇も、性も暴力も、労働もサボタージュも、何もかもがありていに、そのまんまの形でさらけだされてる。おのれが欲するまま、本能のまま、生きるコトを決められたら、ありとあらゆる理論武装なんて無意味だ。
気取りも気後れも必要ない。ただ、そのままで、在ればいい。もちろん、こいつはなかなか難しい。誰にでもできるこっちゃない。世間で生きてりゃ、縛られ、巻かれ、抱かれて流されたほうがラクなコトのほうが多いんだ。ま、でも、いつまでも誰しも、受け身でいられるワケもない。いつか、どこか立ち止まらされる瞬間がやってくる。しがらみも見栄も矜持も何もかも、すべて一切合切引き受けて、ありのままの自分を見失わずいられるかどうか。そんな折りに達したい境地、そんな風に生きられるかもしれないヒントが、ヤツの小説にはあるような気がする。

3/10
テキサスSWAT
3/10はチャック・ノリス生誕祭。ブルース・リーつながり、デイヴィッド・キャラディンとガチバトルが見もの。監督はR・コーマン門下の用心棒ことスティーヴ・カーヴァー叔父貴。
https://youtu.be/GGIUcDSyU88

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3/11
ドグラ・マグラ
311は夢野久作の命日でもあり。桂枝雀師匠の巧演はじめ、見せるべきところを見せ、語るべき要所のみ語る構成で日本三大奇書の映像化に成功。さすがは大和屋竺＆松本俊夫の狂気＋才気。
https://youtu.be/aMJ7opZw4vA
夢野久作は今年が没後80年。死亡時の模様は山田風太郎「人間臨終図鑑」にも出ている。『ドグラ・マグラ』再上映してほしいなぁ。三宅榛名のミニマルな劇伴といい、徹頭徹尾プログレ映画でございますよｗ
今は亡きシネセゾン渋谷で公開されたのか。バブル期の頃までの渋谷、特にシネセゾン渋谷周辺はやや怪しげな雰囲気もあったから、わりと雰囲気は合ってたんだろうか。どっちかというと映画マニアよりプログレマニアな先輩たちが熱狂してた記憶がある。こっちは後追いだったので話を聞いただけだが。

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3/12
生きる
3/12は志村喬生誕祭。目下、自他共にいろんな感情がこみあげていて、自分としては珍しいクロサワ、しかもベタ系な名作を選んでしまいたくなった。万感の想いをこめてキース・エマーソンに捧げたい…。
https://youtu.be/_mLrLHDdXHI
デイヴィッド・ボウイは逝き方ですら輝かしく、晴れがましく最期を飾った観もあったが…今回のキース・エマーソンの訃報は…これ以上、詳細を知りたくない気分。追悼ではなく、何というかいろんな意味で悔しさがこみあげてくるほど。本人や身内以外、何も言う権利はないとは思うけど、一ファンとして…
キース・エマーソンもクリス・スクワイアもいないなんて…五大プログレとはもはや呼べなくなってしまったな。ロジャー・ウォーターズとロバート・フリップとピーター・ガブリエルだけがかろうじて現役、もはや御三家だけが残ってしまったということか。そして三人が残った…。
キース・エマーソンはとかくネクラ扱いされがちなプログレのイメージを、パフォーマンスひとつで明るく吹き飛ばしてくれる陽気なキャラクターだった。プログレに市民権を与えてくれたのはエマーソンだったのでは、とまで思えるほど。そんな人が何故に…と詮ないとは知りつつ、問わずにはいられない。

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3/13
博多っ子純情
3/13は名優・小池朝雄生誕祭。脇役として名演・怪演・珍演は数多いが、父親役は意外や少ない（吹替では『パパは何でも知っている』などがあるが）アホな中学生が巻き起こすチン騒動を風呂場で豪快に笑い飛ばす職人が印象に残る。

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3/14
くれないものがたり
3/14は竹井みどり生誕祭。男子を京都・香道の世界の暗面へと誘う妖艶な和装美女役。学生時代に見た新作邦画ではやや古風すぎるけど忘れ難いヒロインだった。テアトル新宿で観たはず。今はいずこへ？
「よろしかったら、きいておくれやす…」
https://youtu.be/fiTaaSarWQQ
音楽はザバダックの吉良知彦さんだったっけ？　池田敏春監督は一度、一瞬だけお会いしたことがあるが、そのときは飄々とご機嫌な感じだった。残念ながら志摩の海で入水されてしまったが、その直前は京都に行かれていたとかどうとか。椿の花を海に流して帰ってきた。ちょうど311の直前の話。

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3/15
ヒストリー・オブ・バイオレンス
3/15はクローネンバーグ生誕祭。いわゆる「内なる殺人者」映画。全ての男に宿るといっていい「殺し屋願望」が簡素ながらも超ハードに描かれるピカレスク・ロマン。
https://youtu.be/74FdnDxptH4
男の中に眠る、「内なる殺人者」が目覚めるというお話。 ストーリーからして、ジム・トンプスンの影響度大？　邦訳されてない作品の映画化と思えるほど。殺しの場面があっさり片付けられながらも、絶妙な具合に残酷な味付けがされていて、実に巧い。 一言でいって、カッコいい。
過去作では『デッド・ゾーン』に近い感触。 スタッフも撮影のピーター・サスチスキー、美術のキャロル・スピアーと常連が関わったことで、明らかに低予算ながらも、密度の濃い画が撮れている。さすがだ。役者はいかにもクローネンバーグ好みが集結。 皆、妙に骨張っているという（笑）
クローネンバーグは本作では脚本にも参加していないが、それゆえ逆にうまい具合に力の抜けた、作為をまじえない簡素で力強い画面を撮ることに成功したのかも。女性は嫌悪するかもだけど、コレは男なら（残念ながら）楽しめると思う。 わかりやすく、男のロマンを体現した映画だから。
いわゆる寓話風の映画としてではなく、 演出に気合いが入りすぎておらず、疲労感にも満ちた力の抜け具合がイイのだ。宗教劇風の人間ドラマとしてではなく、あくまでもハードボイルド・ノヴェル然と、男というイキモノの哀しさだけが巧みに抽出されている。 そこが一番、聡明なところ。
クローネンバーグは撮影現場で異様にセックス描写ばかりこだわり、実際に夫人とのまぐわいを役者に見せた…なんてエピソードも伝わっているが、実際、本気で「男の夢」「男の願望」は描こうとしたように感じる。
https://youtu.be/Yc3FtDZ5UOM
愚かしいまでの性と暴力への偏執。それこそが人類が歩んだ「暴力の歴史」。
かつてジム・トンプスンがパルプ・フィクションで飽きずに描いた世界が、Ｂ級映画の本作でも映像化されているのである…。
https://youtu.be/PXx9e-mqZA8

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3/16
プリズナーＮｏ.６
3/15はレオ・マッカーン生誕祭。パトリック・マクグーハン演じる元諜報部員Ｎｏ.６と丁々発止の観念闘争を展開する支配者Ｎｏ.２をつとめた名優。これぞプログレ・ドラマでありますｗ
https://youtu.be/zalndXdxriI
ＴＶドラマ史上に残る、最も難解!?な作品、それが『プリズナーNo.6』。
いずことも知れぬ“村”に、英国情報部を退職したその日に拉致された元諜報員Ｎｏ.６と、“情報”の提供と絶対服従をあの手この手で迫る支配者Ｎｏ.２の闘争を描く不条理劇。
マイナンバー導入まで予見した傑作であるｗ

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3/17
暖流
3/17は名優・船越英二生誕祭＆命日。経営不振に陥った大病院の再建に全力投球する男と、彼を慕う看護婦と病院長令嬢の三角関係を描く名作リメイク。船越は病院長のバカ息子をノリノリで怪演♪
http://p.twipple.jp/TbYjd
鬼才・増村保造の監督第３作。原作は岸田今日子の実父、劇作家・岸田国士。巨匠・吉村公三郎の最初の映画化とは趣きが違う。増村は脚本家・白坂依志夫と組み、往年のスクリューボール・コメディ風というか、ハイテンション＆ハイスピードで畳み掛けて、殆どノリと勢いで突っ走る。
全体に演出がハシりすぎというか、躁病めいた高揚感で突っ走る狂騒劇。作品のクオリティという観点からすると少々問題ありだが、鬼才の若き才気が全編でほとばしっていて、ワンカット、役者の一挙手一投足にみなぎるテンションの高さに圧倒される。根上淳・左幸子・野添ひとみら以上に船越が凄いｗ
「♪はもはもめけめけ、ばっかやろ、はもはもめけめけバカヤロッ」なんてハナモゲラ（？）な歌を口ずさみながら、「キミぃ〜、このセザンヌをどぉーう思うかねぇ〜？」なんていきなり話しかけてくるんですよｗアホやでｗｗあの世へ持っていくこの世で一番偏愛する映画なので、語り尽くせません。

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3/18
蘇る金狼
3/18は小池朝雄生誕祭。最愛の役者なのでオススメしかないがとりあえず定番を。パシリで苦労させられた挙句、「金子がね…」と成田三樹夫に見捨てられる爆笑必至の名場面、今さらですけど何度みても飽きないｗ
http://youtu.be/c2UaE9tOEVA
…まぁ、この場面の主役は成田三樹夫、一世一代の名演だろうけど、本編を見てもらえればもちろん小池さんも大活躍なわけで。皆様ご存知のとおりでありますｗ

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3/19
マーキュリー・ライジング
3/19はブルース・ウィリス生誕祭。出演作は玉石混交すぎるし、何を紹介してもさほど新鮮味はないだろうが、地味だけど個人的にホロリとした本作をちょいとばかし。
https://youtu.be/Lodj3ZT4tOU
人と人（別に人間同士に限らないが）「通じ合う」場面に弱い。演出の巧拙がどうこうとか、役者のレベルがとかどうでもいいと思うほど。題名を忘れたが、アンドロイドと相棒になったマッチョ刑事が人工頭脳だけになった相棒を家に連れて話しかけるってD級映画があって、泣けたりした。

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3/20
ブロードキャスト・ニュース
3/20はウィリアム・ハート、ホリー・ハンター生誕祭。アルバート・ブルックスも加わって若き報道人を熱演、魅力を発散。公開当時は人気高い作品だったが、近年はなぜか話題にならず？
https://youtu.be/BPjx2pI--2U

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3/21
注目すべき人々との出会い
3/21はピーター・ブルック生誕祭。キング・クリムゾン＆ロバート・フリップ信者は必見（？）思想家グルジェフの自伝映画。ユーロスペースで上映されてたプログレ映画ｗ
https://youtu.be/XzwUuK3EK0k
かつてはプログレファンたる者、ユーロスペースに通ってナンボであった（超噓）プログレ映画ばかりが上映されていたからだ。渋谷駅を出て西口、今ではすっかり景色が変わってしまったが、バブル崩壊当時はまだ昭和な雰囲気が残るうらびれた風情であった。もはや味わえない、あの頃の空気感…。

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3/22
ハイ・フィデリティ
3/22はイーベン・ヤイレ生誕祭。主人公の音楽狂でレコード店長のイカす恋人役。ニック・ホーンビィ原作をジョン・キューザックが映画化、マニアやヲタにはイタい内容すぎて男泣き。
https://youtu.be/6P4dXJ_Tvns
ヒロイン、ローラ役を演じた女優はデンマークの女優さんで『ミフネ』（1998）にも出てた。Iben Hjejle...ＩＭＤｂによれば「EE-ben YI-luh」と発音、と書いてあったけど読めんｗ
「ハイ・フィデリティ」は...もはや座右の書なんで語り尽くせません。

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3/23
愛と憎しみの伝説
3/23はジョーン・クロフォード生誕祭（諸説あり）フェイ・ダナウェイの怪演があまりにも悪名高いサイテー映画の代名詞。もちろん日本未公開、テレ東深夜だかで放映されたはず。「針金のハンガー！　針金のハンガーぁぁぁ！」
針金のハンガーぁぁぁ♪　決してひとりで見ないでください...（節子それ違う映画や
https://youtu.be/EliGqYkFUyY　https://youtu.be/tUkE9qaVgmo

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3/24
曾根崎心中
3/24は梶芽衣子生誕祭。梶さん本人が鬼才・増村保造と組みたくて必死で実現させた企画だけに大熱演、文字どおり渾身の一作。橋本功のド畜生な悪党ぶりも映画史に残したいレベルｗ
http://p.twipple.jp/fV9GJ
当時は増村保造の名前もよく知らず、まさか赤いシリーズや『スチュワーデス物語』、大映ドラマで幼少期の自分にトラウマを残した人ということもわかっていなかったが、梶芽衣子を見たくて深夜映画で眺めてたら期待以上どころではなく驚愕した。当時は邦画嫌いだったがコレだけは凄いなんて感動したｗ
ちなみに、橋本功は『真夜中のカーボーイ』ではジョン・ヴォイトをアテてる。どっちかというと良いおじさんという印象しかなかったのに、『曾根崎心中』の油屋九平次の極悪非道ぶりは異常ｗこの世で最も殺意を抱かせるド悪党のひとりであるｗｗ
「徳兵衛ぇぇ〜水のみたいか〜飲ましたるぅぅぅ♪」
あまりにも酷すぎて笑ってしまうほどの悪役ぶりなんで、とりあえず何度でもボコボコにしてもらえるよう、劇中でも死なないように願ってしまうくらいｗ佐藤慶『四谷怪談・お岩の亡霊』、金子信雄『人間の條件』あたりに並ぶ凶悪極悪ぶりなんである。

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3/25
あにいもうと
3/25は京マチ子生誕祭。森雅之とは『羅生門』『雨月物型』で共演しているが、ワイルドすぎる愛憎渦巻くきょうだいに扮しての熱演が成瀬巳喜男信者として胸を打つ。なお、明日3/26は室生犀星の命日。
http://p.twipple.jp/KaTCD

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3/26
杏っ子
3/26は室生犀星の命日。『あにいもうと』に並び成瀬巳喜男による映画化。大作家と娘、コンプレックスに苦悶して迷惑をかけ通す娘婿らをやるせなき眼差しで見据える。香川京子の決然たる後ろ姿が凛々しい。
http://p.twipple.jp/FmGa0
山村聰の大作家に憧れて愛娘・香川京子と結婚したはいいが、劣等感に苛まれるばかりで何も創作できず、ひらすらダメになっていく木村功の姿は殆どブラックユーモアかと思うほどで、実際、原作も父と娘とがそんな夫を冷然と突き放すというか、達観しきってニンマリするという描写もあったような。
父親と娘の殆どアブナいんじゃないかと思うまでの共犯関係というか、一時代前の結婚の実態を露骨に親子が語り合うといった場面がちっと露骨で、正直言うと原作はちょいと引く箇所あり。映画はそのへんをズバリと端折り、成瀬巳喜男ならでは、ヒロインが決然と歩み去る姿をキリリと捉えて感動的。
成瀬巳喜男演出の素晴らしさが端的にあらわれた一作である。どんな愁嘆場でも醜悪な場面でも、淡々とありのままを映しだすのみ、イヤッたらしさは必要以上に描いたりせず、ズバズバと切り捨て、細部の仕草の妙や表情を見るも鮮やかなカッティングで見せきり、清浄感にも満ちた映像空間を提示する。

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3/27
逆噴射家族
3/27は植木等命日で小林克也生誕祭。ふたりが父子役で共演、題名どころではなく毒を画面から噴射しまくるｗ小林よしのり原作を同郷の石井聰互（岳龍）が映画化。近年、なぜか忘れられがちな１本では？
https://youtu.be/VwZCI2iV0mA

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3/28
どん底
3/28は文豪ゴーリキー生誕祭。巨匠クロサワ十八番、映画史最高峰の翻案傑作の１本。黒澤組の役者が熱演、名脇役・三井弘次が一世一代の名演でかっさらう。
https://youtu.be/DRl3ZePl88k http://p.twipple.jp/087od

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3/29
誰かに見られてる
3/29はヴァンゲリス生誕祭。リドリー・スコットはブレランを彩った名曲「Memories Of Green」を再び使用。絶妙な効果をあげた。
https://youtu.be/ErFGGccIfkc https://youtu.be/Cg0cmhjdiLs

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3/30
天使のはらわた 赤い教室
3/30は蟹江敬三命日。没後２年。ロマンポルノで最も偏愛するトラウマな一作。石井隆の世界を語る以前に、宿命の女・水原ゆう紀と恋に’堕’ちる蟹江さんが男として物悲しすぎてたまらない。
http://p.twipple.jp/YMcb1

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3/31
耳をすませば
3/31は近藤喜文生誕祭。図書館から始まる中学生の恋をアニメならでは繊細な筆致で描くスタジオジブリ最高傑作（？）中坊の頃に観たかった。とりあえず聖蹟桜ヶ丘付近に住みたくなるよねｗ
https://youtu.be/1xOjV1uOCZ8

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ジブリの教科書9 耳をすませば (文春ジブリ文庫)

耳をすませば (スタジオジブリ絵コンテ全集 10)

「バロンのくれた物語」の物語―映画『耳をすませば』より (ジブリ THE ARTシリーズ)

「耳をすませば」 サウンドトラック

キング・オブ・ニューヨーク
3/31はクリストファー・ウォーケン生誕祭。鬼才アベル・フェラーラの暗黒作で、孤高のマフィア頭目を異様なテンションで演じきった。キレキレの表情や身ごなしで突発的に暴走。
https://youtu.be/z4bprq-BYi0

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