ザ・シャウト/さまよえる幻響

帰路、新宿に寄り、ヨドバシカメラでビデオテープを買ってからタワーレコードへ。DVD売り場で、長年探していたカルト作『ザ・シャウト』が並んでいるのを見つけた。即刻確保する前に、持ち合わせがあまりなかったので、コレよりも優先すべきCDはなかったかと下の階でしばし棚漁り。しかしめぼしいブツはなく、全品ゲットを決めたブルース・コバーンウィム・メルテンのアルバムも今すぐ欲しいものはなかった。というわけで、めでたく(?)『ザ・シャウト』をゲット。カラーコピーかとツッコミたくなるような安手なデザインのジャケ、さらに音楽のクレジットが「アンソニー・バンス(ジェネシス)、マイケル・ラザフォード」「電子音楽:ルパート・ハイン」といきなり誤植炸裂なのにコケた。しっかり文字校正しろよ、担当者!
なお、解説は遠山純生氏。玄人筋にも評価の高い、エスクァイア「E/Mブックス」シリーズをやってる早稲田大学映画学科出身の方。イエジー・スコリモフスキについては「日本で一番の権威」(by轟由起夫「映画秘宝」)なんて言われているし、まぁ、無難な人選か。実際、映画的教養は相当なモノだし。ただ、いかんせん、「学究の徒」たる限界か、悪文とまで言わぬが、文章がどうにも生硬で、面白みに欠けるのが残念。