名曲喫茶@八ヶ岳山荘。

週末はお世話になってる名曲喫茶のお仲間と、小淵沢の別荘に泊まらせてもらってました。で、夜は恒例ということで、なんちゃってDJもやらせて頂いた。

1.PFM「幻の島(マウンテン)」

甦る世界~オリジナル・イタリアン・ヴァージョン(紙ジャケット仕様)

甦る世界~オリジナル・イタリアン・ヴァージョン(紙ジャケット仕様)

お世話になってる西国分寺マウンテンさん、さらに、八ヶ岳山麓というロケーションから強引に選曲。妙に荘厳な合唱からめまぐるしく劇的な曲へと展開する複雑な構成、プログレの悪しき面、「コケオドシ」とも評せるが、バカテクから繰り出される一音一音にみなぎる、何が何でも感動させたい魂だけはホンモノ! とりあえず凄い音出してるのは間違いないんだからして。。。

2.エドゥアルド・アルテミエフ「ストーカー」
水道ひねれば八ヶ岳の清水が飲める最高の環境、さんざん水ばかりおいしく頂いた返礼に。
原作にある主人公の野卑さやミステリー・アドヴェンチャーな面白さの要素を徹底排除、清冽きわまりない水と緑の美しさばかりを狂おしくとらえ続けたタルコフスキーの名作映画のサントラ。シンプルながら清新きわまりない音に心あらわれる。

3.八木美知依「ルージュ」

Seventeen

Seventeen

すでに名曲喫茶仲間の皆様にはおなじみ、八木さん最新作の人気曲。一度、音源を深山幽谷に持参し、ひとり耳を傾けてみたいものです!

4.カン「テープ・ケバブ

Live at the BBC

Live at the BBC

1974年8月10日、BBCラジオ1で放送されたライヴより。ダモ鈴木脱退後、演奏者として技巧的に到達点をきわめた当時の音源。ホルガー&ヤキの煽り立てるような鉄壁無比のリズム・セクションに乗って、イルミンが粒子音を高速連打、変幻自在なるミヒャエルのギターがうなりにうなる! カンが正規に発表した音源のなかでも屈指の名演、白熱の演奏に酔え!

5.イエス「レンズの中へ」

ドラマ(紙ジャケット仕様)

ドラマ(紙ジャケット仕様)

バグルズがイエスに合流/合体、ファンの間では評価わかれる過渡期のアルバム中、最もバグルズ色が濃厚に出ながらも、イエスならではの複雑精緻なる楽曲が楽しめる名曲。各パートがユニゾンで繰り出すフレーズがカッコよすぎ! こういう形でもイエスはあり得たことは、80年代、トレヴァー・ホーンが仕掛けた90125イエスの世界的成功が実証している。

6.アラン・パーソンズ・プロジェクト「私はロボット」

愛と幻想へのボヤージュ

愛と幻想へのボヤージュ

アラン・パーソンズ・プロジェクトに名曲名演は数あれど、カッチリとまとまりすぎたアレンジゆえつまらなさも際立つヴォーカル曲と違って、辣腕エンジニアたるパーソンズの技量が強烈に印象に残るインスト曲にハズレなし! アイザック・アシモフの同名小説に想を得た、わかりやすいSF調コンセプトアルバムのタイトル曲。ドラマティックな楽曲とはかくのごとくを云う。もっとも、アレンジは現在に至るもややワンパターンな観もあるのだが。。。

7.ジェネシス「ダンス・オン・ア・ヴォルケーノ〜ロス・エンドス」

Seconds Out

Seconds Out

「山」がテーマということで、とりあえずジェネシスからもフィル・コリンズ時代の開幕を告げた名曲のライヴ演奏を。ザッパ・バンド出身の腕利きドラマー、チュスター・トンプソンとコリンズのツイン・ドラム合戦が一番の聴きものだが、それをガッチリ支えるマイク・ラザフォードのベース&12弦ギター+フットベース演奏にも要注目! よくぞかくもメロディアス、かつスリリングな曲を最高の聴き心地よしなアレンジで造り上げたものよ! ピーター・ガブリエル脱退直後のジェネシス、もっと再評価が進んでいいと思う。


8.ポリス「シャドウズ・イン・ザ・レイン」

ゼニヤッタ・モンダッタ

ゼニヤッタ・モンダッタ

今回かけたのは<THE REMASTERED COLLECTION>。SACD、最高の音質のリマスターで聴くと、スティングのベースとスチュアート・コープランドのドラム、リズム・セクションのふたりの豪気ぶりがズシズシ身体の底から響いてきて感動必至! キメにキメたラインに面妖怪異なアンディ・サマーズのギターがぬめぬめと絡みつき、得体の知れない不気味感が漂う。深夜に大音量で聴いてこそ、この名曲の真価がわかろうというもの。スティング自身による軽妙洒脱なカヴァも好きだけどね。

なんと今週の土曜日にも本家・西国分寺名曲喫茶があるんだよねぇ。いやぁ、イベント盛り沢山ですわ。。。