『エイリアン ディレクターズカット』

http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=4421
ディレクターズカットといえばリドリー・スコット。オリジナル初公開時はガキすぎて見てないが、上京した最初の年、90年に文芸座でかかったので駆けつけたのを覚えている。画面がまっくらで何が何だかだったんで、今回のデジタルリマスター版はヴァージンシネマズの良好な映写状態で拝んでおきたい気はするんだが、どうすべぇか? 
ショーン・ペン兄貴主演&御大クリント・イーストウッド監督最新作って男気炸裂な『ミスティック・リバー』だの、亜州影帝チョウ・ユンファの『バレット モンク』だの、見ておくか? なんて思う作品もたまにあるけど、いまのオレ的には話のネタとして最新作を見るより、昨日記のテオ・アンゲロプロスとか『エイリアン』とか、自分にとって大事に思える作品をじっくり見返したいな、という気持ちが強い。最近折に触れて言いたくなるんだけど、結局、映画とかって、数だの質だの以前に、自分にとって宝物と呼びうる作品をいかに持ちうるかってコトが肝心なんじゃないですかね? いわゆる<見巧者>になろうとする以前に、どこまで正直に、作品と真っ向から向き合えるかが重要ではないの? と。個人の趣味に凝り固まるとかそんなんじゃなく、自らの心身にいかに映画そのものを取り込むことができるか、ということに尽きるんじゃないかと。
……正直、映画のことなんざ話題にもせずにいられたら、人生もっと幸せなんじゃねぇか、と思うんだが、ま、ネタなしよりはいいか。