『ピーター・バラカン音楽紀行 いま伝えたいミュージシャンたち』(BS−2)

ホントの意味で信頼がおける評者が少なくなるいま、ピーター・バラカン氏の存在価値は高まる一方。映画業界にも氏のような仁*1がいればと常々思うが……まぁ、もはや期待なぞすまい。
今回は久々にクオリティ高い、本来のNHKらしい番組が見られた。何より、キャメラが良かった。バラカン氏の悠然たるたたずまい、出演ミュージシャンの繊細な音使いがかもしだす緊張感に満ちた「空気感」を壊さない、いい画が随所で見られた。強いて言えば、OKI&安東ウメ子の出演場面の画が、撮影ポジション的に少々違和感があった感じだが、さして問題というほどではなかった。久々に心洗われる思いができたね。

<番組紹介>
http://www.nhk.or.jp/winter/bs2/bs2017.html
公式サイト*2
http://cgi2.nhk.or.jp/nhkworld/japanology/special.shtml
ピーター・バラカン司会の『Weekend Japanology』のサイト*3。12/30登場の琴奏者・八木美知依は期待できそう。一度ライヴで見たが、表現力高すぎでした。
http://www.nhk.or.jp/nhkworld/japanology/index_j.html

出演ミュージシャンについてはこちらなぞ。
藤島晃一
いちおう公式サイトらしい。
http://www.h3.dion.ne.jp/~mojofuji/
バラカン氏によるレビューはこちら。
http://www.fuga.ne.jp/shop/broken_records/cd_folder/cd_4257.html
藤島さんはこういうイベントを地元でやってるらしい。
http://www.info-shikoku.com/cgi-local/kochi/bbs/bbs.cgi?look=78

ロンサム・ストリングス
公式サイト。
http://www.linkclub.or.jp/~skri/lonesome.html

OKI
公式サイト。
http://www.tonkori.com/

*1:勘違いしている向きがあるが、蓮實重彦はバブル/ニューアカデミズム全盛期のみ、映画紹介者として有用性があった仁。現在は功罪で言えば、「罪」のほうが大きい。あのイヤらしい「選民」思想、“ニセ伯爵”((C)淀川長治)の面目躍如たるところだが、もはや笑って済ませられる段階にあらず。かといって、かの業界の後進にはめぼしい人材なぞ目下全く見当たらず、事態はさらに絶望的……

*2:しかしま、なんだろうねこの安普請なサイトは? 何度でも言ってやるが、視聴者の受信料は有意義に使え!>NHK

*3:英語の勉強にはなるが、どうにもアカヌケない番組構成が難。ただ、ゲストが意外や侮れないので、チェックして損はなし。