『座頭市物語』第23話「心中あいや節」

シリーズ最高傑作と呼び声高い伝説的名篇登場。このところ、あいにく冷え込んだ列島各地だが、本作鑑賞の雰囲気は盛り上げてくれそう。

原作:子母沢寛
脚本:星川清司
監督:勝新太郎
音楽:富田勲
制作:勝プロ/フジテレビ


座頭市勝新太郎
おさわ:浅丘ルリ子
おとよ:吉沢京子
佐八:松平健
生首の加平次:石橋蓮司
おきく:八木昌子
作左衛門:加藤嘉
おみね:野村けい子
ほか

カツシンの着想を元に星川清司氏が書き上げた、氏自身も認める脚本佳篇が魂こめて撮り上げられている。のちに本作は座頭市の話である必要性は薄い…なんてカツシン当人も認めたというエピソードがあるようだが、そんなこと言い出したら「盲でヤクザで居合い抜き」というキャラ自体も必然性はないし、毎回、無理くりでお話をつくってたということになるから、少なくとも視聴者としては無問題。
浅丘ルリ子は思い入れがない女優さんだけど、本編ばかりはちょっと存在感が違う。石橋蓮司のいつになく凄まじい切れ味の殺陣を見せる悪役ぶりも見もの。