ロバート・ジョンソン「地獄の猟犬がつきまとう(Hellhound On My Trail)」(対訳:三井徹)


I got to keep movin' I've got to keep movin' (いつもおれは動き続けていなくちゃいけない)
blues fallin' down like hail(ブルーズがあられのように降ってくる)
blues fallin' down like hail
Um mmm mmm mmm
blues fallin' down like hail
blues fallin' down like hail
And the days keeps on worryin' me(毎日毎日はっとする、)
there's hellhound on my trail (おれのあとを地獄の猟犬がつきまとっている)
hellhound on my trail
hellhound on my trail

言わずと知れた伝説のブルーズマン、ロバート・ジョンソンが残した曲のなかでも最も奇怪で呪われた曲。女好きのジョンソンは行く先々で痴情沙汰のトラブルに巻き込まれ、最期はそれを恨んだ何者かによって毒殺されたというのが定説だが、歌詞はそんなおのれの暗い未来を予見したかのような忌わしさに満ちている。
もっとも、彼のように女がらみのトラブルがなかろうと、我々すべてのあとを「地獄の猟犬がつきまとっている」。それは明日もまた生きねばならぬという、生きているかぎり避けがたい様々な「苦痛」であり、そしてもちろん、いずれ誰もに平等に来たる「死」である。。。