洋楽では本年ベストワン。

Snow Borne Sorrow

Snow Borne Sorrow

デイヴィッド・シルヴィアンが実弟ティーヴ・ジャンセン、ブルント・フリードマン、そして北欧ジャズの雄アルヴェ・ヘンリクセンらをゲストに迎えたバンド、というかユニット。
「ブレミッシュ」で新たに確立したエレクトロニカ路線を基調に、近年隆盛極める北欧ジャズ連の管楽器をフィーチャーした静かながら熱い演奏に乗って、いつもながら淡々と、しかし感情表現豊かにシルヴィアンが唄う。素晴らしい! JAPAN以来迷走ぎみと揶揄されたこともあったが、ここへ来てようやくおのれが到達すべき境地に達したという感じ。スティーヴ・ジャンセンの力強い鉄壁無比のドラミングの存在感ゆえか、「ブレミッシュ」とはかなり違い、聴きやすく、親しみやすいのもポイント高し。シルヴィアン、孤高の作風を極めた「ブレミッシュ」で諸事ふっきれたらしい。それにしても、あの「でびしる」がロバート・ワイアットみたいなポジションにくるなんて想像もしなかったなぁ。。。