秋からは北欧ジャズな季節、、、

キアロスクーロ(紙ジャケット仕様)

キアロスクーロ(紙ジャケット仕様)

アルヴェ・ヘンリクセン、スーパーサイレントではガンガン、パーカッションにエレクトロニクス駆使、ノイジーな音を出しまくってるけど、本領はやっぱりトランぺッター。ザックリと評すれば、ニルス・ペッター・モルヴェル以上にロック寄りというか、ジャズという括りで縛れない、どんな環境にも溶け込む、とらえがたい音。よく言われるが、ジョン・ハッセル風というのが当たってるでしょう。デイヴィッド・シルヴィアンに起用されたのも当然か。本人は日本の尺八にのめりこんでいるらしく、モロ、それとしか思えない音も奏でる。幽玄、侘び寂びな境地とまではいかないけど、哲学的な気分にはなれそう。
別に春や夏に聴いてもいいんだけど、しっくりくるのはやはり秋冬。個人的には夜にならないと聴いてて雰囲気が出ないのがノルウェー・ジャズものの大半。クールな冷気、夜気をもたらすかのような音。日中だと、今日のようにひんやりした曇天や雨の日ならハマる。
いずれにせよ、例えばiPodに入れてても通勤時に聴くような音楽ではないなぁ、と。真夜中にひとり、しんみりと聴き入るのが一番。少なくとも、外の物音が止んだ、静粛な時間帯向き。夕食どきなのに、ついつい引っ張り出してしまったけど(苦笑)こういう音楽聴いてる時に、隣近所から話し声だのトイレの水音がすると、マジで興ざめ! だから深夜くらいにしか聴けないんだよねぇ。