☆アルバート・デッカー(1904〜68)

俳優。変わった容貌を見込まれ、SFカルト怪作『キュークロップス博士』(40)でのマッドサイエンティスト役、『キッスで殺せ』(55)の悪の首領、『去年の夏突然に』(60)『ワイルドバンチ』(69)など主にサスペンスで不気味な役をこなす性格俳優として活躍。ただ、その死は、映画以上に不気味このうえないものだった。1968年、自宅の浴室で変死体で発見された。内側から鍵をかけ、両腕には注射針が刺さり、首と腹は縛られていた。一説には女性用のシルクの下着に身を包み、両手に手錠をかけ、自分の身体に口紅で卑猥な言葉を書きなぐっていたともいう。


なお、数奇にすぎる、<究極の不幸せ人>と云えば、この方。