スーザン・ジョージ『J&S さすらいの逃亡者』

スーザン・ジョージ「犬のようについてきて!」
トーマス・ミリアン「足が痛ぇんだよ。怪我してるんだ。わかってんだろ、お前よォ! 待て、待ってくれよ! ……畜生、お前を愛しているんだァ!

彼方に見える丘越えて、ヒロイン、すたすたと歩み去る。荒くれ男、足ひきずって泣き声あげて、その後必死でついていく。流れの果てにくっついたふたりの男女、お互いにひたすらやさぐれて、よりかかって生きていく。
エンニオ・モリコーネの気恥ずかしいまでにロマンティックな調べが、高らかに耳を打つ。
ソニー、ちゃららららん、ソニー、ちゃらららららん♪
マカロニ・ウエスタン史に残る、可笑しくも切ない愛のワンシーン。監督は奇才セルジオ・コルブッチ。泣けるぜ!