ジェームズ・テイラー「Sweet Baby James」「Mad Slide Slim」「One Man Dog」

今さらながらシンガーソングライターの代名詞様を聴き直し。かつてはいまいちなじめなかった、美しく、はかなげなメロディと歌声がすんなり身中に入り込んできて、みずみずしさに満たされた気分。3作とも、20代前半に発表された作品のハズだが、これほどまでに哀感に満ちた唄をうたえるとは驚き。いや、それともこれは、若さゆえの繊細なる感情表現のゆえんによるものか? いずれにせよ、ロック史に残るオールタイムベストな名作と改めて得心。ギターの爪弾きひとつひとつに魂が宿っている。