ジェスロ・タルの出世作ですな。原題は「My Sunday Feeling」。いや、実を言うとジェスロ・タルって以前からずっと興味あるのに、作品数が多すぎていまだ全貌がつかめないバンドなんですけど。タルの中心人物イアン・アンダーソンの足跡を追うのも、将来の計画(?)のひとつだったり。
ちなみに、敬愛する忌野清志郎サンは数年前からフルートを持って唄うようになりましたが、実はアレ、『ワイト島1970−美しきロックの残像−』という1995年に劇場公開もされたドキュメンタリーフィルムで、ジェスロ・タルの映像をたまたま見たからなんですって。もっとも、清志郎サンが見たのはその数年後、NHK衛星放送第2での深夜放映だったらしい(笑)。可笑しいよね、出会いからしてテキトーだもん。
ココで演奏されてるナンバーが「My Sunday Feeling」でした。イアン・アンダーソンの一本足でフルート抱えて吹きまくり、エネルギッシュに身をよじらせて唄いあげるその雄姿、清志郎ならずとも燃えることうけあい。観客へ向けたしゃべりがまた格好よくてさ。
「よぅ、朝からサウンドチェックで起こしちまって、悪かったな。あ、プロモーターのヤツらがキミらがカネ払わないとオレたちが出演しない、なんて言ってるけど、ありゃウソだ。ロックはみんなのモンだ。せいぜい楽しもうぜ、ピース!」
……世の中にはまだまだてめえが知らない、素晴らしいモノ、格好いいモノが転がっているってコトですかね。人生、捨てたモンじゃないよね。
秋晴れのさわやかな日和。しかれども、また外にギター青年がいて、うるさい。エエかげんにせぇっちゅうねん。耳腐らせる気ィか! 対抗せしBGMはザ・フー「フー・アー・ユー+5」「フーズ・ネクスト+7」「四重人格」など。