ルーマニアVS日本

夜はルーマニアVS日本戦を見る。試合のレポートは以下あたりでどうぞ。
http://allabout.co.jp/sports/domesticsoccer/


で、例によって湯浅健二先生のコラムも。否定的な部分を探しても仕方ない、とりあえず肯定的に、伸ばすべき箇所を見い出そうとする姿勢が好感度大。
http://www.yuasakenji-soccer.com/yuasa/html/topic.folder/03_japan_romania.html


こういうニュース記事を数種類比べ読みするのは興味深い作業だし、勉強になるんだが、一体誰の視点が正しいのやら混乱する時もしばしば。私は基本的に選手自身のコメントを重視しているのだが、スポーツというのは映画や音楽の場合とは違って、やはり試合を客観的に見る側、第三者の視点がずっと重要であるようにも思う。
選手のコメントを読むことで、ピッチ上で彼らが体験した「実感」をできるかぎり「追体験」してみることで、試合の「実態」を把握してみようと試みているわけだが、これは目下、自分自身がサッカーをやっていないし、多分に無理があろう。
映画や音楽の場合、こちらの体内/脳内に取り込むメディアということもあってか、大抵は思い込みのレベルとはいえ、創り手の「内面」の一端に触れ得た心持ちになれることもあるのだが、それはさておき。


今回の遠征では、川口と中澤が今後も(それなりに)使える可能性が出てきたのは大きいかもと。川口のゲキはTVからもガンガン聞こえてきて、なかなか迫力ありました。ヒデが試合後のコメントで強調しているけど、ホント、声を出して立ち向かっていかないと、アウェイでの予選では敵方のプレッシャーに負けてしまってダメだと思うので。「何でも生真面目に黙々とこなす」のも日本人選手の美点ではあるんでしょうけど、今のままではどこのチーム相手でも単純に気迫負けしているような。


それにしても、ジーコ監督ではやはりヤバいかもですね。せっかく与えられた交代枠を使おうとせず、意地でも選手を固定しているのは、「現時点でベストなプレイヤーをそろえてやってみたけど、ダメでした」なんて言い訳材料を今からつくろうとしているだけなんじゃないの? と下司の勘ぐりしちゃったり。
選手が固定されれば必然的に戦術も固まるから、相手側に読まれやすいという弱点が増大。攻守共にバリエーションもなくなるし。なんだか、ジーコの采配には、全体に「及び腰」な面しか見えないんですな。
もうひとつ、ヤバい材料はいくらでもあるんだけど、やっぱ、三都主(アレックス)の左サイドバックは危険じゃないかと。でも、バックラインから攻め上がる際のコマとして使うしかないのかなぁ? 右サイドからの攻撃が全然ない弱点も、トルシエJAPAN以来克服されていないのも気になります。オレ自身は市川が好きなんですけど、彼の右サイドバックってどうですか、ダメですか?