ダース・ヴェーダー『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』

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コー、ホー(呼吸音)……
とりあえず祝『スター・ウォーズ』三部作DVD化。ジョージ・ルーカスによるシリーズ私物化とファン無視のチョー身勝手改編はどうにも解せないが、一家に一枚な名作なのは間違いなし、いずれオレも中古で買います。ざまあみろ、ルーカス! てめえにゃコレ以上儲けさせねぇぜ!<当人には痛くも痒くもなし
オレはこの2作目が一番好き。ハン・ソロの見せ場だらけだし、ヨーダはじめシリーズ主要キャラが勢ぞろいするしね。マキノ雅弘監督版<次郎長三国志>でいうなら、『勢ぞろい清水港』にあたるんでさぁね。
あ、上記のセリフはもちろん吹替版ね。大平透版だったように記憶するが、坂口芳貞版でもセリフは同じだったかも。『スター・ウォーズ』って毎年放映してるけど、ほぼ毎年放映されていたTV放映版に加えて89年発売のビデオ吹替版、さらにデジタルリマスター版が登場したもんだからワケワカなんですよ。TV放映版を毎年録画してたヒトだけが、キッチリ違いを説明できるかも。「吹替洋画劇場」洋泉社)収録の武田英明氏による「STARWARS EPISODE 全部/吹替の逆襲」を読んでも、なかなか把握できないんだ、コレが。
ちなみに、吹替史上最凶の迷作、日本テレビでの地上波初登場、渡部徹・大場久美子松崎しげるスター・ウォーズ』もオレは見てますッ! ホント、サイテーでした。一聴の価値はありまくりだったけどね。なお、今回のDVD版キャストは以下のとおり。

ルーク・スカイウォーカーマーク・ハミル(島田 敏)
ハン・ソロハリソン・フォード(磯部 勉)
レイア姫キャリー・フィッシャー高島雅羅
モフ・ターキン…ピーター・カッシング大木民夫
オビ=ワン・ケノービアレック・ギネス納谷悟朗
ランド・カルリジアン…ビリー・ディー・ウィリアムズ若本規夫
C-3PO…アンソニー・ダニエルス(野沢那智

コレ、フォックスの公式サイトからなんだけど、おぃおぃ、ダース・ヴェーダーのクレジットがないのはなんでやねん? ビデオ版のままなら大平透のハズだけどね。TV版だとランド・カルリジアンが内海賢二でサイコーだったんだけど、TVとビデオだと配役が変わっちゃうんだよね。惜しいね。


70年代アルバム百選

超コアな洋楽ニュースざんまいでチェックが毎日嬉しい、id:cu_nakhodkaさんのサイトから。
http://pitchforkmedia.com/top/70s/index10.shtml
ハッキリ云うけど、このベストテンはバイアス入りまくりつうか、ヒネリすぎ。マニアックにも程がある。20位以下のほうがラインアップ的にオモロイ(でもやっぱりマニア風にジャンルもアーティストも偏りすぎ)。
ベストテンだの百選だのリストアップものには目がねぇ、ボンクラのオレ。勝手に対抗して選んでみやした。基準は、オレ的に「ロック」と云うと思い浮かぶ「基本」の10枚ってコトで。

  1. ザ・フー「フーズ・ネクスト」
  2. ピンク・フロイド「狂気」
  3. ジョン・レノン「ジョンの魂」
  4. ニール・ヤング「アフター・ザ・ゴールドラッシュ」
  5. デイヴィッド・ボウイ「ジギー・スターダスト」
  6. スライ&ファミリー・ストーン「暴動」
  7. ジョニ・ミッチェル「ブルー」
  8. リトル・フィート「ディキシー・チキン」
  9. ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ「ライヴ!」
  10. セックス・ピストルズ勝手にしやがれ!」

レゲエにパンクが入ってるじゃねぇかッ! ってツッコミはなしね。あれこそ、70年代末期が生んだロックなンだよッ! 前半はグループよりどっちかつうとシンガー・ソングライターの時代、後半は何でもアリの革命的流動期って感じですか。個人的にアメリカンが白人も黒人も弱いんで、リストアップに偏りありすぎですんまそん。まぁ、元のリストよりは全然一般的つうかメジャー志向でわかりやすくてよござんしょ? もちろん、教科書的すぎて自分でも面白くはないけどねぇ。ま、オレみたく一生ロック書生を決め込んでるボンクラにとっては、原点回帰の10枚かも。
ただ、この10枚聴き直すくらいなら、ローリング・ストーンズ「メインストリートのならず者」でも一枚、ガンガンかけりゃオワリって気もするよな。あと、マイルス・デイヴィス「ビッチェズ・ブリュー」とか、ポップ・グループ「Y(最後の警告)」とか、クラフトワークアウトバーン」とかね。いずれにせよ、中坊の頃から聴き始めた70年代ロックで人生決まったって感じするよ、マジ。


バルセロナVSサラゴサ

昨季までは岩鬼クライフェルト、今季からはホナウジーニョちゃんを見るためだけにチェックしてるバルサ戦。フリーキックの折りなど、きッと見据えた眼差しの鋭さ、カッコよすぎ。でも、あっけなく外して、歯をむき出しにしてニコニコ笑顔。かわいいね。素晴らしきかな珍獣。ナニ、獣扱いするなって? フツーの動物でしかない並みの人間どもよりエラいという意味で云ってンのよ! 今季は珍獣つうか猛獣エトーまで加入、珍猛違い過ぎるだけにかえって仲はいいらしく、ボールあるトコないトコ構わぬ、ホナウジーニョエトーの息あった和気あいあいプレイが楽しかった。
プレイ全体を冷静な観点から見据えたような書き方はできないので、ざっくりした感想しか書けないんだけど、昨季までのオランダ中心のチーム、見てる分には美しいパスワークながらも決定機はなかなか演出できなかったカッコ満点&中身零点サッカーから、今季はセレソン組中心、華麗なパスワークに変幻自在なテクニックが加わり、さらに南米人特有、抜け目なく相手を出し抜いてゴールを決める勝負師精神が加わって、見応えある試合内容へと変貌。昨季も後半から勝負犬ダーヴィッツが加わって盛り返したが、要するに骨の随から勝ち気な選手がいないとチーム全体のモチベーションもあがらないからダメってコトなんだな。
レアル・マドリーがふるわないのもこのへんに理由がありそう。いくら闘士肌のベッカムが踏ん張ろうとそこは新参の悲しさ、攻撃の要たる主将ラウールが「投げ」たら勝てる試合も勝てなくなるワケだ。イエロみたく、自陣から叱咤激励、味方のケツを蹴上げる歴戦の強者がいないと辛いのだ。
まぁでも、今季就任した監督カマーチョにはハナから期待してなかったんですけどね。前任のスペイン代表監督時の消極的かつ非効率な采配ぶりをさんざん見せられたからなぁ。せいぜい、脇の下に汗かくだけが得意なオッサンでしかないと思うね。レアル・マドリーにはやっぱりデル・ボスケみたく、悠揚迫らぬどっしり泰然と構えた渋い漢が似合ってる。そういう意味じゃ、ヒゲつながりの新監督にはちょいと期待してるぜ。まぁ、ヒッツフェルトあたりの超大物を呼んできたほうがベンチ前もしっくり見栄えもするから、そのほうがベターだろうけどさ。