『おしどり右京捕物車』（時代劇専門チャンネルで放映中）

噂に聞いていた以上に傑作！　下半身不随な不自由な体をものともせず手押し車に乗って戦う、、、というハンディキャップ時代劇となんてのがウリだが、実のところ、メインは中村敦夫とジュディ・オングの夫婦愛ドラマ。特にジュディ・オングの奥様ぶりが可愛らしくていじらしい。別にファンじゃないが、本作での奥様役は素敵すぎる。
ほとんど笑みも浮かべず、奥さんに優しい言葉など一切かけず終始命令口調、亭主関白極まれり、、、という具合で、時にエラそうに見える中村敦夫*1だが、障害にめげず、気張りまくり気負いまくる姿は感動もので、男気炸裂。
手押し車というハンデもあまり感じさせない趣向を凝らした殺陣も見事。鞭に手裏剣*2という飛び道具をコレほどうまく活用してるチャンバラはあまり記憶にない。
メインディレクターは三隅研次だったようだが、つくづく偉大なカツドウヤだったんだなぁ、、、と感じ入りまくり。シャープな殺陣だけでなく、情感豊かな演出も見応えあるんだよなぁ。

おしどり右京捕物車 VOL.1 [DVD]

*1:寡黙なイメージだが、現在は代議士やってるくらいなので本来、口は達者。インタビューでもかなり能弁。関係ないけど、高倉健も本人はけっこうおしゃべりらしいし、役者さんってな面白い。

*2:正確にはお手製のダーツっぽい小型槍（？）っぽいのとか、小柄（こづか）とかを投げてるみたい。